月曜断食ダイエットは危険!やめた後に確実にリバウンド!痩せない4つの理由とは?

※『ダイエットは習慣が9割』の著者:ダイエットポリスが解説!

月曜断食は痩せないだけでなく、健康を害する「嘘のダイエット法」なので、やってはいけません。

月曜断食でよくある悩みは、次のようなものです。

・最初は体重が減ったが、すぐに止まった
・疲れやすくなった・風邪をひきやすくなった
・体力が落ちた
・空腹でイライラする
・肌荒れ、抜け毛が酷い

確かに月曜断食をすると一時的には体重が減りますが、体脂肪よりも筋肉の方が多く減ってしまいます。

また体調を崩すので、結局はリバウンドして以前よりも太ることが多いです。

この記事では「月曜断食をやってはいけない4つの理由」「健康的に痩せるダイエット法」を紹介します。


私はライザップ(シンガポール店や六本木店など)で約3年間トレーナーとして勤務し、現在は「糖質制限や断食をせず、健康的に痩せてリバウンドしないダイエット法」の発信をしています。

↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。

↓私の詳しい経歴は、こちらをどうぞ。

断食ダイエットは、若くして【寝たきり老人】になる

正しいダイエットは【体脂肪を減らすこと】なので、【ただ体重が減れば良い】というものではありません。

月曜断食などの断食ダイエットをすると、体重が減ったとしても体脂肪よりも【筋肉が】大幅に減ってしまいます。

よほど鍛えている人でなければ、加齢によって毎年1%の筋肉が減っていき、徐々に寝たきり状態に近づいていきます。↓

ただでさえ加齢で筋肉が減っていくので、「断食ダイエットは老化を促進させる」ということです。


また近年は【転倒・転落による死亡数】が、【交通事故死】を越えて、年間1万人に達する勢いで増えています。↓

断食ダイエットは骨粗鬆症や転倒・骨折のリスクも高めるので、「将来、寝たきり状態になる年齢が早まる」ということです。

まさしく、↓この本のタイトルの通りです。

『寝たきり老人になりたくないなら ダイエットはおやめなさい』~「筋肉減らし」が老いの原因だった~

↓関連記事です。


この後、月曜断食を「やってはいけない理由」&「痩せない理由」を4つ、解説していきます。

理由① タンパク質不足

筋肉が減る理由は、タンパク質不足栄養バランスの偏りです。

月曜断食の指針通りの食事にすると、1日のタンパク質量は15g~40g程度しかありません。

国の推奨量は男性60g、女性50gなので、かなり少ないですね。


月曜断食の基本ルールは、↓こちらです。
・月曜は断食
・火曜~金曜が良食(朝は旬の果物とヨーグルトのみ、昼はおかずのみ、夜は野菜中心)
・土日は美食ということで、3食とも好きなものでOK。


良食(火曜~金曜)の日のタンパク質量を見てみましょう。

・朝食のタンパク質がヨーグルトのみで、少なければ5g以下です。(タンパク質量が多いヨーグルトでも10gほど)

・昼食はおかずのみとのことで、メニューによりますが、少なければ10g以下程度で、多くても30gほどです。

・夕食は、野菜中心とのことで、タンパク質量は0g~5g程となります。

↑これらを計算すると、1日の合計は15g~40g程度になり、これが火曜~金曜まで続きます。

タンパク質は「食いだめ」が出来ないので、「土日に沢山摂れば良い」というものではありません。

しかも月曜は断食なので、タンパク質が0gです。



私が以前トレーナーをしていたライザップでは、毎日のタンパク質摂取量は【体重×1g~2g】を勧めていました。

50kgの人なら、50g~100gということです。

月曜断食をするとたったの15g~40g程度なので、日常的なタンパク質不足に陥ります。


しかも月曜断食はタンパク質だけでなく、他の様々な栄養素も全く足りていません。

もし無理して続けると↓現代型栄養失調になる可能性が高いです。

理由② 厳しい食事制限で、肌や髪がパサパサ、頭痛、イライラ

月曜断食では、糖質や炭水化物を減らしすぎることも問題です。

良食(火曜~金曜)の日の糖質量もかなり少なくて、一週間の平均も昔のライザップと似たような量です。

私が勤務していた頃のライザップ(2013~2015年頃)では、「1日の糖質量を50g以内」としていることが多かったです。

低糖質をすると、確かに一旦は体重が減りますが、大多数の人がリバウンドします。


Twitterなどで月曜断食を実践している人のツイートを見ると、↓このような書き込みが多いです。

・空腹がつらい
・我慢するのがきつい
・頭痛がする


「厳しいので体重が減って当然」、というのは正しい認識ですね。

ちなみに筋肉が減ることによる体重減少は「痩せる」のではなく「やつれる」「老ける」「老いる」と言うのが正しいです。


月曜断食を続けるほど筋肉と寿命が減っていくので、↓このように早く挫折して正解です。もちろん二度とチャレンジしてはいけません。

↑「合う、合わない」ではなく、誰しもがやってはいけない方法です。

↓栄養不足を実感している人もいます。


そして月曜断食では、ツラいのを励まし合って頑張っている人達もいます。

栄養不足の状態を我慢したり、励ましあって続けることは、寿命を削る危険な行為です。

特に女性は、肌つや、髪の毛、爪など、美容に関するダメージも大きいことを知っておきましょう。


更に、早期閉経、骨密度低下、摂食障害などの重度な健康障害になるリスクもあります。

↓月曜断食のせいで摂食障害になってしまった例も多いです。


月曜断食のように糖質を減らし過ぎるダイエットは、死亡率が高いことが明らかになっています。


ちなみに、時々「月曜断食で痩せた」という人もいて、またAmazonのレビューで高評価のコメントもあります。

しかし「痩せた」とか高評価なのは、あくまでその時点での話であり、実際にはその後に高確率でリバウンドしています。

そして体重が減った場合でも、「体脂肪が減って痩せた」のではなく、「体脂肪以上に筋肉が減ってやつれた・老化した」というのが真実です。

理由③ 腸内環境悪化や便秘! 宿便は嘘

タンパク質や炭水化物の減らし過ぎ」と、「朝に食物繊維が少ないこと」との相乗効果で、便秘になる可能性が高いです。

本の中に、【「便が、うさぎのうんちのようなコロコロの状態」になったという人に「それ宿便です」と話す】、と書いてあります。

しかし真っ当な医師や、ダイエット指導者であれば、「宿便というものは存在しない」と話します。


デトックスも、「インチキな健康法&嘘ダイエット」で、よく使われる言葉ですね。


実は『月曜断食』の著者は、医師では無く鍼灸師です。

「それなので間違った健康情報を発信しても仕方ない」・・・というわけには、いきません。

ちなみに本の帯に「名医が~」という表記があります。(帯によって違う? 今は無い?)

しかし【鍼灸師に、医師を連想させる「名医」を使う】のは違法です。


「月曜断食のよくある質問」でも、「ナッツは主に炭水化物」などというデタラメな回答↓をしています。


↓関連記事です。

理由④ 健康増進法に違反!好転反応は嘘

近年、レストランや施設での喫煙が厳しくなったのは「健康増進法」によるものです。↓

欠食や偏った食事をすることは、健康増進法で否定されています。↑

喫煙と同じく、健康に悪いことが明白だからです。


総合内科専門医の方が、【月曜断食は、健康に「悪い」食事習慣】と断言しています。


また『月曜断食ビジュアルBOOK』で断食の初期不調を、「好転反応」と記載しています。↓


これは薬事法の違反にあたり、また「好転反応」に科学的根拠はありません。

↑これは、厚生労働省の「健康食品の正しい利用法」(2016年2月改訂)というパンフレットに記載されているものです。

ダイエットや健康法で「好転反応」という言葉が出てきたら、その方法は詐欺だと思ってください。

↓参考記事です。


また、本の中の体験談などで、
【短期間で体重を大幅に減らしたことを自慢するかのような書き方】
が多いのですが、これはデメリットでしかありません。

短時間睡眠やお酒の大量摂取を自慢するようなもので、完全に時代遅れです。


短期間で大幅に減量するほど筋肉も減って将来、若くして寝たきり状態になるのを早めるだけです。

↓この【体重増減の仕組み】も知っておきましょう。

月曜断食公認の酵素ドリンクはお金の無駄

↓「月曜断食公認の酵素ドリンク」という物を2021年8月に見つけました。

最も驚いたのが、↑原材料名の1番最初に「果糖ぶどう糖液糖」と表記されていることです。


原材料名の表記は、含まれている重量が多い順番に書く、という決まりがあります。

「果糖ぶどう糖液糖」で検索すると、↑このような関連ワードが出てきます。

この関連ワードの通りで、「果糖ぶどう糖液糖」は、太る、老化する、糖尿病になる、脳に悪いなど、デメリットが非常に多いものです。


なお果糖ぶどう糖液糖は、果物そのものに含まれている「果糖」とは別の物です。


酵素ドリンクはお金儲けが目的で、よくファスティングに用いられています。

しかしこれを飲んで断食をしても、痩せるどころか不健康になって健康寿命を失うだけです。

↑実は月曜断食でも、当初は酵素ドリンクを推奨していなかったようですが、お金儲けのために導入したのだと思われます。


ちなみによくある酵素ドリンクは、原材料名で果糖ぶどう糖液糖が最初に表示されることは無いようなので、月曜断食公認の物は特に酷いですね。


この酵素ドリンクのサイトを見ると、月曜断食そのものが健康に悪いこともわかります。

↓左下に、「無理せず健康的に月曜断食を続けるなら」と書かれていますが、そもそも「月曜断食は不健康で無理がある」ということです。


↑右上には、「こんなお悩みありませんか?」ということで、様々な体調不良などの項目が載っています。

・空腹に慣れなくてイライラする!
・体重が落ちない!
・体温が低下して免疫が落ちる!
・肌荒れが酷い!
・空腹がつらくて続けられない!
・何度も挫折!

月曜断食によって、↑これらが多発しているということです。


どんな酵素ドリンクを飲んでも、これらの不具合を解消することには繋がりません。

それよりも月曜断食をすぐにやめましょう。

無駄に高い酵素ドリンクでお金を騙し取られるよりも、野菜、魚、肉、海藻類、調味料など食品そのものにお金をかける方がずっと良いです。

健康的に痩せる方法とは?

「〇〇だけで痩せる」という魔法のダイエットは存在しません。

ダイエットは栄養バランスが良い食事をして、摂取カロリーが消費カロリーよりもちょっとだけ少なくすることが基本です。

摂取カロリーを大幅に減らしたり、栄養バランスを考慮しないダイエットは、上手くいきません。

他にも「睡眠」、「ストレスのコントロール」、「最低限の身体活動」なども大切な要素です。

私が作った、↓この円グラフが分かりやすいと思います。


そして月曜断食の本では、ほとんど触れていないですが「食べ方」もダイエットでは非常に重要です。

「よく噛み、しっかり味わって食べること」を習慣化すると、きつい空腹を我慢する必要もありません。


さらには食べる順番も大事です。

野菜など食物繊維がある物を先に食べる【ベジファースト】は、だいぶ一般的になってきましたね。

また最近はベジファーストよりも【タンパク質を先に食べるのが良い】という説もあります。


どちらにせよ【糖質を後から】 というのは同じで、【おかずファースト】と呼ばれています。

具体的には、【野菜などとタンパク質の物を交互に食べる】というのが良いと思います。

もちろん、おかずを全て食べ終えるまで糖質を我慢する必要はありません。

5分程度経てば、糖質の物を食べても大丈夫です。


月曜断食ではそもそも炭水化物が少なすぎて、食べる順番もほぼ関係なくなってしまいます。

これでは代謝や筋肉が減り、また空腹がきつくて反動で暴食をして当然です。

まとめ

・月曜断食は、筋肉が減り、寝たきりになるのが早まって危険
・朝食のおかずが足りない
・タンパク質や食物繊維の物が足りな
・酵素ドリンクも痩せない
・「月曜断食で宿便や好転反応」は嘘
・月曜断食はトンデモ健康法のオンパレード
・よく噛んで食べるのが大切

などが、この記事のまとめです。


月曜断食は週単位で、【筋肉減少とリバウンド】を繰り返す自傷行為です。

本格的な断食と違って、↓「ゆでガエル現象」のように、筋肉減少が徐々に減っていくので、月曜断食の恐ろしさに気付かない人もいます。

続けるほど、ダメージが大きくなっていくので、最初からやってはいけません。

下手に手を出すと、↓このようになって健康寿命を失います。


ちなみに16時間断食ダイエットも、月曜断食と同じくやってはいけない方法です。

16時間断食で起こり得るリスクの例は、↓これらです。

生活習慣病の発症リスク増加、老化促進、肥満、筋肉減少、骨粗鬆症、不眠症、便秘、摂食障害、慢性頭痛、胆石、記憶力低下、疲労蓄積、脱毛、口臭悪化、不定愁訴、月経障害、など。

月曜断食と共通するデメリットが多いですね。



最後に、健康的でリバウンドしない、正しいダイエットについて補足説明をしておきます。

ダイエットは短期間だけ頑張って体重を減らしても、習慣が変わらなければ無意味です。

本当のダイエットの成功とは、【痩せたままでいる習慣を定着させること】です。


定着させるためには、極端な食事制限や、強い我慢はしない方が良いです。

↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、きくつなく痩せる習慣を身につけることが可能です。

↑これは月曜断食のような空腹の我慢は必要なく、寿命を縮める恐れもありません。


また、もしライザップやジムに通うことを検討してい場合は、オンラインダイエットがお勧めです。

↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。

ビフォアアフター

費用は大手パーソナルジムの1~2割程度です。

↓詳細は、こちらをご覧ください。


↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。

※LINEのオープンチャット「ダイエットは習慣が9割」というグループの管理者をしています。
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