
【元ライザップのトレーナーが解説】
2020年10月14日の『それって!?実際どうなの課』で、
「3日間、肉だけを食べ続けると実際どうなる!?」
という企画を紹介していました。↓

また12月の放送では、【豚肉だけ】と【鶏肉だけ】でも、
同様の検証をしていました。
ちなみに8月には、
【ゆでたまごは、食べても摂取カロリーゼロ?】
というネット上の噂を検証しています。↓
結論から言うと、
毎回、体重は減っていますが、これは単に、
・水分
・体内に貯蔵されていた糖質
・胃腸の残留物
などで減っただけです。
つまり体脂肪は、ほぼ減っていないので、
【痩せた】のでは、ありません。
もし長期間続けると、病気になるだけなので、やってはいけません。
そして、やめると体重は、すぐ元に戻るだけです。
↓私の経歴です。
「肉はいくら食べても太らない」は嘘!
「肉はいくら食べても太らない」
と思っている人も多いようですが、これは間違いです。
私がライザップでトレーナーを始めた、2013年頃でも、
「肉などに含まれるタンパク質も、食べ過ぎたら太る」
と話していました。
よほど運動量が多い人でなければ、1日のタンパク質量は、多くても
「体重 × 1.5g」 くらいまで、にしておくのが良いですね。
60㎏の人なら90g くらいが上限ということです。
↓詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
3日間 肉をいくら食べても太らないか検証
今回の番組では、
「3日間 毎日肉を2kgずつ食べても太らないのか?」
を検証していました。
サーロイン2kgを、3食に分けて食べます。↓

↑運動でエネルギーを消費しないように、
出来るだけ、じっとしていたそうです。
ちなみに、「ダイエットのためには、ササミが良い」
というイメージを持っている人が多いですが、
ササミばかりを食べるのは、やらない方が良いです。
肉によって、含まれているビタミンの種類が違うなど、
栄養に違いがあります。
それなので、ひとくちに肉と言っても、
牛、豚、鶏など、様々な肉を食べる方が良いです。
そして例えば、牛肉を食べるにしても、
様々な部位を食べる方が良いです。
↓関連記事です。
毎日2kgの肉だけを食べた検証結果は?
体重は、94.3kgから93.4kgになり、
3日間で0.9kg減りました。↓

しかしこれは、【痩せた】のではありません。
「痩せる」の正しい意味は、体脂肪が減ること
冒頭にも書いたように、体重が減ったのは、
ほぼ【水分】によって、一時的に減っただけです。
本来の『痩せる』の意味は、【体脂肪が減ること】なので、
今回、水分減少で体重が減ったことを
【痩せた】というのは間違いです。
500mlのペットボトルを飲んだら、体重は0.5kg増えます。
「これを0.5kg太った」とは、言わないですよね?
また、就寝前に体重を測っておき、
起床後にお手洗いに行って、体重を測れば、
0.5kg~1kgくらい減っています。
これを痩せたと言わないですよね?
番組では、体重が減った原因は、不明と紹介していました。↓

しかし減った理由は、ごく簡単な原理によるものです。
減った体重は、糖質と水分!
詳しく言えば、水分だけでなく、
【体内に貯蔵されていた糖質】も減っています。
【糖質1gと水分3gは、くっついて体内から出入りする】
という性質があります。
個人差がありますが、
体格が良い人なら、500gくらいの糖質を体内に蓄えています。
ということは、500gの糖質が体内から無くなると、
付随して1.5kgの水分も体外に出ていきます。
これだけで2kgの体重が減りますが、
体脂肪は減っていないので、痩せたのではありません。
また糖質と水分をとれば、すぐ元の体重に戻ります。
詳しくは、↓こちらをどうぞ。
テレビのダイエット企画は、ほぼ参考にならない
ほとんどのダイエット企画では、
被験者は、標準体重より大幅に太っています。
このような人達は、普段から糖質を大量にとっているので、
体内糖質が満杯まで蓄えられていることが多いです。
その状態で、今回のような、
糖質を摂らない(又は少ない)食事をすれば、
体内の糖質と水分で、2kg~3kgくらいは簡単に減ります。
つまり、【被験者が太っていれば、ほぼ何をしても痩せる】と言えます。
↓関連記事です。
よくある「〇〇ダイエット」で、
〇〇に単品の食べ物が入るダイエットは、
どれも長期的には痩せません。
しかし太った人がやれば、
一時的には、体重が減ることはあります。
極端なダイエット方法は危険
ダイエット目的の断食、炭水化物カット、断糖など、
極端な方法がいくつもありますが、
これらを安易にやってはいけません。
今回の番組でも、↓このように注意を促しています。

↑ここにある通り、栄養が偏るため、
結局はダイエットにも、健康にも良くありません。
今回の実験は、肉しか食べないという極端なもので、
不健康になるリスクが高いことは、誰でも容易に想像できると思います。
ちなみに、もしこの実験を更に継続すると、
すぐに体重の減りは止まり、停滞すると思います。
チャンさんは肥満体型で、おそらく日常の食事が太りやすい内容なので、
もしかしたら、もう少し緩やかに減り続けるかもしれません。
でもその後も続けたら、栄養の偏りで、
体調不良や、何らかの病気になるでしょうね。
なお「金森式 断糖高脂質食」というダイエット(もどき)では、
糖質を摂らず、牛脂を食べることを勧めています。
確かに、一時的には体重が減っている人もいますが、
ほとんどの人は長期的に続けることは出来ず、リバウンドします。
またTwitterで体験者を見ていると、
体調不良になって、やめている人も多いです。
↓参考記事です。
リバウンドするたびに筋肉が減り、健康寿命が縮む
世の中にあふれている極端なダイエットも、
今回の肉だけを食べるのと、同じ結果になりやすいです。
一旦は体重が減る
↓
筋肉も減り、体調の不具合が出てくる
↓
元の食事に戻す
↓
リバウンドして同じ体重になるが、以前より筋肉や代謝量が減り、体脂肪が増えている
↓
将来寝たきりになるのが早まる
・・・というのが、リバウンドの恐怖です。
このような間違ったダイエットを繰り返している人は、
↓これらのデメリットが起こります。
・痩せることが益々難しくなっていく
・骨粗鬆症のリスクもドンドン高まる
・健康寿命が短くなっていく
詳しくは、↓こちらをご覧ください。
痩せるために最重要なのは栄養バランス
ダイエットが上手くいくためのキーワードは、
・栄養バランス
・食材の多様性
・食物繊維
などです。
栄養バランスを良くするために、わかりやすくてお勧めなのは
「まごわやさしい」の食材を意識して食べることです。↓
ま:豆類
ご:ゴマ類、ナッツ類も
わ:わかめなど海藻類
や:野菜
さ:魚など魚介類
し:しいたけなどキノコ類
い:いも類
↓関連記事です。
豚肉でも、鶏肉でも同じ!
その後、
12月2日の放送では、【豚肉だけ】を、
12月23日の放送では、【鶏肉だけ】で、
同じような検証をしていました。↓

↑どちらも、牛肉の時と同じく、
体重は、【一時的にだけ】減っていますが、
ほとんどが【水分と体内糖質】で減ったものです。
体脂肪は減っていないので、すぐ元の体重に戻り、
永続的で健康的なダイエットしては、意味がありません。
まとめ
・肉だけを大量に食べると、肥満者なら体重は一時的には減る
・体重が減ったのは、体内の糖質と水分が減っただけ
・体脂肪が減らなければ、「痩せた」とは言わない
・偏った食事は、一時的には体重が減っても体脂肪は減らない
・栄養バランスが崩れると筋肉や代謝が減る
・リバウンドして痩せにくい体質になっていく
などというのが、この記事のまとめです。
最後に、効率良く痩せて、更にリバウンドしないために、
どうすれば良いのかをお伝えします。
まず食事改善も運動も、【一時的にだけ】やっても、その後にやめれば無意味です。
一時的に体重が減っても、リバウンドして元に戻るだけです。
ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。
リバウンドしないためには、
食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、
様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。
大事な要素はいくつもあるので、
次々と登場する「〇〇だけ」ダイエットで痩せないのは当然のことです。
ダイエットのためには、他にもいくつかの習慣を身につける必要があります。
↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。
また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討していたり、
シックスパッドなどのダイエットグッズ等で、費用をかけてでも痩せたいという場合は、
オンラインダイエットがお勧めです。
↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。

大手パーソナルジムの1割~2割程度の費用で、結果が出ます。
大手ジムの広告よりも、減量のペースは遅いですが、
リバウンドがしにくく、きつくなくて、習慣化もされやすいと思います。
↓詳細は、こちらをご覧ください。
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