※『ダイエットは習慣が9割』の著者:ダイエットポリスが解説!
『ダイエットを始める前に知っておくべき3点』を先に伝えておくと、↓こちらです。
① ダイエットの失敗率は80%以上もある
② ダイエットに失敗するたびに、寝たきり老人に近づく
③ ダイエットとは、一時的なものではなく一生続く生活習慣
つまり、テレビやSNSなどのダイエット情報を安易に真似すると【逆に太って、将来、若くして寝たきり状態になる】ということです。
冒頭の載せた画像は、
寝たきり老人になりたくないなら ダイエットはおやめなさい――「筋肉減らし」が老いの原因だった
というタイトルの本の表紙です。
間違ったダイエットを繰り返している人へ危険性を伝えるために、簡潔でインパクトがあり良いタイトルだと思います。
私はライザップ(シンガポール店や六本木店など)で約3年間トレーナーとして勤務し、現在は「糖質制限や断食をせず、健康的に痩せてリバウンドしないダイエット法」の発信をしています。
↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。
2024年11月1日には、『2冊目の著書『ダイエットは習慣が9割 決定版』が発売されました。
決定版では「今日からできる日常エクササイズ」や「マゴワヤサシイをバランスよく摂れる献立」などの情報を追加しています!
↓私の経歴です。
※本ページは広告やPRなどが含まれています。
① ダイエットの失敗率は80%以上もある
↑これは、2018年9月の雑誌Tarzanで、【リバウンド】が特集の号です。
これによると、ダイエットの失敗率は80%もあるそうです。
↑【80%が失敗】と話しているのは、東京大学医学部卒・ハーバード大学公衆衛生大学院修了というダイエットや予防医学の研究者である石川善樹さんです。
また、30年以上前のワシントン・ポストの調査では、
・一定期間のダイエット成功率は5%
・その後もリバウンドしなかった【本当の成功者】は、↑この5%のさらに1割で、結局0.5%だった
という調査結果があるという話が、↓こちらの本に書いてありました。
『いつまでもデブと思うなよ・電子版プラス Kindle版』 岡田斗司夫 FREEex (著)
↑この本は昔、大流行した「レコーディングダイエット」のことが書かれているものです。
※ダイエット成功率は、【失敗】の定義や統計の取り方によって変化します。
2021年9月19日にヤフーニュースで『痩せないのはなぜ?体重が減らない本当の理由』 という記事がありました。
(現在は削除されています)
「UCLAが行なった有名な研究によるとダイエットを実施した人のほとんどがリバウンドしただけでなく、3分の2の人がダイエット前より体重が増えたという」
・・・と書かれていますね。
「ダイエット産業はアメリカで約8兆円のビジネスです」・・・というのも、この後の記事の内容に繋がります。
成功率が低い3つの理由は?
理由1 事前準備が無いまま始めて、短期的な成果を求めるから。
正しいダイエットの知識が無いままダイエットを開始しても、上手くいくわけがありません。
これは例えば【大学受験、運転免許試験、英検】などの各種試験を、【勉強をせず、生半可な知識だけで受験をするようなもの】 です。
もしくは、寿命が縮まってしまう、という意味では【運転免許が無いのに、いきなり路上で車を運転するようなもの】です。
これは無謀としか言えないですよね。
そして多くの人が、短期的な結果を求めすぎるので、失敗します。
↓このようなイメージです。
↑①は崖登りをしていて、最短距離ですがハイリスクです。
まさしく糖質カットや、1日1食など無茶な食事制限で、多くの万年ダイエッターがやっている方法です。
つらく厳しい方法なので、長期間は続けられず、ほぼ確実にリバウンドします。
リバウンドせずに痩せるには、時間をかけて【痩せたままでいる習慣】を身につけることが大事です。
理由2 【個人の成功体験記】を真似しても、上手くいかないから。
ダイエットに成功した、あなたの周りの人や芸能人のやり方を真似しても、ほとんど上手くいきません。
なぜなら、彼らとあなたの生活習慣や体質、太った理由、体重、体脂肪率などが、同じではないからです。
単なる 【個人の成功体験記】 の真似をしても、ほとんど上手くいきません。
これは【婚活】の例に当てはめてみると、わかりやすいです。
もしあなたが婚活をしているとしたら、
↓このAさんとBさんの、どちらからアドバイスを受けたいでしょうか?
A 近所のおばさんや、親戚のおじさんなど、結婚している普通の人
B 婚活指導のプロで、様々な状況の何人もの人を結婚に導いている人
間違いなく、Bさんですよね?
でも、あなたの周りの人や芸能人のやり方を真似るということは、Aさんのアドバイスを聞いているようなものです。
もし、あなたと似た体格・趣味嗜好で、ダイエットに成功した人、10人くらいのやり方を研究して、その人達の共通点を調べれば、役立つ情報もありますけどね。
婚活もダイエットも、そして英会話やビジネスなど、何にでも当てはまることですが、
【様々なパターンの人を成功に導いた経験があるプロ】に教わるのが、最も手っ取り早くて、成功率も高いです。
理由3 ネットで正しい情報を調べることが難しいから。
ネットには、利益目的の効果が無いダイエット商法の情報があふれかえっていて、正しい情報を得ることが難しくなってしまいました。
↓関連記事です。
↑この記事を読んでもらうと【効果的なダイエット方法をネットで調べるのは難しい】 という理由がわかります。
↓アフィリエイトの仕組みが大きな原因です。
アフィリエイトの販売手数料が目的で、ダイエットサプリや器具などを紹介している記事が、検索で上位表示されています。
また近年では、各種SNSでも企業案件・PR案件として、効果が無いダイエット商品が紹介されることも増えています。
本当に良い商品やサービスを紹介するのは良いのですが、嘘の体験談を書いていることもあるのが問題です。
② ダイエットに失敗するたびに、寝たきり老人に近づく!
物事の【失敗】に関して、自己啓発の本やセミナーで言われるような、↓このエジソンのエピソードを聞いたことがあるでしょうか?
エジソンは、電球を発明するまで一万回失敗したそうです。しかし、そのことをエジソンは【失敗】とは言いませんでした。
インタビュアーに「一万回も失敗したそうですが、苦労しましたね。」と言われた時に、エジソンは、
「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ。」と言ったそうです。
このエピソードから、諦めないことや、ポジティブな解釈をすることの大切さなどがわかりますが、残念ながらダイエットには当てはまりません。
なぜなら、リバウンドをするとかなり高い確率で、以前よりも【筋肉が減って、体脂肪が増えているから】です。
筋肉が減ると将来、若くして寝たきりの状態になる恐れが高まってしまいます。
●筋肉量は加齢とともに、じわじわと減る!
筋肉量は20代にピークを迎え、その後は1年に1%ずつ減っていく、と言われています。
NHK健康「筋肉量は加齢とともに減少する」
個人差があるので、「歩けなくなる明確なライン」は個人差がありますが、
「これ以上減ると、歩行が不可能になって寝たきりになってしまう」という『寝たきりライン』があります。
公益財団法人 健康・体力づくり事業財団「貯筋のすすめ ~いつまでも自分で行きたいところに行ける体でいるために~」から。
日本では、寝たきり期間が長いことが問題になっていて、筋肉量が少ないと、このラインに早く到達しやすいです。
冒頭に紹介した本『寝たきり老人になりたくないなら ダイエットはおやめなさい』の著者たちの研究では、
【わずか3ヵ月の間違ったダイエットで、5%もの筋肉が減った】という例もあったそうです。
通常でも、1年に1%ずつ減っていくと言われているので、【5年分の筋肉量を一気に減らしてしまった】 ということですね。
つまり、寝たきりラインに到達するのを、5年も早めているということです。
リバウンドを繰り返すほど、失敗率が上がる
ダイエットのやり方や、リバウンドの程度によって、筋肉の減少率が1%くらいで済むこともあれば、酷ければ5%以上減ってしまうこともあります。
1年間~5年間以上も早く寝たきりになってしまう、ということです。
しかも筋肉が減ってしまうと、次にダイエットをする時に、失敗率が高まってしまいます。
これは基礎代謝が減ってしまうからです。
【ダイエットの失敗率は80%】と前述しましたが、リバウンドをするたびに、失敗率が
85%
↓
90%
↓
95%
・・・・
などと上がっていく、ということです。
また拒食症や過食症などの摂食障害になってしまう恐れもあります。
摂食障害は命にかかわることもあります。
あなたは、
・成功率が20%以下
・永続的な本当の成功率は0.5%?
・失敗するたびに寿命が縮む
というギャンブルがあったとしたら、やりたいと思いますか?
このリバウンドの恐怖を知っても、まだ、やみくもにダイエットを始めますか?
③ ダイエットとは、一時的なものではなく一生続く生活習慣!
SNSなどで、
「今日からダイエットを始めます!」
とか
「ダイエット中なので、お菓子やお酒を我慢しています」
などという書き込みを見かけますが、これは↓この漫画のようにリバウンドして当然です。
食事制限や運動を頑張って、2ヵ月や3ヵ月など短期間だけやり、体型が変化しても、その後に、
食事や運動の生活習慣を、ダイエット前のものに戻せば、体型も元通りになります。
しかも間違ったダイエットをしていたら、元々の体型・体質よりも、酷い状態(体脂肪が多く筋肉が少ない)になってしまいます。
このようなことに、ならないために、
【ダイエットとは、一時的なものではなく一生続く生活習慣である。】ということを、しっかりと認識しておきましょう。
世の中の多くの人がやっている【一時的なダイエット】は、高確率で、筋肉が減ってリバウンドします。
【一生続けられないダイエット方法は、最初からやらない】ということが大事です。
あなたは、ご飯、麺、パン、お菓子、お酒、などを一切とらないような、極端な食事制限や糖質制限を一生続けられますか? ということです。
やってはいけない危険で間違ったダイエット(もどき)の例は、↓これらです。
・月曜断食
・金森式断糖高脂質食
・16時間断食ダイエット
・酵素ドリンクファスティング
正しいダイエットで筋肉を減らさない方法
・減量のペースは、1ヵ月に0.5kg~1kgくらいが良い。
・タンパク質を適切量とり、※「まごわやさしい」など様々な食材を幅広く食べる。
・極端なダイエットはやらない。
などがポイントです。
※「まごわやさしい」とは、まめ、ごま、わかめ、やさい・・・などと、様々な食品群の頭文字を取った語呂合わせです。
詳細は、↓こちらをどうぞ。
1ヶ月で3kg減ったら失敗
私が以前書いた、↓このような記事があります。
ここで特に大事なことは、↓この2点です。
1 急激に体重を減らしていないか?
2 頑張りすぎていないか?
1の【急激に】というのは、具体的には【1ヶ月で3kg減ったら失敗】というくらいが、一つの目安です。
「1ヶ月に体重の5%が目安」という説を推奨する人もいますが、例えば60kgの人が毎月5%ずつ減らし続けるのは、代謝や筋肉が減るリスクが高いと思われます。
2021年4月18日放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』でも、「1ヵ月で体重の5%以上減らすと、逆に体脂肪を蓄える」と紹介していました。
本来は、1ヶ月に0.5kg~1kgなど、少しずつ減らすのが理想的です。
これでも、1年で6kg~12kgも減りますからね。
特にBMIや体脂肪率が標準範囲の人なら、1ヵ月に0.5kg減くらいのペースを目安にするのが良いですね。
2019年に放送されたNHK『今日の健康』の「生活習慣改善」の回でも、1ヵ月に0.5kg減を勧めていました。
2の【頑張りすぎ】に関しては、厳しすぎる食事制限を頑張っても代謝や筋肉が減り、更にはストレスがたまり反動でリバウンドするだけです。
皮肉なことに【ダイエットを頑張れば頑張るほど、リバウンドしやすい】とも言えますね。
筋肉が減ると寿命が短くなる
死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい という本があります。
本の中に、「寝たきり年数」という造語で、平均寿命から健康寿命を引いた年数を表す言葉が出てきます。
本に載っている2013年の日本のデータだと、↓この通りです。
・男性は80.21-71.21で、寝たきり年数は9.02年。
・女性は86.61-74.21で、寝たきり年数は12.4年。
これは最新のデータでも、大きな変化はありません。
健康寿命とは【健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間】のことを言います。
筋肉が減ると、健康寿命が短くなります。
そうならないために、この本ではスクワットを勧めています。
2021年2月10日のNHK Eテレ『視点・論点』は、「健康寿命延伸 人生をリズミカルに」というテーマでした。
『筋肉・関節・骨の重要性』という図を紹介しています。
「食べ過ぎ 運動不足」→「肥満・メタボ症候群」→「サルコペニア ロコモ症候群」→「フレイル」→「認知症・がん」→「寝たきり」と進む様子を描いています。
間違ったダイエットで、筋肉や骨量を減らすと、認知症やガン、更には将来の寝たきりに、若くしてなりやすいですね。
転倒による1年間の死亡者数は9千人以上
2019年12月13日に、BS日テレの「深層NEWS」という番組で、転倒について特集をしていました。
↓このデータによると、転倒・転落による死亡数は、交通事故死を越えて、まもなく年間1万人に達する勢いで増えていますね。
↑更に2020年12月9日のNHK『逆転人生』は「町工場が大躍進 転倒減らす介護シューズ」というテーマで、
東京消防庁の管内だけで、平成28年内の転倒による救急搬送が、5万人以上もいたそうです。
間違ったダイエットをすることが、健康寿命だけでなく、寿命そのものも短くすることにも繋がっていることがわかる、恐ろしいデータですね。
東京消防庁の「救急搬送データからみる高齢者の事故」によると、令和元年の転倒による救急搬送は59,816人とのことです。
●2020年10月28日のNHK『あさイチ』では、「コケない体のつくり方|というテーマでした。↓
ここからわかるポイントは、↓これらです。
・2019年の転倒での死亡者数は9543人で、交通事故の約2倍
・転倒の主な原因は、筋力低下
・運動不足だけでなく、月曜断食や断糖などのような極端なダイエットも筋力低下になる
●2021年6月15日放送のBSフジ『なないろ日和!』でも転倒について紹介していました。
高齢者の救急搬送の原因は転倒(ころぶ)が圧倒的に最多です。↓
・転倒すると1番怖いのは骨折
・フレイルに繋がり、寝たきり状態になってしまう
・筋力が衰えると、ちょっとしたことで転ぶ
などと紹介していました。
この「間違ったダイエットによる恐怖」を知ったら、もうさすがに【自己流での極端なダイエット】 を始めようとは思わないですよね?
↓フレイルにも関連する記事です。
中田敦彦さんがYouTube大学で紹介した「1日2食 16時間断食ダイエット」も、
筋肉が大幅に減ることや、アルツハイマー認知症のリスク増加など、様々なリスクがあるので、安易にやってはいけません。
特に女性は「プチ断食」という言葉に騙されないよう注意が必要です。
まとめ
・ダイエットの失敗率は80%以上もある
・ダイエットに失敗するたびに、寝たきり老人に近づく!
・ダイエットとは、一時的なものではなく一生続く生活習慣!
・1ヶ月で3kg減ったら失敗
・極端な食事制限は筋肉が減る
・筋肉が減ると寿命が短くなる
・対策無しで、安易にダイエットをしてはいけない
などが、この記事のまとめです。
2021年7月13日に発売された『ダイエットをしたら太ります。 最新医学データが示す不都合な真実』という本にも、今回の記事と共通することや、新たな情報も載っていてお勧めです。
●ダイエットには食事9割、運動1割
ダイエットが目的であれば、【食事9割】というほど、食事の方がずっと重要です。
↓このようなタイトルのダイエット本もある程です。
運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割[決定版] (impress QuickBooks)
もちろん健康のためには、運動も大事ですが、運動だけで体脂肪を減らすのは、かなり難しいことです。
食事管理だけのダイエットでも、正しくやれば、筋肉を減らさずに済みます。
ただ実際には食事と運動だけでなく、睡眠やストレスコントロールなども、非常に大切です。
↓私が作ったものですが、分かりやすいと思います。
●正しいダイエット方法を学ぶには?
お金に余裕があって、近所にパーソナルトレーニングジムがあれば、そこに通うのも良いと思います。
しかし10万円~40万円ほどかけるのが難しいようであれば、パーソナルジムの1割くらいの費用で、しかも自宅にいながら痩せて健康になれるオンラインダイエット↓ がお勧めです。
↓詳細です。
↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。
※LINEのオープンチャットで「ダイエットは習慣が9割」というグループの管理者をしています。
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「NOSH – ナッシュ」糖質を抑えた食事で健康的な体づくり