サウナにはデトックスもダイエット効果もなく痩せない理由とは?

【 元ライザップのトレーナーが解説】

サウナでは痩せることも、デトックスも出来ません。

その理由や、他にサウナで期待できる効果・効能などについて解説します。

私の経歴は、↓こちらです。

ちなみに私は、海外旅行が好きで、これまで74ヶ国に行ったことがあり、サウナ発祥のフィンランドも訪れています。↓

サウナで痩せない理由は?

痩せない理由は、汗をかいて体重が減っても、それは体内の【水分】が減っているだけで【体脂肪】は減っていないからです。

水分で減った体重は、水分補給をすれば、元に戻るだけです。

運動でも夏なら、体重が1時間で1kg以上減ることもありますが、やはりその99%は、水分によるものです。

↓フルマラソンの42㎞を走っても、燃える脂肪は最大0.3kg程度です。

痩せるの意味は体脂肪が減ること

世の中の多くの人が、間違って認識しているのですが、体重が減ることを「痩せる」とは言いません。

体脂肪が減ることを「痩せる」と言うのが正しいです。

このことを理解していないと【〇〇だけで、1週間で3kg痩せた!】などという、インチキなダイエット商品やダイエットサプリなどの広告にだまされてしまいます。

お金をだまし取られている人が、未だに続出していますね。

もちろんサウナスーツも痩せません。

例えば、↓このような物も、痩せる効果は一切ありません。

もし痩せる効果があるなら、ライザップや痩身エステの多くの店舗が、閉店しています笑

痩せないどころか、脱水症状や熱中症など、下手をしたら健康に害を及ぼす恐れさえあります。

↓詳しくは、こちらをどうぞ。

ちなみにヨガや、ホットヨガでも痩せません。

サウナにデトックス効果も無い

またサウナだけでなく、ホットヨガなどでも同じですが、「汗をかくことで体の老廃物を排出し、デトックス効果を得られる」という宣伝をしている所もあります。

しかし「汗をかいて毒素を排出する」という話は科学的なエビデンスは無く、【効果も無い】という説が有力です。

2020年1月23日に放送されたNHK BSの『偉人たちの健康診断』でも「サウナで誤解されている効能」について紹介していました。

↓【デトックス、やせる、二日酔いに良い】などが否定されていますね。

そして有毒物質が汗で排出されるのは、たった 【0.02%】 で、デトックスは【排せつでしかできない】とも紹介していました。

また以前、人気のテレビ番組 『林先生が驚く初耳学』でも【岩盤浴にデトックス効果はない】と紹介しています。↓

↑「むくみ解消」には良いとのことですが、水分補給をしっかりすることが重要ですね。

ダイエットや健康で、確実に効果があるデトックスは【デジタルデトックス】くらいかもしれないですね。

具体的には

・就寝1時間前以降は、スマホやネットを使わない
・スマホを寝室やベッドに持ち込まない

などです。

↓関連記事です。

サウナの効果・メリットは?

個人差や好き嫌いにもよりますが、まず「ストレス解消」や「リラックス効果」はあると思われます。

サウナー(サウナ愛好家のことを指す言葉)の間では、「ディープリラックス」と呼ばれる、通常のリラックス以上の【深いリラックス状態】を差す言葉があります。

しかしこれは、「サウナを好きな人にとっては」という前提です。

サウナが嫌いな人が我慢してサウナに入っても、この効果はあまり期待できないでしょうね。

他の効果としては、
「血行促進」、「冷え性改善」、「快眠効果」、「免疫力アップ」、「代謝アップ」、「美肌効果」
などが挙げられるようです。

中には「運動効果」もある、と主張している人もいます。

基本的には、温泉や通常の入浴の効果と共通していると思います。


しかしこれらの効果は、運動をする方がより効果が高いですね。

血行促進、冷え性改善、快眠、免疫力や代謝アップ、美肌効果などは、全て運動で得られる効果ですよね?

更には、体力増強や、筋力強化、寝たきり防止、認知症予防などの効果も期待できますね。

怪我などで運動が出来ない状況で、サウナ好きな人ならサウナでの健康効果を求めるのも良いと思います。

しかし運動が可能で嫌いでない人なら、実際に運動をすることの方がずっとお勧めです。


なお2021年7月31日の日刊SPAに『筋トレとサウナ、どっちが男性ホルモン増加にいいのか?医師に聞いた』という記事がありました。

もちろん筋トレの方が効果的であり、むしろサウナはやり過ぎると逆効果になるとのことです。

サウナの消費カロリーは少ない

「サウナに1時間」いた場合の消費カロリーは、100kcal~150kcalだそうです。

ちなみに、サウナでなく普通の椅子に、ただ座っている安静状態の、2倍いかないくらいですね。

そして「1時間歩いた場合」の消費カロリーは、体重が60kgで時速5㎞の場合だと、300kcalほどです。(計算方法や諸説あり)

やはり運動する方が、ダイエット効果も他の健康効果も高いと思われます。

ただし多くの人に摂っては、運動よりも食事改善の方がダイエットに効果的です。

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「サウナに入ると長生き」という調査?

フィンランドで行われた調査で、「よくサウナに行く人は、いくつかの病気のリスクが減る」という結果が出たという情報もあります。↓

フィンランドの大学が発表した「サウナに入ると長生きする」は本当か?

しかし、↑この記事にある通りで、調査結果を「そのまま日本人に当てはめること」への疑問視もあります。

また、この研究では「よくサウナに行く人は健康意識が高く、健康的な食事・生活の習慣がある」という要因が、死亡率と関係している可能性も否定できません。

「ワイン好きは、健康的な食生活だから健康?」という説と、同じことですね。

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サウナに入る時の注意点

サウナ発祥のフィンランドでは以前、世界サウナ選手権という我慢大会が行われていましたが、2010年に死者が出てから中止になっています。

サウナに入る際の、2つの注意点をお伝えします。

こまめに水分を補給をする

「サウナの後のビール」が美味しいからといって、「あえて水分補給をせずに、サウナに長時間入る」という人もいますが、これは寿命を縮める行為です。

ビールに加えて、ビールによく合うと言われている食事を摂ると、サウナが太る要因にさえなります。

ゴルフをしても痩せないのは、ゴルフ後の飲食が原因とも言われていますが、サウナでも同じことが起きているようです。


またアルコールを摂取してからサウナに入るというのも、同じく「寿命を縮める行為」なので、やめましょう。

アルコールには利尿作用があり、脱水症状が進みやすくなります。

サウナで我慢してその後すぐ水風呂に入るのは危険

これも危険な行為です。

血管が丈夫な若い人ならまだしも、特に高血圧や糖尿病を患い血管が脆くなっている高齢者は絶対にやめましょう。

また、【二所ノ関親方も倒れた「サウナと水風呂」ヒートショックの恐怖】 という記事もあります。

↑循環器内科を専門とする、さかい医院の堺浩之院長は、
「サウナで限界まで我慢して、その後、すぐに水風呂に入ることを習慣にしている人がいますが、あれはまさに自殺行為です。」
と解説しています。

サウナの後に水風呂に入る時は、急に入るのではなく、手足の末端から少しずつ冷たい水をかけ、体を冷たい水に十分慣らしてからゆっくり水風呂に入るようにしましょう。

まとめ

↓これらが、この記事のまとめです。

・サウナでは痩せないし、デトックスも出来ない。
・「汗をかけば痩せる」は間違い。運動でも同じ。
・痩せるとは、体脂肪が減ること。時間がかかる。
・デトックスは【排せつでしかできない】
・サウナが好きな人には「ストレス解消」や「リラックス効果」などはある。
・運動好きな人なら、運動する方が健康効果が高い。

最後に、効率良く痩せてリバウンドしないために、どうすれば良いのかをお伝えします。

ダイエットには【食事9割、運動1割】というほど、食事改善が重要です。

サウナのダイエット効果は【運動1割】よりもずっと低いです。

そして食事改善は一時的にだけやって体重が減っても、リバウンドして元に戻るだけです。

もし断食や炭水化物カットなど極端なダイエットをすると【筋肉が減る】ので、リバウンドした時に同じ体重に戻ったとしても、以前より体脂肪が増えていることにもなります。

ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。

リバウンドしないためには、食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。

大事な要素はいくつもあるので、次々と登場する「〇〇だけ」ダイエットで痩せないのは当然のことです。

ダイエットのためには、他にもいくつかの習慣を身につける必要があります。

↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。

また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。

↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。

費用は、大手パーソナルジムの1割~2割程度です。

大手ジムの広告よりも、減量のペースは遅いですが、リバウンドがしにくく、きつくなくて、習慣化もされやすいです。

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