DaiGoさんの「ランニングは痩せない」発言を元RIZAPトレーナーが解説!

※『ダイエットは習慣が9割』の著者:ダイエットポリスが解説!

メンタリストDaiGoさんの【痩せないし老化する!ランニングの真実 】という動画について解説します。

私はライザップ(シンガポール店や六本木店など)で約3年間トレーナーとして勤務し、現在は「糖質制限や断食をせず、健康的に痩せてリバウンドしないダイエット法」の発信をしています。

↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。


2024年11月1日には、『2冊目の著書『ダイエットは習慣が9割 決定版』が発売されました。

決定版では「今日からできる日常エクササイズ」や「マゴワヤサシイをバランスよく摂れる献立」などの情報を追加しています!


なお私のフルマラソンのベスト記録は、3時間14分です。


結論から書いておくと、Daigoさんの主張は、ほぼ正しいと言えます。

ポイントは、↓この2点です。
・【45分以上の】長時間の有酸素運動は、お勧めしない。
・運動するなら、HIITやタバタトレーニングの方が良い。

逆に言えば、「45分未満のランニングなら筋肉が減るリスクは無く、また健康のメリットは大きい」ので、怪我に気をつけて走るのはお勧めです。


そして最大のポイントは、そもそもダイエットが目的なら、運動よりも食事の方が大事ということです。

DaiGoさんは食事のことには少ししか触れていませんが、【食事9割、運動1割】と言われているほどです。
(実際には、睡眠やストレス管理なども大切です)

なお私は、フルマラソン3時間14分の他にも、↓このようなスポーツの実績があります。

・筋肉番付の腕立て伏せ全国大会で準優勝。記録は1055回
・アームレスリング(腕相撲)の体重別の全日本大会で優勝
・『世界版SASUKE』こと、Netflixの『アルティメットビーストマスター』に日本代表メンバーとして出場

他の詳しい経歴は、↓こちらをどうぞ。

※本ページは広告やPRなどが含まれています。

Daigoさんの主張 【痩せないし老化する!ランニングの真実 】

↓こちらが、DaiGoさんの動画です。

●サンプル数1だけの例は無意味

DaiGoさんはまず、「サンプル数1だけを見て、全員に当てはまると思うのは間違い」ということを話しています。

これは例えば、「うちのおじいさんは、毎日タバコを吸っていたけど90歳まで生きた」などというものですね。

そしてDaiGoさんが話していることは、科学的データに基づいているとのことです。

この【サンプル数1】の問題は、ダイエット業界でも蔓延していますね。

私も、↓この記事で、【サンプル数1】の問題に触れています。

この記事で私は、【個人の成功体験記】という表現をしていますが、言っていることは同じですね。

長時間のランニングはデメリットのみ?

Daigoさんの主張のポイントは、↓これらです。

・長時間の有酸素運動は痩せないし、活性酸素が老化を促進させる。
・運動するなら、45分以内の有酸素運動や、HIITやタバタ(後述します)は良い。

・そもそもジムに行ったり運動するよりも、ニート(NEAT:Non-Exercise-Activity Thermogenesisの略称)の方が大事。(後述します。)
・ランニングで唯一のメリットは、気持ち良いことや気分が良くなること。だから気分を良くしたい人や、うつ病などの人には良い。

それぞれ解説していきます。

ランニングは痩せないし、老化する。

Daigoさんの主張は、↓このようなものです。


・ランニングで痩せるのは、かなり難しい。
・体脂肪1kg減らすためには、77時間も走らないと減らせない。
・消費カロリーは 体重 × 距離。
 60kgの人が5㎞走っても300kcalしか減らない。
・女性を対象に行った研究で、体脂肪を5kg減らすには385時間走る必要がある。
 毎日1時間でも1年以上かかる。



これらに関しては、異論は全くありません。

私も以前、↓このような記事を書いている通りです。

アンチエイジングのためにはウォーキング!

ここでのDaigoさんの主張は、↓このようなものです。


・少し息が上がるくらいのウォーキングを20分~30分くらいやるのが良い。
・ランニングは怪我をする人が多く、アメフトの負傷率よりも高い。
・ウォーキングは、怪我をしにくいのでお勧め。



これらに関しては、ジョギング程度の無理が無いゆっくりのペースだったら、ランニングでも良いかなと、個人的には思います。

でも標準体重以上の人で普段から運動していない人だったら、怪我をするリスクが高いので、やはり最初はウォーキングから始めるのが良いですね。


まず食事管理で痩せてから、その後にウォーキングを取り入れるのでも充分ですね。

ダイエット目的でウォーキングをするなら、↓こちらの記事がお勧めです。

45分以上の有酸素運動はお勧めしない。

理由は、長時間の有酸素運動をすると、コルチゾールという食欲を増進させるストレスホルモンが出るからです。

そして、長時間のランニングだと、体脂肪よりも筋肉の方が落ちてしまうからです。

これを防ぐ方法は、充分な量のカロリーを摂ってから走ることなので、本末転倒とのことです。

ポイントは、45分というところですね。

ちなみに私も、特にフルマラソンの大会などが控えていなければ、長くても40分程度で終わる、ということがほとんどです。

HIITやタバタトレーニングとは?

Daigoさんは、長時間のランニングよりも、HIITやタバタトレーニングを勧めています。

HIITとは、高強度インターバルトレーニング(High-intensity interval training)の略で、読み方は「ヒット」や「ヒート」と呼ばれています。

タバタトレーニングは、HIITの一種で、20秒のトレーニングと10秒の休憩を8セットで、合計4分間の高強度インターバルトレーニングで、日本人の田畑(たばた)先生が提唱し、海外でも知られています。

↓私も以前、YouTubeで、タバタトレーニングのことを紹介しています。

紹介しているだけでなく、実践もしているしDaigoさんと同じように、お勧めだと思います。

そして忙しい現代人にとって、時間効率も良いトレーニングでもありますね。

ニート・NEAT:運動以外の身体活動

そもそも運動よりも、「運動以外の身体活動(NEAT)」↓の方が大事だ、ともDaigoさんは話しています。
(NEAT:Non-Exercise-Activity Thermogenesis)

NEAT(ニート)とは、普段の生活の中での階段の上り下りや、家事によるカロリー消費のことです。

確かに消費エネルギーの内訳を見ると、運動よりもNEATの方がずっと多いです。↓

ちなみにDaigoさんは1日中ほぼ座らないそうで、仕事の時もステッパーや、スタンディングデスクを使っているとのことです。

スタンディングデスクは、私も使っています。

運動で痩せないランニングモラルハザード

Daigoさんは、【ランニングモラルハザード】について紹介しています。

これは、
・「今日はランニングを1時間頑張ったから、高カロリーなものを食べても大丈夫!」
・「今日はいつもより運動したから、普段よりちょっと多く食べても大丈夫でしょ」

などというようなものです。

ジムに通っているけど痩せない人が多いのも、これによるものです。

特に長時間のランニングは食欲がアップし、高カロリーなものを食べたくなるから、相当な強い意志がないと抗えない、とのことです。

もし菓子パンなんかを食べたら、すぐにカロリーオーバーになりますね。

ちなみにDaigoさんによると、筋トレやHIIT、タバタトレーニングなどは、食欲が増進しないそうです。

ジムに通い続けていても痩せない人が多い件については、やはり私も以前に、↓この記事を書いています。

『林修の今でしょ!講座で「不定期のジムよりも毎日の階段の方が痩せる!」と紹介。オンラインダイエットのすすめ。』

ランニングで唯一のメリットは気持ちが良い

ここまで長時間のランニングを全否定してきたDaigoさんですが、↓このようにメリットも話していました。


ランニングで唯一のメリットは、気持ち良いことや気分が良くなること。
だから気分を良くしたいという目的の人や、うつ病などの人には良い。


とのことです。

Daigoさんによると、ランニングの気持ちよさのレベルは、夜の営みの次に気持ち良くて、夜の営みの6割~7割くらいだそうです。

ちなみに、死ぬ瞬間は夜の営みの200倍気持ち良い、とのことです。

そのような研究データ?や論文?があって、Daigoさんは話したのでしょうけど、死ぬ瞬間の気持ちよさを、どうやって研究・実証したのかが気になりますね(笑)

ランニングで痩せる人と痩せない人の差

冒頭でDaigoさんが、↓このことを予測していました。

【サンプル数1】の話で、『私はランニングで痩せた』という反論の声が、沢山来るであろうこと。



私はライザップで約3年間トレーナーをしていたし、またランニングサークルに所属していたこともあるので、
「数十のサンプル数」を見ていますが、もちろんランニングをして痩せた人も一定数はいます。

『ランニングで痩せる人と痩せない人の違い】を考えると特に、↓これらの要素があると思いました。

・食事管理もする
・コツコツやる人
・ランニングが好きになって、大会で好成績を目指す人

それぞれ、簡単に解説していきます。




●【ダイエットには食事9割 運動1割】

今回の動画で、Daigoさんは食事のことに関しては、食欲のことに少し触れただけですが、

この記事の冒頭で書いた通り、ダイエットにはそもそも【食事9割、運動1割】というくらい、運動よりも食事の方がずっと重要です。

↓『ダイエットは運動1割、食事9割』という本が、15万部以上も売れています。

そして私が3年間いたライザップや、現在も指導しているオンラインダイエットでの数百のサンプル数からも、【食事9割 運動1割】は、正しいと実感しています。
(実際には、睡眠やストレス管理なども非常に大切です)

↓この画像はオンライン指導の、食事メインで痩せた方のビフォア・アフターです。

ランニングだけやって、食事を全く変えずに痩せようとするのは、かなり難しいです。


●【コツコツやる人】

既に紹介した通り、ランニングの消費カロリーは、「体重 × 距離」です。

1度のランニングでの消費は微々たるものですが、運動は積み重ねや、継続することが大事です。

結局は食事に繋がりますが、ランニングモラルハザードに陥らずに、コツコツとランニングを続けていけば、痩せていくことも可能ではあります。

しかし残念ながら、誰にでも出来ることではないですね。


●【ランニングが好きになって、大会で好成績を目指す人】

更にステップアップ?した人で、マラソンやハーフマラソンなどの大会に出場して、練習を積み重ねることによって、自己記録のタイムがどんどん速くなっていく、ということに喜びを感じるようになると、痩せることにも繋がります。

なぜなら、基本的には体脂肪が少ない方がタイムも伸びるので、食事管理もするようになるからです。

結局は、やはり食事が大事だということですけどね。

まとめ

というわけで、Daigoさんの主張 【痩せないし老化する!ランニングの真実 】に関してまとめると、

【食事管理をせずに、ランニング “だけ”で痩せることは、かなり難しい。】と言えます。

ただ例えば、1年で2~3kg減のようなスローペースでなら、痩せることは充分に可能です。

また45分未満のランニングの健康効果は高いので、怪我に気をつけて走れば大丈夫です。


もっとDaigoさんに噛みつくようなことを書く方が、アクセス数がアップするのかもしれないですが、
ほぼ噛みつきようがないことなので、無難?な内容になってしまいました。(笑)

しかしDaiGoさんが推奨している16時間断食については、私は↓この記事で完全に否定しています。

↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。

※LINEのオープンチャット「ダイエットは習慣が9割」というグループの管理者をしています。
どなたでも気軽に参加してください。

↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。

ビフォアアフター

費用は大手パーソナルジムの1割~2割程度です。

↓詳細は、こちらをご覧ください。


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