【元ライザップのトレーナーが解説】
2021年7月7日放送の『それって実際どうなの課』で、「1週間ずっとツボを押し続けたら痩せるのか!?」という企画を検証していました。
1週間で2.1kg減っていましたが、体脂肪はほとんど減ってないので、痩せたのではありません。
この記事では、番組の内容に私の見解を加えて、検証の本質をお伝えします。
ポイントは、↓こちらです。
・番組の検証では、1週間で体重が2.1kg減
・短期間の体重減少は、ほぼ水分が減っただけ
・体脂肪は減ってないので、痩せたのではない
・食事の質やタイミングの変化が最大の要因
・痩せる5大ツボ？とツボ押しの注意点
・ツボを押すことの健康効果は期待できる
・最も大事なのは長期間続けること
私の経歴は、↓こちらです。
なお『それって！？実際どうなの課』では、これまでも「肉だけを食べると痩せるか？」や、「よく噛むだけで痩せるか？」など、様々なダイエットの噂を検証しています。
しかしどれも今回の内容と同様に、短期的な体重変化だけを見るのではなく、本質を見極めることが重要です。
↓一例です。
番組の検証では、1週間で体重が2.1kg減
今回の被験者は、お笑い芸人の餅田コシヒカリさんで、人気アナウンサー・カトパンに顔が似ているという芸風？で知られています。
検証の内容は、痩せる5大ツボを含む、40個以上のツボを1週間、押しまくるというものでした。
そして1週間経ってのビフォーアフターは、↓こちらの通りです。
体重が2.1kg減、ウエストは10cm減などとなっていました。
この数値だけを見ると「凄い！」と思う人が多いのでしょうけど、そのような人は「飲むだけで痩せるサプリ」などに騙されやすいので要注意です。
数値の変化だけを見るのは無意味で、「凄い！」と思うのは、正しい知識が無い人や、本質を見極められない人です。
短期間の体重減少は、ほぼ水分が減っただけ
餅田さんは、元々かなり浮腫みがあったようで、↓この足の変化から読み取れます。
また2日目には0.7kg減、3日目には更に0.4kg減なので、1週間で2.1kg減のうち初期の段階で、半分以上の体重が減っています。
そしてお手洗いに行く回数が、かなり増えたそうです。
これらのことからも、体重減少の要因は体脂肪減ではなく、むくみが改善されて水分が減ったことだとわかります。
もちろん足の変化は良いことなので、ダイエットに関係無く、むくみがある人や冷え性の人が、適切にツボを推したりマッサージをするのはお勧めです。
体脂肪は減ってないので、痩せたのではない
1kgの体脂肪が減るには、約7200kcalの燃焼が必要だと言われています。
カロリー収支だけで見ると、毎日1000kcalのマイナスを1週間続けて、やっと1kg減る計算になります。
これはあくまで計算上のことで、カロリーの質や、食べるタイミング、生活習慣、日常での身体活動など、様々な要因が関わってきます。
1000kcalのマイナスを毎日続けるのは、身体に大きな負担になるので、多くの人は続けられません。
もし無理して続けても、体調を崩す可能性が高いので、やらない方が良いです。
もう一つ分かりやすい例が、フルマラソンの42.195㎞を走っても、燃焼する体脂肪は最大で0.3kgということです。↓
体重は水分の影響で、1日に１～2kg増減することもありますが、体脂肪の増減にはもっと長い期間がかかります。
食事の質やタイミングの変化が最大の要因
今回の検証で、体重の変化に最も関連が大きかった要因は、食事です。
「”食事制限をしたから痩せた”と思われたくないので、餅田さんの体形・体重から算出した1日2500kcalの食事を用意した」とのことです。
また「カロリー vs ツボ」というようなことを話していましたが、残念ながらこれも的外れです。
↓こちらの画像を見ると、「カロリーだけを見るのは無意味」ということが分かりますね。
大切なのは、栄養の質やバランスです。
もう1つ大事なのが、食事のタイミングや、規則正しい生活習慣です。
あくまで想像ですが、おそらく餅田さんは普段、お菓子やジャンクフードを頻繁に、そして夜遅くにも食べていたと思われます。
そのような生活の人が、今回のような質・タイミングの食事に変えれば、全くツボを押さなくても、1kg～2kgくらいの体重減は簡単に起きます。
※追記
『餅田コシヒカリ、爆食いが続き“100キロ突入”』 という記事を見つけました。
↑記事によると、「～ペヤングの超大盛やアイスの爆食い～」とのことで、やはり今回の体重変動や体型変化の最大の要因は、食事の変化によるものとわかりますね。
というわけで短期間だけのツボ押しによるダイエット効果は、ほとんど無いと思いますが、番組で紹介していたツボを紹介しておきます。
痩せる5大ツボ？とツボ押しの注意点
今回は、↓この「痩せる5大ツボ」を基本に、他にも40個のツボを教わり、1週間暇さえあればツボを押していたそうです。
↑撮影で寝泊まりをしている部屋にいる時は、長い時は1日に軽く6時間以上もツボを押し続け、又、外出する時でもラジオ出演中もツボをずっと押していました。
参考まで「痩せる5大ツボ」は、↓こちらとのことです。
また注意点として、妊娠中、手術後、飲酒後、食後30分、発熱時、ツボ周辺に怪我、などの場合はツボ押しは避けた方が良いそうです。
そして揉み返しが起こる可能性があるので、「ずっと押し続けて良いツボ」と、「押し続けてはいけないツボ」があり、足裏や手の平は長時間押しても良いそうです。
今回は検証なので、ツボ押しに、かなりの時間をかけていましたが、現実的なところでは、運動が可能であれば運動も取り入れるのが良いですね。
もし1日に1時間とれるとしたら、20分をツボ押しやマッサージで、40分を運動に充てるなどとするのが良いと思います。
ツボを押すことの健康効果は期待できる
最初は痛がっていた、足つぼマッサージで乗る器具や足つぼサンダルは、1週間後には痛みがだいぶ緩和していました。
また餅田さんは元々、足の裏などの冷え性だったそうで、この改善効果の実感があったそうです。
これもツボ押しだけでなく、食事の内容がジャンクな物からクリーンなものに変わったことや、生活習慣が規則正しくなったことも、ある程度は関連するでしょうけどね。
餅田さんのように冷え性や血行が悪いなどという実感がある人は、ツボ押しやマッサージ、筋肉ほぐしなどを日常的にやるのは特にお勧めです。
長期間続けることで、血行や代謝が良くなって、痩せやすくなる可能性は充分にあると思われます。
最も大事なのは長期間続けること
なお餅田さんは、この番組のダイエット企画には、3回目の出演でした。
1度目は、2021年2月24日放送の「バランスボールに1週間乗りまくると痩せるか？」でした。
『餅田コシヒカリのダイエット企画「現実的じゃない」などと疑問の声も』
そして2度目は、2021年4月7日放送の「骨盤ボールダイエットで痩せるか？」です。
『餅田コシヒカリ、ボールを太もも挟み体重減！ 骨盤矯正が動き＆代謝アップで武道も注目』
問題なのは、3回の検証前の体重が、ドンドン増えてしまっていることです。
↑これは「ツボ押しで痩せるかどうか」よりも、ずっと重要なことですね。
先ほども紹介した、『餅田コシヒカリ、爆食いが続き“100キロ突入”』 の記事にある通り、「7月6日に100kg突入」を報告なので、
今回のツボ押しでの「97.5kg → 95.4kg」から、一気にリバウンドしたということですね。
もしどんなに良いダイエット法だとしても、短期間だけでは全く意味が無いことがわかりますね。
実は、餅田さんは2018年に22kg痩せて、ダイエット本を出していますが、その後にリバウンドしています。
越田さんだけでなく、多くの芸能人が同じように、ダイエットの経験から出版しても、その後にリバウンドしています。
なお極端な食事制限など、健康を害する恐れがあるダイエットもどきは、そもそも長期間は出来ないので、最初からやらない方が良いですけどね。
具体的には、糖質カット、脂質カット、1日2食、ファスティングなどです。
また冒頭にも書いた通り、今回の番組『それって！？実際どうなの課』では、頻繁にダイエットの噂を検証しています。
大まかにですが、そのうち役立つ情報は4割程度で、6割は真似してはいけない間違ったダイエット法という割合だと思います。
「よく噛んで食べるだけ」や「野菜ファースト」などは実際に多くの人に役立つ内容でした。
しかし「肉だけを3日間食べ続ける」という企画は、真似をしてはいけない方法ですね。
番組では今後も、有益な情報が増えることを期待したいですね。
↓公式サイトはこちらです。
それって！？実際どうなの課 – 中京テレビ 7月7日(水) 23時59分〜放送
まとめ
ポイントは、↓こちらです。
・番組の検証では、1週間で体重が2.1kg減
・短期間の体重減少は、ほぼ水分が減っただけ
・体脂肪は減ってないので、痩せたのではない
・食事の質やタイミングの影響が最大の要因
・痩せる5大ツボ？とツボ押しの注意点
・ツボを押すことの健康効果は期待できる
・最も大事なのは長期間続けること
などが今回の番組からわかるポイントや本質です。
最後に、健康的に痩せてリバウンドしないために大事な【習慣化】についてお伝えします。
先ほども書いた通り、食事改善も運動も【一時的にだけ】やっても、その後にやめれば無意味です。
ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。
リバウンドしないためには、食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。
↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。
また、もしライザップやパーソナルジムなどを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。
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