やってはいけない危険なダイエットの実例や共通点とは?

※『ダイエットは習慣が9割』の著者:ダイエットポリスが解説!

平成から令和になり、新総理が誕生しデジタル庁が新設されましたが、ダイエットに関しては昭和からあまり進化していません。

2021年6月22日に消費者庁が、「塗るだけダイエットでー8kg」、「肌に塗るだけで脂肪を溶かし痩せる」
などと宣伝していたボディクリーム「プルマモア」を販売するビジョンズ株式会社に、措置命令を出しました。

このようにトンデモ理論の間違ったダイエットの方が圧倒的に多く、体調不良になったり、リバウンドを繰り返している人が後をたちません。

長期的には、筋肉減少や骨粗しょう症になって、将来、早く寝たきりになる可能性が高いダイエット法が多いです。

この記事では、それらの危険なダイエット法を取り上げ、警鐘を鳴らします。

現在やっている人がいたら、すぐにやめましょう!

私はライザップ(シンガポール店や六本木店など)で約3年間トレーナーとして勤務し、現在は「糖質制限や断食をせず、健康的に痩せてリバウンドしないダイエット法」の発信をしています。

↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。

↓私の経歴です。

危険なダイエットの共通点とは?

↓これらが主な共通点です。

・極端な食事
・偏った食事
・断糖、糖質カット、炭水化物カット
・〇〇だけダイエット
・「短期間で痩せる」と宣伝している

それぞれ重なっている部分もありますけどね。

↑このようなダイエットをすると、確かに【一時的】には体重が減る人もいます。

しかし多くの人が体調不良を起こし、筋肉と代謝が減り、結局はリバウンドします。

↓この2冊の本のタイトルの通りとも言えますね。

リバウンドの恐怖とは?

正しいダイエットの要件は、↓この2点が揃っていることです。

・体脂肪が減ること
・リバウンドしないこと(ストレスや無理が無く)

間違ったダイエットだと、一時的に体重が減っても、体脂肪だけでなく筋肉も減っています。

また水分の増減によって、数時間で体重が1kg~2kgくらい減ることはありますが、体脂肪が減るのは42.195㎞のフルマラソンを走っても最大で0.3kg程度です。

そして、つらい食事制限で長続きせず、リバウンドしてしまいます。

以前と同じ体重になっても、前より筋肉が減り、体脂肪が増えていることが多いです。

これで、以前より太りやすい体質が出来上がります。

間違ったダイエットを繰り返すたびに、ドンドン痩せにくくなってしまいます。

↓関連記事です。

間違ったダイエットは寿命が縮む

危険なダイエットをすると、栄養不足や栄養バランスの崩れによって、

慢性頭痛、目まい、便秘、下痢、疲労蓄積、脱毛、口臭悪化、不眠症、記憶力低下・・・など、様々な体調不良が起きます。

ちなみに好転反応という現象は、厚生労働省が否定しています。

体調不良が出ているのに、間違ったダイエットを続けると、

筋肉減少、骨粗しょう症、老化促進、摂食障害、不定愁訴、月経障害・・・など、より酷い状況になっていきます。

その結果リバウンドだけでなく、生活習慣病の発症リスク増加や、将来、早く寝たきりになり、結果的に寿命が縮んでしまうことにもなります。

このようにならないために、早い段階で起きやすい「現代型栄養失調」について理解しておくのがお勧めです。

2021年7月19日放送のNHK Eテレ『今日の健康』で骨粗しょう症について紹介していて、「過度なダイエットは骨密度の低下や骨粗しょう症のリスクになる」と東京大学助教の能瀬先生が話していました。

これは女性アスリートだけでなく、一般人にも当てはまります。

間違ったダイエットで、骨粗しょう症や筋肉量が減ると将来、若くして寝たきり生活になりやすいですね。


2021年2月NHK Eテレ『視点・論点』、「健康寿命延伸」で紹介していた、↓こちらの『筋肉・関節・骨の重要性』という図もわかりやすいですね。

また極端なダイエットは、摂食障害のきっかけになってしまう恐れもあります。


この後、具体的な【やってはいけない危険なダイエット法】を取り上げていきます。

ちなみに、どれも正しいダイエット法ではないので【ダイエットもどき】と言う方が正確だと思います。

月曜断食 体調不良になる人が続出!

最初に紹介するのが月曜断食です。↓

↑このように、本はだいぶ売れています。
(2023年6月時点では「シリーズ累計20万部」とのことです。)

しかしTwitterを見ると、↓このような人が大勢います。

・様々な体調不良を起こしている人
・体調不良&空腹がつらいのに頑張っている人
・つらいのに励ましあっている人達

間違ったダイエットで体調不良が起きているのに、励ましあって続けているのは大問題です。

周りの人の健康被害や、寿命が短くなるのを促進している、ということです。

現在、月曜断食をしている人は即刻やめて、栄養のことをしっかりと学んでください。

更に詳しくは、↓こちらの記事をご覧ください。

金森式 断糖高脂質食ダイエット

文字通り、「糖質を断って、脂質を沢山食べる」方法です。

この金森式の食事は、国の施策である「健康増進法」や「食育基本法」の趣旨に反している部分が多過ぎます。
(この記事で紹介しているダイエット法は全て同様ですが)

ちなみに近年、レストランや施設で喫煙が厳しくなっているのも、「健康増進法」によるものです。

★「健康増進法」や「食育基本法」では、↓このようなことを推奨しています。

・1日に3食をとる(特に、朝食の欠食率を減らす)
・野菜類を1日に350g以上とる。
・「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」という5つの料理区分をバランス良く食べる。
・炭水化物の摂取量の割合は50%~65%。

断糖高脂質食は、↑これら全てに反する食事を推奨しています。

極端なダイエットをすると太る

日本は、世界的に見て肥満率がかなり少ない国です。↓

国として、生活習慣病やメタボ予防に力を入れているので、国が推奨する食事をある程度実行するだけでも、ほとんどの人は肥満にはなりません。

金森式のような極端できつい食事をしなくても、痩せた状態を無理なくキープすることが出来ます。

極端なダイエットをすると、結局リバウンドして、逆に太りやすい体質になっていくだけです。

更に詳しくは、↓こちらの記事をご覧ください。

16時間断食ダイエット

これは1日24時間のうち、食事をする時間を8時間以内に抑えて、残りの16時間は何も食べない、という方法です。

何も食べない時間を16時間にすることで、オートファジーという仕組みが活性されて、痩せるという言い分です。

しかし様々な情報を調べると、16時間は空けすぎでデメリットはかなり多いです。

食べない時間は、10時間~12時間くらいがベストで、これで充分な健康効果が期待できて、デメリットも無いという説が有力です。

例えば、夕食を午後7時に食べて、その後は食べず、朝食を朝7時頃に食べるという、一般的な食事時間で良いということです。

↓詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

月曜断食や16時間断食だけでなく、「断食系のダイエット」は全てやってはいけません。

1日1食ダイエット

これも文字通りで、1日に1食しか食べないという方法です。

これを勧める医師も稀にいますが、かなり少数派であり、90%以上の人が特別なことをせずに太っていない日本人がやる必要は一切ありません。

大抵、夜だけ食べることになり、様々な体調不要や病気になるリスクが高過ぎます。

筋肉減少や骨粗しょう症のリスクも、かなり高いですね。

滝沢カレンさんも以前やったことがあるようですが、デメリットばかりだったようで「絶対にもうやらない」と話していました。↓

↓参考の記事です。

また1日2食も太りやすく、朝食抜きは特に危険です。

バナナダイエット

『朝バナナダイエット』の本が出版されたのは、2008年3月です。↓

バナナダイエットは【大昔に流行ったもので、今でもやってる人はいない】というイメージでしたが、未だに多くの人が実践しているようです。

朝にバナナしか食べないのは、これまで紹介した方法と同じく、完全に栄養バランスが崩れて、更にタンパク質が不足します。

本を読んで驚いたのは「バナナの気分でない時は、他の果物でもOK(でも1種類にする)」と書かれていたことです。

つまりバナナは痩せるのと関係無い、ということです。

この本で推奨していることで、↓この2点が、痩せた人もいた要因です。

・夕食を早めに食べる
・スイーツは、夕食後に食べない

詳しくは、↓こちらをどうぞ。

○○だけダイエット

先ほどのバナナダイエットをはじめ、「〇〇ダイエット」で、単品の食材が入り、

一食をそれだけにするダイエットは、栄養バランスが崩れるので全てNGです。

単品以外で、代表的な「〇〇だけダイエット」は【飲む、巻く、乗る、着る、履く】などですが、全てダイエット効果はありません。↓

実際に体を動かすことなら、ちょっとはダイエットの効果もありますが、微々たるものです。↓

でも運動は健康効果が高いので、運動を全くしないことはお勧めしません。

GLP-1メディカルダイエット

これも見過ごすことが出来ない、危険度大のダイエットです。

医師会や日本糖尿病学会など、様々な組織が警鐘を鳴らしています。↓

費用も高く、副作用のリスクも高くて、しかもクスリ漬けにされる、最悪のダイエット法かもしれません。

↓詳細です。

その他の【痩せないダイエット】

他にも沢山ありますがキリがないので、簡単な説明だけにしておきます。

・ダイエット目的のサウナは、水分が減って代謝が下がり【本来減るはずの体脂肪量が少なくなって】もったいないです。

・IUダイエットを始め韓国発のダイエットは、極端で危険なものが多いです。

・リポドリンダイエットは、日本では認可されていない成分が入ったサプリ?を海外から取り寄せるものですが、やはり危険でしかもリバウンドします。

・血液型ダイエットは説明不要ですよね?(笑)

まとめ&安全に痩せるダイエットの特徴

記事の序盤にも書いた通り、↓これらが「危険なダイエット」によくある特徴です。

・極端な食事
・偏った食事
・断糖、糖質カット、炭水化物カット
・〇〇だけダイエット
・「短期間で痩せる」と宣伝している

最近SNSやネットで嘘のダイエット情報が多いのは、アフィリエイトや企業案件の影響もあります。

逆に、健康的に痩せてリバウンドしないダイエットについてお伝えします。

大前提として、誰にでも効果があるダイエット方法は、確認されていません。↓

一発逆転で誰もが痩せる魔法のダイエットは存在しないので、王道のことを地道に続けることが痩せる最短距離となります。

ダイエットを成功させるポイントは、多くの人が痩せて危険性が無い【食事や生活習慣】を、いくつも組み合わせることです。

代表的なことは、↓これらです。

・よく噛んで食べる
・腹八分目までにする
・夕食は早めに終える
・食べた物や、毎日の体重を記録する
・「まごわやさしい」で栄養バランスを整える

そして大事なのは、

【短期間で体重を落すこと】ではなく、体脂肪を落とすことです。

体内の水分は簡単に減りますが、体脂肪が減るには時間がかかります。

そのため、【健康的で、痩せたままでいられる習慣を身につけること】が最重要です。

習慣が変わらない短期ダイエットは、リバウンドするだけです。

大事な要素はいくつもあるので、次々と登場する「〇〇だけ」ダイエットで痩せないのは当然のことです。

↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、95%以上の人は無理なく、きくつなく痩せる習慣を身につけることが可能だと思います。

また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。

↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。

ビフォアアフター

費用は、大手パーソナルジムの1~2割程度です。

↓詳細は、こちらをご覧ください。

↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。

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