朝バナナダイエットの嘘!成功例を真似して痩せてもリバウンドするだけ!

【元ライザップのトレーナーが解説】

代表的な「〇〇ダイエット」で、バナナダイエットがあります。(8月7日は「バナナの日」)

『朝バナナダイエット』の本が出版されたのは2008年3月で、↑冒頭の画像は、私が実際に読んだ本です。

バナナダイエットは、【大昔に流行ったもので、今でもやってる人はいない】
というイメージでしたが、調べてみると未だに多くの人が実践しているようで驚きました。↓

確かに、一時的には痩せる人もいますが、基本的にはお勧めのダイエットではありません。

この記事のポイントは、↓これらです。

・元々の食事が酷い人は痩せる
・具体的には、【夕食が多く、朝食抜きの人】は、痩せやすい
・夕食を早めにして減らし、朝に何かを食べると痩せる
・バナナである必要は無い
・タンパク質も摂るのが良い
・バナナだけだとリバウンドする
・単品置き換えダイエットは、どれも同様に失敗する

↓私の経歴です。

朝バナナダイエットとは?

出版のきっかけは、当時、流行っていたSNSミクシィです。(日本でFacebookが流行る前です。)

2006年7月にミクシィ内に、「朝バナナダイエット」のコミュニティが開設されました。

朝バナナダイエットの3つのコンセプトは、↓こちらです。

・我慢しない
・お金をかけない
・時間をかけない

ダイエットは、歯を食いしばって頑張ってもリバウンドするだけなので、コンセプト自体は良いですね。

↓参考の記事です。

バナナダイエットのやり方は、↓こちらです。

・朝食にバナナを食べる
・本数は何本でもOK(よく噛んで、よく味わう)
・バナナの気分でない時は、他の果物でもOK(でも1種類にする)

とのことで、驚いたことにバナナでなくても構わないそうです!!

バナナダイエットに、バナナは関係ない!

よくあるバナナダイエットの記事には、
「バナナには、ビタミン、ミネラル、酵素、食物繊維・・・などが豊富なのでダイエットに良い・・・」
などと栄養成分のことが書かれています。

しかしこれは、完全に的外れで、本質をとらえていません。

本で、バナナ以外のことで推奨しているのは、↓こちらの項目です。

・飲み物は水。こまめに飲む。
・昼食は、普通に食べてOK。
・夕食は早めに食べる。出来れば18時など。遅くても20時まで。
・スイーツは、夕食後のデザートよりも3時のおやつで食べる。
・日付が変わるまでに寝る。

↑水や睡眠のことも大切ですが、特に、↓この2点が重要です。

・夕食を早めに食べること
・スイーツは、夕食後に食べない

↑この2点が、朝バナナダイエットで痩せる人もいる【最大の要因】です

バナナダイエットの成功例の共通点とは?

私はライザップ勤務時代に100人以上を指導し、その後もオンラインでのダイエット指導を200人以上にしています。

ダイエット指導を受ける前の多く人の食事には、↓このような特徴があります。

・夕食の時間が遅い・量が多い
・朝食抜き、又は少ない
・早食い

これらを改善するだけでも、かなり多くの人が痩せて健康になり、睡眠の質も上がります。

朝バナナで痩せるのは、元々の食事や生活習慣が酷い人だけです。

もし、元々【夕食の時間が早くて量が少なく、朝食をバランスよく食べている人】が朝バナナダイエットをしたら、逆に太るだけです。

↓関連記事です。

朝食がフルーツ単品だけなのは危険

本にも書いてあった通りで、バナナである必要はありません。

ただ、朝バナナダイエットの本では、【朝は単品だけ】食べることを勧めています。

理由は、
・消化吸収の時間を短くしたいから
・午前中は胃腸を休めたいから
とのことです。

これは誤った考え方です。

胃腸を休ませるには、夕食を就寝3時間~4時間くらい前には終えて、よく噛んで食べていれば充分です。

大抵はこれで、夕食~翌朝の食事まで、10時間~12時間くらい空きます。

16時間断食のように、時間を空け過ぎると、デメリットが大きいです。↓

朝バナナは、現代型栄養失調になる!

確かに、単品だけでも食べるのは、朝食抜きよりは良いです。

でも朝食が果物単品だけだと、現代型栄養失調になる可能性が高いです。

2020年9月の放送された『健康カプセル』という番組では、タンパク質不足によって、

・筋肉量低下
・要介護状態になりやすい

などのリスクが起こることを指摘していました。

筋肉が減ると基礎量も減り、益々、太りやすく・痩せにくい体になってしまいます。

元々の食事が酷い人や、肥満度が高い人は、確かに朝バナナダイエットで、ある程度は痩せます。

しかし続けていると、徐々に筋肉も減ってしまい、結局はリバウンドに繋がります。

これは【痩せる】というよりも、【やつれる】という表現の方が適切ですね。

↓関連記事です。

朝にタンパク質も摂ることが重要

タンパク質が不足すると、先ほどの筋肉量低下だけでなく、↓これらのデメリットも起こり得ます。

・爪がもろくなる
・抜け毛が多くなる
・お肌のツヤやハリが無くなる
・トレーニングを頑張っても効果が出にくい
・体内に水が溜まりむくみやすくなる
・貧血
・免疫力低下
・疲れやすくなる

いうことで、朝バナナダイエットは、やらない方が良いということですね。

↓関連記事です。

なお【月曜断食】というダイエット(もどき)をしている人もいますが、これもお勧めできない方法です。

月曜断食の特徴は、↓これらです。

・毎週、断食をする
・毎日の朝食は、フルーツとヨーグルトだけ

毎週の断食も必要ないですし、朝食でタンパク質や様々な栄養が不足します。

これでは、朝バナナダイエットと同様に筋肉が減り、現代型栄養失調になり、リバウンドするだけです。

リンゴダイエット・コグマダイエットなど単品置き換えダイエットはNG

「○○ダイエット」は、バナナダイエットの他にも、

・リンゴダイエット
・キュウリダイエット
・ゆで卵ダイエット

など様々なものがありますね。

最近だと、韓国語でサツマイモを意味する「コグマダイエット」というのも、一部で?流行っているようです。

もし1日に食べる食材の種類を増やして、少量ずつ食べるのなら、
栄養バランスが良くなるので、ダイエットや健康に良い影響が出る可能性が高いです。

しかし【1食を単品に置き換える】のだと、バナナダイエットと同様に、栄養バランスが崩れるので、
もし一時的に痩せても、高確率でリバウンドするだけです。

1食を単品やプロテインなどに置き換える「置き換えダイエット」も同じで良いダイエット方法ではありません

↓関連記事です。

テレビ番組の企画で、ゆで卵だけを3日間食べ続けるという検証をしていて、一時的には体重が減りましたが不健康になるので、やってはいけません。↓

単品置き換えの真逆で、お勧めなのは「まごわやさしい」!

ダイエットにおいて最重要とも言えるのが、栄養バランスです。

「ダイエットは結局カロリーの収支が全て」と話す人もいますが、最重要ではありません。

↓これを見るとわかる通りです。

栄養バランスを良くするためには、食材の種類を増やす必要があります。

種類は増やしますが、それぞれの量は多過ぎないように、気を付ける必要はあります。

また、ただ種類を増やすのではなく、様々な食材を幅広く食べることが大事です。

そのために分かりやすくて、お勧めなのが「まごわやさしい」↓の食材を意識することです。

ま:豆類
ご:ゴマ類、ナッツ類も。
わ:わかめなど海藻類
や:野菜
さ:魚など魚介類
し:しいたけなどキノコ類
い:いも類

特に、野菜、海藻類、キノコ類、大豆製品、芋類(出来れば山芋など)、などの【食物繊維が多いおかず】を増やせると良いですね。

食物繊維が多いと、自然とビタミンやミネラルなども増えて、栄養バランスが良くなります。

↓関連記事です。

まとめ

冒頭にも、ある程度は書きましたが、↓これらがポイントです。

・元々の食事が酷い人はバナナダイエットで痩せる
・具体的には、【夕食が多く、朝食抜きの人】は、痩せやすい
・バナナである必要は無い
・夕食を早めにして減らし、朝に何かを食べることが最重要
・朝にタンパク質を摂らないと、筋肉が減り、結局リバウンドする
・現代型栄養失調で、病気にもなりやすい
・単品置き換えダイエットは、どれも同様に失敗する
・栄養バランスを良くするために、食材の種類を増やす

また、朝バナナダイエットの本で推奨していて、ダイエット全般的に良い点は、↓これらです。

・よく噛んで、よく味わって食べる
・水をこまめに飲む
・我慢しない
・食事を記録する

なお糖質を減らし過ぎるのは良くないので、バナナを適量、食べることは問題ありません。


旬の時期の野菜を食べるのもお勧めです。

バナナばかりを食べるより、栄養バランス的にずっと良いですね。

またネットでは「女優の深田恭子さんがバナナダイエットをしていた」という情報もありますが、もし本当だったとしても本質ではないですね。


最後に、効率良く痩せてリバウンドしないために、どうすれば良いのかをお伝えします。

まず食事改善も運動も、【一時的にだけ】やっても、その後にやめれば、ほとんど無意味です。

一時的に体重が減っても、リバウンドして元に戻るだけです。

もし断食や炭水化物カットなど極端なダイエットをすると、バナナダイエット以上に【筋肉が減る】ので、
リバウンドした時に同じ体重に戻ったとしても、以前より体脂肪が増えていることにもなります。

ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。

リバウンドしないためには、食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。

大事な要素はいくつもあるので、次々と登場する「〇〇だけ」ダイエットで痩せないのは当然のことです。

この記事の中で、【よく噛んで食べること】が大事だと伝えましたが、
ダイエットのためには、他にもいくつかの習慣を身につける必要があります。

↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、95%以上の人は無理なく、きくつなく痩せる習慣を身につけることが可能だと思います。

また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。

↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。

ビフォアアフター

費用は、大手パーソナルジムの1割~2割程度の費用です。

大手ジムの広告よりも、減量のペースは遅いですが、リバウンドがしにくく、きつくなくて、習慣化もされやすいと思います。

↓詳細は、こちらをご覧ください。

↓Twitterでもダイエット情報を日々発信しているので、フォローしてもらうと真実のダイエット情報を得ることが出来ます。

-10kg以上の成功も続出!LINEで受けるNo.1ダイエット指導─プレズ<Plez>