【元ライザップのトレーナーが解説】
安易に月曜断食をやってはいけません。
一時的に体重が減るとしても、筋肉も減ってしまいます。
筋肉が減ると、代謝も下がり、結局リバウンドします。
更には、骨粗鬆症のリスクも高まり、
将来、寝たきりになるのが早まります。
『寝たきり老人になりたくないなら ダイエットはおやめなさい』
~「筋肉減らし」が老いの原因だった~
まさしく、この本のタイトルの通りです。

そもそも月曜断食のような、制限が厳しい方法をやらなくても、
他に、きつくなく健康的に痩せる方法は、いくらでもあります。
↓私の経歴は、こちらをどうぞ。
↓実際に私が読んだ本です。

断食ダイエットは、若くして【寝たきり老人】になる!
ダイエットは、【ただ体重が減れば良い】というものではありません。
正しいダイエットは、【体脂肪を減らすこと】です。
よくある間違ったダイエットは、【筋肉も】減らしてしまいます。
月曜断食は、タンパク質不足や、栄養バランスの偏りのため、筋肉が減り、
骨粗鬆症や、寝たきりになる可能性が高くなります。
一般的な人で、毎年1%の筋肉が減っていきます。
将来どこかのラインで、寝たきりになってしまいます。↓

また近年、【転倒・転落による死亡数】が、【交通事故死】を越えて、
年間1万人に達する勢いで増えています。↓

↑【転倒による救急搬送が、5万人以上】もいたそうです。
(平成28年 東京消防庁)
月曜断食のような【間違ったダイエット】をすると、
筋肉の減少スピードが早まり、若くして寝たきりになりやすいです。
↓関連記事です。
リバウンドする【理由①】タンパク質不足
筋肉が減る理由は、タンパク質不足と栄養バランスの偏りです。
本の通りの食事にすると、
1日のタンパク質量は、15g~40g程度です。
国の推奨量は、男性60g、女性50gなので、
かなり少ないです。

月曜断食の基本ルールは、↓こちらです。
・月曜が断食
・火曜~金曜が良食(朝は旬の果物とヨーグルトのみ、昼はおかずのみ、夜は野菜中心)
・土日は美食ということで、3食とも好きなものでOK。
●良食(火曜~金曜)の日のタンパク質量を見ていきましょう。
・朝食のタンパク質がヨーグルトのみで、少なければ5g以下です。
(タンパク質量が多いヨーグルトでも10gほど)
・昼食は、おかずのみとのことで、メニューによりますが、少なければ10g以下程度で、多くても30gほどです。
・夕食は、野菜中心とのことで、タンパク質量は0g~5g程となります。
1日の合計は、15g~40gくらいになると思います。
これが火曜~金曜まで続きます。
タンパク質は、「食いだめ」が出来ないので、
土日に沢山摂れば良い、というものではありません。
しかも月曜は断食で、タンパク質が0gです。
※国の推奨量は毎日、男性60g、女性50gです。
以前私がトレーナーをしていたライザップでは、
毎日のタンパク質摂取量は、【体重×1g~2g】を勧めていました。
50kgの人なら、50g~100gということです。
月曜断食をすると、ほとんどの人が日常的なタンパク質不足に陥ります。
本には、朝食が足りなく「今日はどうしても増やしたい場合」は、
【タンパク質は増やさずに、発酵食品を増やすように】
と書かれています。
納豆を増やしても良いとのことで、これならタンパク質が7g~8gくらい増えて、
タンパク質不足が少し軽減されます。
納豆は毎日増やすくらいで良いのですが、
本には「今日はどうしても増やしたい場合は」と書いてあります。
↓月曜断食を続けると、現代型栄養失調になる可能性が高いです。
【理由②】厳しい食事制限で、肌や髪がパサパサ、頭痛、イライラ
月曜断食では、糖質や炭水化物を減らしすぎることも問題です。
良食(火曜~金曜)の日の糖質量も、かなり少なくて、
一週間の平均も、ライザップと似たような量です。
Twitterを見ると、月曜断食を実践している人が多いのですが、
・空腹がつらい
・我慢するのがきつい
・頭痛がする
などといった書き込みが多いです。
Amazonのレビューで、高評価のコメントもありますが、
【筋肉が減ったことの重大さ】 を理解していない人が多いです。
↓「厳しいので体重が減って当然」、というのは正しい認識ですね。

↓挫折するのが正解です。筋肉と寿命を減らさずに済みます。

↓栄養不足を実感している人もいます。

空腹感は、ある程度は慣れていきます。
しかし我慢がきつくて、長続きせず、
反動で沢山食べて、結局リバウンドする人が多いです。
栄養不足の状態を我慢したり、励ましあって続けることは、
寿命を削る、危険な行為です。
特に女性は、肌つや、髪の毛、爪など、
美容に関するダメージも大きいことを知っておきましょう。
更に、早期閉経、骨密度低下、摂食障害などの健康障害の危険性が高いです。
月曜断食では、2ヵ月目以降の維持の段階では、
昼食での炭水化物をOKとしています。
これは、1ヵ月目からOKにするので良いですね。
生活習慣が体型や体重になるので、
最初に「1ヵ月の炭水化物無し」をやる必要はありません。
この1ヵ月は、体重減少の幅が大きいですが、
つらいし、筋肉が大幅に減るだけです。
【理由③】食物繊維不足で腸内環境悪化や便秘に! 宿便は嘘!
タンパク質や炭水化物の減らし過ぎと、
朝に食物繊維が少ないこととの相乗効果で、
便秘になる可能性が高いです。
本の中で、便が
「うさぎのうんちのようなコロコロの状態」になったという人に、
「それ宿便です」と話す、と書いてあります。
しかし真っ当な医師や、ダイエット指導者であれば、
「宿便というものは存在しない」と言います。


『月曜断食』の著者は、医師では無く鍼灸師なので、仕方ない
・・・というわけには、いかないですよね。
ちなみに本の帯に「名医が~」という表記があります。
(帯によって違う? 今は無い?)
しかし【鍼灸師に、医師を連想させる「名医」を使う】のは、違法とのことです。↓
↓関連記事です。
【理由④】健康増進法に違反! 好転反応は嘘!
近年、レストランや施設での喫煙が厳しくなったのは、
「健康増進法」によるものです。↓

欠食や偏った食事をすることは、健康増進法で否定されています。↑
喫煙と同じく、健康に悪いことが明白だからです。
総合内科専門医の方が、
【月曜断食は、健康に「悪い」食事習慣】
と断言しています。↓
また『月曜断食ビジュアルBOOK』で
断食の初期不調を、「好転反応」と記載しています。↓

これは、薬事法の違反にあたるそうです。
↓「好転反応」にも科学的根拠は、ありません。

↑これは、厚生労働省の
「健康食品の正しい利用法」(2016年2月改訂)というパンフレットに記載されているものです。
↓参考の記事です。
また、本の中の体験談などで、
【短期間で体重を大幅に減らしたことを、自慢するかのような書き方】
が多いのですが、これはデメリットでしかありません。
代謝や筋肉も減って、リバウンドしたり、
将来、若くして寝たきり状態になるのを早めるだけです。
↓この【体重増減の仕組み】も知っておきましょう。
なぜ制限が厳しく、つらいダイエットを選ぶのですか?

↑この「国立健康・栄養研究所」の資料によると、
日本人で、過体重と肥満の人の割合は23.8%なので、76.2%は標準以下です。
計算しやすく、成人が1億人として計算すると7620万人が標準以下です。
極端なダイエットをして、頑張って標準以下に保っている人は、
多く見積もって2%だとしても、
【7467万人は、つらいダイエットをしていない】のに、
標準以下の体型を保っている。
ということですね。
なお、BMIが「30以上」の肥満の人の割合は3.7%なので、
肥満でない人で計算すると、
9千万人以上は、極端なダイエットをせずに肥満ではない、
ということになるでしょうね。
それなのに、なぜ
・月曜断食
・断糖高脂質食 金森式ダイエット
・炭水化物カット
などの厳しく、つらくて、危険なダイエット選ぶのでしょうか?
7467万人以上がしている、きつくない食生活を真似るだけで、
標準か、痩せた状態をキープ出来ます。
芸能人だと、ローラさんや、郷ひろみさんの食事や生活習慣は、
一般の人にも参考になる点が多くて、お勧めです。
ちなみに、金森式 断糖高脂質食ダイエットも、
月曜断食と同じく、やってはいけません。↓
月曜断食で体調不良になった時の対処法は?
↓これらが対処法ですが、そもそも月曜断食を即刻やめるべきです。
・月曜の断食は不要
・毎日の朝食のおかずを増やす。
・夕食は就寝4時間前までにする。タンパク質も摂る。
夕食を早めに済ませることによって、
夕食~朝食の間隔を【10時間~12時間】くらいにすれば、
断食は不要です。
夕食が遅い時間だったり、量が多いと、確実に太ります。↓
ちなみに一部?で、もてはやされている16時間(8時間)ダイエットも、
同じくリスク大なので、やらない方が良いです。
↓16時間ダイエットで起こり得るリスクの例です。
生活習慣病の発症リスク増加、老化促進、肥満、筋肉減少、骨粗鬆症、不眠症、便秘、摂食障害、慢性頭痛、胆石、記憶力低下、疲労蓄積、脱毛、口臭悪化、不定愁訴、月経障害、など。
↑月曜断食と共通するデメリットが多いですね。
↓参考記事です。
そして朝に、もっとタンパク質や食物繊維を増やすために、
おかずの量を増やしましょう。
具体的には、野菜や、海藻類、キノコ類、大豆製品、魚など
「まごわやさしい」を意識して、食材を増やすと、
栄養バランスが良くなるので、勧めです。↓
夕食は月曜断食では、「就寝2時間前まで」としていますが、
理想は、4時間前までです。
せめて3時間前までには済ませましょう。
そして内容は、野菜だけでなく、タンパク質も摂りましょう。
具体的には、肉、魚、大豆製品、卵、乳製品、などですね。
よく噛んで、しっかり味わって食べる!
月曜断食の本では、ほとんど触れていないですが、これはとても重要です。
これを習慣化すれば、きつい空腹を我慢する必要もありません。
また食べる順番も大事です。
野菜など食物繊維がある物を先に食べる【ベジファースト】は、
だいぶ一般的になってきましたね。
でも最近はベジファーストよりも、
【タンパク質を先に食べるのが良い】という説も広まってきています。
どちらにせよ、【糖質を後から】 というのは同じで、
【おかずファースト】と呼ばれています。
具体的には、【野菜などとタンパク質の物を交互に食べる】
というのが良いと思います。
もちろん、糖質を完全に最後まで食べないようにする必要はないので、
メニューによってや、ストレスにならない程度で大丈夫です。
月曜断食では、そもそも糖質や炭水化物が少なすぎて、
食べる順番も、ほとんど関係なくなってしまいますが、
これでは、代謝や筋肉が減り、
また空腹がきつくて、反動で暴食をして当然の事です。
チートデイを、正しく活用するのも、
月曜断食と違ってストレスをためず、筋肉減少を防ぐことにも繋がります。
↓関連記事です。
まとめ
・月曜断食は、筋肉が減り、寝たきりになるのが早まって危険
・7467万人以上がしている、きつくない食生活をする方が良い
・朝食のおかずを増やす
・タンパク質や食物繊維の物を増やす
・夕食を早めに食べ終える
・よく噛んで食べる
などが、この記事のまとめです。
2020年10月25日の「世界の果てまでイッテQ!」で、
お笑いコンビの「ガンバレルーヤ」が、
断食などに挑む「ダイエット企画」を放送していました。↓

1ヵ月の企画で10.8kg減りましたが、↑その後のスタジオ収録の時点で、
既に「7~8kgリバウンドしそう」とのことです。
その後、完全にリバウンドした可能性が高いと思われます。
月曜断食は、週単位で、
【筋肉減少とリバウンド】を繰り返す自傷行為です。
続けるほど、ダメージが大きくなっていくので、
ガンバレルーヤの断食と同じく、やってはいけません。
最後に、健康的で、リバウンドしない、
正しいダイエットについて補足説明をしておきます。
ダイエットは、短期間だけ頑張って体重を減らしても、
習慣が変わらなければ無意味です。
無意味どころか、代謝や筋肉が減ってリバウンドすると、大きなマイナスです。
本当のダイエットの成功とは、【痩せたままでいる習慣を定着させること】です。
定着させるためには、極端な食事制限や、強い我慢はしない方が良いです。
この記事で紹介した、よく噛んで食べるなど、良い習慣を身につけることが重要です。
ダイエットのためには、他にもいくつかの習慣を身につける必要があります。
↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、95%以上の人は無理なく、きくつなく痩せる習慣を身につけることが可能だと思います。
↑これは月曜断食のような空腹の我慢は必要なく、寿命を縮める恐れもありません。
また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討していたり、
シックスパッドなどのダイエットグッズなど、費用をかけてでも痩せたい、という場合は、
オンラインダイエットを検討することがお勧めです。
↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。

大手パーソナルジムの1割~2割程度の費用で、結果が出ます。
大手ジムの広告よりも、減量のペースは遅いですが、
リバウンドがしにくく、きつくなくて、習慣化もされやすいと思います。
↓詳細は、こちらをご覧ください。
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