2022年1月8日放送のNHK Eテレ『チョイス@病気になった時』は摂食障害がテーマでした。
摂食障害は死亡率が高く、「ダイエットで命の危機!?」と注意喚起していました。↓
コロナ禍で、2019年~2020年にかけて未成年の患者が1.6倍に増加しました。
2021年10月30日には、【声優の杉本沙織さん、摂食障害により死去。 『忍たま乱太郎』山村喜三太役、『しまじろう』らむりん役など】という残念なニュースがありました。
このブログ記事では、番組の内容と、それに関連する情報を加えて紹介します。
↓私のプロフィールです。
今回の『チョイス』で最後のまとめとして伝えていたのは、①無理なダイエットをしないこと、②早く見つけて早く治療する、という2点です。
※摂食障害の影響が大きく、長くならないうちに、摂食障害のサインや症状に気づいたら、できるだけ早く専門家に相談して治療を受けることが大切です。
摂食障害はどんな病気?
食事の量や食べ方など、食事に関連した行動の異常が続き、体重や体型のとらえ方などを中心に、心と体の両方に影響が及ぶ病気をまとめて摂食障害と呼びます。↓
番組では体験談も交えて、↓これらのことを紹介していました。
・満腹なのに食べてしまう
・自分で食事のコントロールが効かない感じだった
・食べた後に必ず吐いた
なお過食嘔吐は、拒食の反動で起こるとのことです。
摂食障害の合併症には、うつ、不安障害、強迫神経症などがあり、ほとんどの患者が精神的な合併症を発症するそうです。
週刊女性2021年8月31日号に、『コロナ禍で急増する“やせ願望”、無理なダイエットが招く「摂食障害」の苦しみ』という記事があります。
記事の中に、↓このような記述もありました。
・「摂食障害はうつ病に次いで自殺率が高い病気なんです」
・「コロナ禍で増えた10代の自殺問題もその背景に摂食障害の増加もあるのでは、と専門家らは危惧している」
2020年7月24日に放送された番組で、元アイドルの方が、過去の過激なダイエットを告白し警鐘をならしていました。↓
「ダイエット+ストレス」が摂食障害の発症原因
摂食障害が発症する原因は、「ダイエット+心のストレス」と紹介していました。
極端なダイエットや、不適切なダイエットは、脳、肝臓、心臓など、様々な臓器に障害をもたらします。
また筋肉が分解されて、代謝も減り、痩せにくい身体や、みすぼらしい体型にもなってしまいます。
短期間で大幅に減らすダイエットはNG
大阪市立大学医学部附属病院神経精神科の山内常生さんは、
「1~2ヵ月のような短期間で5kgなど減らすダイエットは、非常に無理がある」と注意していました。↓
そして「3%ダイエット」を勧めていました。
これは「3~6ヵ月で体重の3%」をゆっくり減らすというものです。
大切なのは「ゆっくりと続けていけること」です。
私も1ヵ月に0.5kg~1kg減くらいの緩やかな減少ペースを勧めています。
「下剤、断食、単品」のダイエットもNG
他に要注意なダイエットは、下剤ダイエット、絶食ダイエット、同じものだけを食べるダイエットなどと紹介していました。
↓断食やファスティングもダイエット目的でやるのは危険です。
↓同じものだけを食べるダイエットは「単品ダイエット」とも呼ばれています。
↓1食を単品に置き換える「置き換えダイエット」もNGです。
身体像の障害とは
「身体像の障害」という「痩せた体を太っていると評価すること」は、摂食障害でよくあるそうです。
肥満を指摘されたことなどが原因となる場合もあるとのことです。
摂食障害ではない人でも、ダイエットをしている人によくあるように思います。
以前『世界仰天ニュース』で取り上げていた「激やせダイエット」の事例でも、 明らかに「身体像の障害」 と思われる様子が見られました。
摂食障害に気づくためのヒント
3つのヒントを紹介していました。
①食行動の変化
②体重の減少
③感情の起伏
①は、好物で高カロリーの物を避けるとか、1人で食べたがるなどです。
②は、先ほども紹介した、短期間の体重減です。
③は、ささいなことでメソメソ、イライラするなどということです。
これらの兆候が見られたら、要注意です。
早期発見が大切なので、少しでも摂食障害が疑われる場合はダイエットをやめて専門家に相談して治療を受けることが大切です。
周りの人で、疑いがある場合も同様です。
特に思春期は要注意
コロナ禍で、未成年の摂食障害の患者が1.6倍に増えました。
中学生の時にダイエットに興味を持ち、摂食障害の神聖性やせ症(拒食症)と診断された方の事例を紹介していました。
2021年11月22日に放送されたNHK『ウワサの保護者会』のテーマは「子どものダイエット」でした。
体脂肪が減りすぎると、「身長が伸びなくなる」、「月経が止まる・不妊症になる」などのリスクもあります。
拒食症は精神疾患の中で最も死亡率が高い。6年間くらい経過を見ると6~11%亡くなっている。・・・とも紹介していました。
成長期のダイエットによる、更なるリスクも紹介していました。
14歳~18歳で全身の骨の”カルシウムの倉庫”の大きさが決まる。この時期に一生の骨が決まるので、大きくしておかないと若くして骨折しやすくなる。とのことです。
↓関連記事です。
まとめ
・摂食障害が発症する原因は、「ダイエット+心のストレス」
・間違ったダイエットは、命の危機にさえなり得る
・特に思春期には要注意
・「下剤、断食、単品」のダイエットはNG
・痩せる必要がある場合でも、「3~6ヵ月で体重の3%」を減らす「3%ダイエット」がお勧め
などが、この記事のまとめです。
↓番組の公式サイトです。
「摂食障害」 – チョイス@病気になったとき – NHK.JP
↓このサイトもお勧めです。
摂食障害ポータルサイト
最後に、健康的に痩せてリバウンドしないために大事な【習慣化】についてお伝えします。
食事改善も運動も【一時的にだけ】やっても、その後にやめれば無意味です。
ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。
リバウンドしないためには、食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。
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