※『ダイエットは習慣が9割』の著者:ダイエットポリスが解説!
SNSやネット広告で、「GLP-1ダイエット」、「リベルサス」、「痩せホルモン」、「メディカルダイエット」などと出てきて、気になっている人も多いと思います。
しかしタイトルの通りで、全くお勧め出来ません。
勧めない理由は、↓これらです。
・危険
・高い
・他の方法で楽に痩せられる
・各種医学会も否定している
この記事では「一般の人がGLP-1ダイエットをしてはいけない理由」や、他の「健康的に痩せてリバウンドしない方法」をお伝えします。
ちなみに2023年4月に、かまいたちの山内さんが「GLP-1ダイエットで痩せた」などと発言し問題になった件で、動画が削除されました。
また2023年12月11日に放送されたNHK『クローズアップ現代』は、「その“新ダイエット”が危ない ある治療薬の落とし穴」というテーマで、GLP1ダイエットの危険性などを紹介していました。
私はライザップ(シンガポール店や六本木店など)で約3年間トレーナーとして勤務し、現在は「糖質制限や断食をせず、健康的に痩せてリバウンドしないダイエット法」の発信をしています。
↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月発売です。
↓私の経歴です。
※本ページは広告やPRなどが含まれています。
日本医師会がGLP-1ダイエットに警告
2020年6月17日にヤフーニュースで【糖尿病治療薬で「ダイエット注射」、医師会が注意喚起】という記事が配信されました。
冒頭部分を引用します。↓
糖尿病治療薬のGLP―1受容体作動薬が、一部の医療機関で「ダイエット注射」などと適応外のやせ薬として使われているとして日本医師会が17日、注意喚起した。今村聡副会長は「治療の目的から外れた使い方は医の倫理からも外れる」と批判し、厚生労働省など関係省庁に対応を求めることを検討するという。
↑このヤフーの記事は、既に削除されましたが、同時期の同じ趣旨の記事は、他にいくつもあります。↓
また2021年10月31日付で、『美容医療で横行するGLPダイエット、医師会も警鐘…低血糖から死を招く恐れも』という記事があります。
「理解が不十分なまま使用すれば、低血糖から死を招く恐れもゼロではない。そのような薬をダイエットに使用するのは、危険~」
・・・と書かれている通りです。
また消費者庁、厚生労働省、国民生活センターが、↓このように注意喚起しています。
↑これは、消費者庁>美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口について の
「美容医療を受ける前にもう一度(簡易版)」(令和2年11月)[PDF] に載っています。
GLP-1で痩せなかった体験談
上記のヤフーの記事をFacebookで紹介したところ、私の知人が「GLPー1ダイエットを実践したけど、結果が出なかった」ということも判明しました。↓
Twitterでも2023年4月に、「健康を害し、更に5万円を無駄にした」という声がありました。
SNSなどを調べれば、他にいくらでも「痩せなかった」というリアルな体験談が出てきます。
日本糖尿病学会もGLP1ダイエットを警告
更に2020年7月9日には日本糖尿病学会も、↓このような見解を発表しました。
『GLP-1受容体作動薬適応外使用に関する日本糖尿病学会の見解』
↓このような記事も出ていました。
この『GLP-1受容体作動薬適応外使用に関する日本糖尿病学会の見解』のスクリーンショットも載せておきます。↓
重要なポイントは、↓これらですね。
・安全性と有効性は確認されていません。
・不適切な薬物療法によって患者さんの健康を脅かす危険を常に念頭に置き、誤解を招きかねない不適切な広告表示を厳に戒める。
・本学会として認められるものでないことを警告する。
これまで書いてきた理由だけでも、GLP-1をやらないのが良いことがわかりますね。
2020年10月15日の『ホンマでっかTV』では
【GLP-1オンラインダイエットで、未承認薬が送られてくる】というトラブルが増えている、と紹介していました。↓
GLP-1に関する悪い情報が次々と出てきて、その都度記事に追加していたので、やっとこれから元々、私が書いていた記事が出てきます↓
理由1 GLP-1ダイエットは副作用が怖い
とあるGLP-1ダイエットのサイトには、↓このような「注意書き」があります。
効果には個人差がございます。
治療初期に、感受性の高い人は、吐き気や頭痛を感じることがありますが、ほとんどの場合、続けてゆくうちに自然に消えてゆきます。
効き過ぎによる症状ですので、通常、適切な用量調整により解決します。
症状が強い場合は、医師にご相談ください。
とのことです。
吐き気や頭痛が、しばらくの間(ずっと?)続くこともあるそうです。
先ほど体験談を紹介した人とはまた別の、私の知人でGLP-1注射をした人も、同様の体験談を話していました。
時事メディカルというサイトには『「GLP-1」ダイエット、大丈夫? 低血糖に陥って命の危険も』という記事もあります。
「GLP-1ダイエットをされている方が低血糖発作を起こし、意識障害で救急搬送となった例」も見ているとのことです。
グーグルで「副作用 危険」などと検索すると、↓このような恐ろしい情報が、いくらでも出てきます。
薬には副作用があると考えた方がよい 「市販薬飲んで死亡」5年間15件
薬局やドラッグストアで販売されている薬による副作用が、5年間で1225例に上った。死亡例や後遺症が残った症例も報告されている。
こんな危険(リスク)をおかすよりも、安全で健康的なダイエットの方法を学ぶ方が絶対に良いです。
ちなみに私がライザップでトレーナーをしていた時も、現在のオンラインダイエットの指導でも、痩せて健康になったことによって薬を飲む量が減って喜んでいる方も多いです。
↓実際のLINEのやり取りです。
理由2 ダイエットも病気も予防が大事!
【病気になってから薬を飲む】よりも、
【病気にならない生活を続ける】方が良いですよね?・・・ということです。
↓こんな生活を、ずっと繰り返したいと思いますか?
「日々、不健康で体調不良のことが多く、すぐ病気になって薬を飲んだり治療をする。一時的には回復したように見えても、生活習慣が変わらず、また体調不良の生活が続き、酷くなったらまた薬を飲む。」
生活習慣や、食事の習慣を変えなければ、この状態が一生続きます。
だから【生活習慣病】と言われています。
生活習慣を変えれば常日頃から、健康的に過ごすことが出来ます。
ダイエットも同じです。
不摂生をして、体調不良が続く日常生活。太ってきたから、無理な食事制限や一時的な運動をする。瞬間的には痩せるけど、すぐにリバウンド。
ただでさえ、年齢を重ねるほど、痩せることが難しくなります。
そしてリバウンドを繰り返していると、筋肉量が減って、益々、痩せるのが難しくなっていきます。
しかも治療費や薬代は、結構な高額ですよね。
一人当たりの医療費は、40代を過ぎると年間平均で10万円を越えています。↓
↑こちらは2011年のものです。
↓現在、そして今後は更に増えていきます。
健康もダイエットも、普段から予防にお金をかける方が、病気になってからかかる費用や高額なダイエットにかける費用よりも、安く済みます。
理由3 解約できない!高額すぎる!
2021年7月17日付けで、朝日新聞出版のニュース・情報サイト「AERA dot. (アエラドット)」に
『糖尿病治療薬 “GLP-1ダイエット”に専門医が警鐘 「解約できない」消費者トラブルも』 という記事が載りました。
(現在は削除されています)
記事のポイントは、↓こちらです。
・「消費者トラブルについて、国民生活センターからも昨年9月に注意喚起が出されている。GLP-1を自己注射させるケースでの相談が近年増加しているという。」
・「少なくとも専門医が推奨するということはないと思いますが、学会にも医師会にも所属していない医師が適用外処方をおこなっている場合、管理することは難しいのが現状です」
・「医師の対応はなかった。痩身の効果も感じられないので解約、返金してほしい」
また、とあるGLP-1ダイエットのサイトを見ると、↓このような値段設定になっています。
●オンライン診療
・2週間コース 49,800円
・1ヵ月コース 130,000円
・3ヶ月コース 298,000円
・6カ月コース 550,000円
●対面診療
・1ヵ月コース 150,000円
・3カ月コース 330,000円
なぜ期間に幅があるのか?
オンライン診療だと、「2週間コース ~ 6カ月コース」と、幅広いコースがあるようです。
もし万人に効果があって、薬をやめてもリバウンドしないのであれば、誰でも1ヶ月間など一定の期間だけで済むと思いますが、そうではないようですね。
ということは、もし仮に本当に痩せる効果があったとしても【2週間や1ヵ月で成果が出ても、薬の投与をやめれば、また太る】ということですね。
6ヵ月コースでも、また数ヵ月すれば、元に戻ってしまうのでしょうかね。
仮に、元に戻るまで6ヶ月かかるとしても、毎年、55万円もかかる、ということになりますね。
しかも文字通り、【一生、クスリ漬けの生活】をする、ということですね。
※追記です。↓
↑こちらによると、
・【医療機関でGLP-1だけ打っても痩せるのは一瞬⁉】
・【GLP-1を使用しなくなった後のリバウンドが懸念】
とのことです。
やはりGLP-1は文字通り、一生【クスリ漬け】にされるということですね。
GLP-1や痩せホルモンは食事で増える
そもそもGLP-1は、食事によって増やすことも可能です。
2021年9月19日放送の『ゲンキの時間』のテーマは「血糖値や糖尿病」で、GLP-1のことにも触れていました。
「よく噛んでゆっくり食べると、腸から満腹感に関するホルモンGLP-1が分泌されます。するとこれがすい臓に働きかけて、インスリンの分泌を増加させるんです。」
・・・とのことです。
数年前に放送された、朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』で、
・食物繊維が多く含まれた食事
・サバの水煮缶
などを食べると、やせホルモンを出すために良いと紹介していました。
そこで食物繊維を多く含む食材として紹介されていたのは、アボカド、ひじき、カボチャなどです。
またサバ缶には、「GLP-1」と呼ばれる、消化管ホルモンの分泌を促進させる成分が含まれており、糖尿病治療などに活用されていると紹介されました。
↓関連記事です。
※2019年4月23日放送の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」は、
『平成最後の大発見!心臓若返り(秘)物質』というテーマで、GLP-1を紹介していました。(上記の回とは、また別の回です)
GLP-1の分泌を増やすポイントは、↓この2点とのことです。
①食べ物の種類
②食べる時間
【①食べ物の種類】で大事なことは、適度な糖質と不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維が多い食材として、↓根菜類とナッツ類を紹介していました。
結局は、栄養バランスの「まごわやさしい」を意識するのが良いですね。↓
ま:豆類
ご:ゴマ類、ナッツ類も。
わ:わかめなど海藻類
や:野菜
さ:魚など魚介類
し:しいたけなどキノコ類
い:いも類
詳しく知りたい方は、↓こちらをご覧ください。
そして極端な糖質制限は良くない、ということですね。
また【②食べる時間】のポイントは【毎日の三食を決まった時間に食べること】です。
ちなみに朝食抜きの1日2食は、太りやすく、健康へのダメージも大きいです↓
実はGLP-1は、2010年から糖尿病の治療薬として既に使われているそうです。
この記事の最初の方で紹介した【糖尿病治療薬で「ダイエット注射」、医師会が注意喚起】の記事で、確かに↓このように書いてありましたね。
糖尿病治療薬のGLP―1受容体作動薬が、一部の医療機関で「ダイエット注射」などと適応外のやせ薬として使われているとして日本医師会が17日、注意喚起した。
今村聡副会長は「治療の目的から外れた使い方は医の倫理からも外れる」と批判し、厚生労働省など関係省庁に対応を求めることを検討するという。
なんにせよ、栄養バランスを良くすることで、GLPー1の恩恵を受けることが出来るので、わざわざ高額な費用を支払って、
医師会の警鐘に逆らい、副作用リスクを背負ってまで、【GLP-1注射をうつ必要は一切無い】と強く思います。
なぜ【嘘のダイエット情報】が、次から次に出てくるのか?
次から次にダイエット情報が出てくる理由は、【誰にでも効果があるダイエット方法】が無いからとも言えます。
↓2020年8月3日の記事です。
でも、実際にはありますけどね。
それは、【良い食事 & 生活習慣】をすることです。
●嘘の情報が出回る理由とは?
効果が無いサプリなどを、アフィリエイトの販売手数料の収入を目的に、サイトや記事を作る人がいるからです。
しかも、たちが悪いことに、その人達にはスキルがあって、そのサイトが、検索で上位に表示されています。
またタイトルをだけを見ると一見、否定的な記事なのか? と思っても、中身を見ると結局は宣伝している、というサイトが多いですね。
↓ダイエットサプリでは、フェイク広告も本当に多いです。
また最近はインスタグラムやYouTubeなどで、企業案件・PR案件と呼ばれる広告の手法も増えていて、嘘の口コミも問題になっています。
もっと詳しく知りたい方は、↓こちらをご覧ください。
まとめ
・各種の医師会がGLP-1ダイエットを注意喚起している
・GLP-1は副作用が怖い!
・ダイエットも病気も予防が大事
・GLPー1は、高額すぎる!
・期間に幅があるので、やめたらリバウンドする
・クスリ漬けになりたいですか?
・食事改善と生活習慣を変えることが最善策
・結局は「まごわやさしい」を意識するのが良い
などが、この記事のまとめです。
食事改善と生活習慣を変えて、健康的に痩せたいなら、↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。
また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。
【GLP-1ダイエットよりもずっと安く、副作用が無く】痩せることが出来ます。
更には、正しい知識を学び、実践することで、リバウンドのリスクも低くなります。
↓オンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。
もちろん、怪しいクスリやサプリメントは使っていません。
食事改善がメインで、ほとんどの人がジムにさえ行かず、自宅での筋トレを時々しただけです。
詳しくは、↓こちらをご覧ください。
●最後に補足! ネット広告で、アフィリエイトとは別のグーグル広告もある。
誤解されないように、補足説明をしておきます。
アフィリエイトの広告は、特定の広告を選んでサイトに載せることも出来ますが、グーグルの広告では、どんな広告が表示されるかはサイト管理者にもわかりません。
おそらくは、最近検索した物やサービスに関する広告が何度も出てきた、という経験がありますよね?
あれがグーグルの広告で、特定の狙った物・サービスを紹介する、アフィリエイト広告とは別のものです。
それなので、この記事にも痩せる薬やGLP-1ダイエットの広告が表示されてしまう可能性があります。
決して、私が痩せる薬などのアフィリエイト収入を狙っているわけではないので、誤解しないようにお願いします笑
↓2023年5月発売の私の著書『ダイエットは習慣が9割』です。
※LINEのオープンチャットで「ダイエットは習慣が9割」というグループの管理者をしています。
どなたでも気軽に参加してください。
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