流行したダイエットの歴史・年表(日本編)。成功する方法と失敗する方法の見分け方は?

※『ダイエットは習慣が9割』の著者:ダイエットポリスが解説!

2022年9月21日のNHK『あさイチ』は、「失敗あるある満載!自分に向いてるダイエットって?」というテーマでした。

過去に流行ったダイエットを年代別で紹介し、タイプ別のダイエット法も紹介していました。

新しい〇〇ダイエットは、2023年になっても続々と登場していますが、大抵は効果が見込めません。


この記事では、番組の情報に私の見解も加えて、正しいダイエット情報を紹介します。

(※世界でのダイエットの歴史については、記事の最後の方で紹介しています。)

私はライザップ(シンガポール店や六本木店など)で約3年間トレーナーとして勤務し、現在は「糖質制限や断食をせず、健康的に痩せてリバウンドしないダイエット法」の発信をしています。

↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。

↓私の経歴です。

※本ページは広告やPRなどが含まれています。

1970年代に流行したダイエット

番組では、1970年代に流行した主なダイエットとして、↓これらを紹介していました。

・「ぶらさがり健康器」
・「ルームランナー」
・「紅茶キノコ」

ダイエット系の運動器具は、2020年代でも次々と新しい物が登場しています。

しかしどれも結局は、ハンガーの代わりや物を置く場所、インテリアなどになっていることが多いですね。


ダイエットでは運動よりも食事改善の方が大切です。

それなので運動器具だけで痩せるのは、非常に難しいです。

もちろん健康のために、運動はとても大切です。

運動を数年に渡って継続すれば、運動だけでのダイエット効果も見込めます。

問題なのは、「運動で短期的に痩せて、その後は運動せずに体型を維持できる」と間違った認識を持っている人が多いことですね。


「紅茶キノコ」は、数年前に「コンブチャ KOMBUCHA」としても再び流行りましたが、最近はあまり聞かなくなりましたね。

『ミコのカロリーBOOK』(弘田 三枝子さん著)

ちなみに番組では触れていませんでしたが、1970年に発売されて150万部のベストセラーとなったダイエット本で『ミコのカロリーBOOK』(著者は歌手の弘田 三枝子さん)という本があります。

↓私も本を手に入れて、実際に読んでみました。

この本の影響で、日本でカロリーという言葉が広まった、という話もあるようです。

50年以上も前の本なので、突っ込みどころは多々ありますが、全般的には悪くない内容だと思いました。

少なくとも、近年も多い「〇〇だけ」「糖質カット」「〇〇断食」などのダイエット本よりも、良い内容と言えます。

1980年代に流行したダイエット

番組では、1980年代に流行した主なダイエットとして、↓これらを紹介していました。

・「エアロビクス」
・「りんごダイエット」
・「ゆで卵ダイエット」
・「こんにゃくダイエット」

エアロビクスは、動画を見て真似する系の元祖のようですね。

動画を見ながらやる運動も、運動器具と同じく、数年単位で継続することが大切です。

しかし現在でも、YouTubeやSNSで「この運動だけで、〇週間で△キロ痩せた!」などという動画も多いですね。

エアロビクスの流行から40年ほど経っても、ダイエットの情報が古いままで、未だにこれらだけで痩せると思っている人が多いということですね。


他の物は、いわゆる「単品置き換えダイエット」です。

一食を単品に置き換えると、確かに一時的には体重が減ります。

しかし筋肉や代謝が減ったり体調不良になったりして、長続きできません。

そしてやめると、開始前より筋肉が減って、以前より太りやすい体になっています。

置き換えダイエットも2020年代の今でも、次々と新しいものが出てきて、あきれますね。


これも番組では触れていませんが、1988年に発売されたダイエット本『不思議な面白減量法 こんなにヤセていいかしら 1回30秒だけで1日1キロ落ちる』(著者は俳優の川津祐介さん)は、215万部のベストセラーとなり、全てのジャンルでも日本で歴代31位の販売部数です。

1990年代に流行したダイエット

番組では、1990年代に流行した主なダイエットとして、↓これらを紹介していました。

・「ラップ巻き巻きダイエット」
・「ダンベル体操」
・「ダイエットスリッパ」
・「板状の筋トレ器具」
・「風船ダイエット」


運動系のダイエットが多く、「手軽に出来そう」と思わせられて、流行ったのでしょうね。

そして1970年代に流行った「ぶらさがり健康器」、「ルームランナー」などと違って、器具が軽量化していますね。


ラップを巻くダイエットは「汗をかくと痩せる」という間違った認識から出てきたのでしょうけど、これは2020年代でも同じように考えている人もいますね。

2000年代に流行ったダイエット

番組では、2000年代に流行した主なダイエットとして、↓これらを紹介していました。

・「朝バナナダイエット」
・「寒天ダイエット」
・「脂肪燃焼スープ」
・「レコーディングダイエット」
・「軍隊式エクササイズ(ブートキャンプ)」
・「コアリズム」
・「デュークズウォーキング」

「単品置き換え」や「動画を見て真似する系」など、この時点で既に、過去に流行ったダイエットと同じ系統の方法が多いですね。

なお「レコーディングダイエット」は正しく活用すれば、長期的なダイエットにも効果が見込めます。

2010~2020年代に流行したダイエット

番組では、2010~2020年代に流行した主なダイエットとして、↓これらを紹介していました。

・「糖質制限ダイエット」
・「断食・ファスティング」
・「サバ缶ダイエット」
・「腹筋ベルト」
・「ロングブレスダイエット」
・「オートミールダイエット」

「糖質制限」や「断食系」の流行は衰えましたが、それでも未だに良いと思ってやっている人が多いですね。

これらは続けるほど、筋肉が減るリスクが高くなるので、リバウンドして益々太りやすい体になっている人が続出しています。


断食系ダイエットは健康寿命を縮めるので、やってはいけません。

代表的なものは月曜断食、16時間断食、酵素ドリンクのファスティング、などです。


「腹筋ベルト」は、いわゆるEMSで、代表的なものはシックスパッドです。

新しいダイエット法の見分け方

いつの時代も新しいダイエット法が登場するということは、「万人に決定的なダイエット法は無い」ということです。

それなので今後も、次々と新しいダイエット法が誕生するでしょうね。


新しいダイエットの効果はピンキリですが、ダメな方法を見分けるポイントがあります。

それは「〇〇だけ」と宣伝しているダイエットです。

ダイエットはジグソーパズルのピースのようなものなので、痩せるために必要なことは沢山あり、また人によって必要な要素が違います。

何か1つのことだけで皆が痩せる、ということはありません。


「〇〇だけダイエット」の中で数少ない「本当に効果がある方法」は、↓この2つです。

・「レコーディングダイエット」
・「噛むだけダイエット」

流行りのダイエットで痩せない理由

流行るダイエットは、確かに「短期的&一時的」には、体重が減ります。

しかし長期的に見るとリバウンドするので、「リバウンド必須のダイエット」ということです。

それなので流行りのダイエットをしても、痩せたままの体型をキープすることは困難です。


痩せてからキープするには、↓これらのような地味な方法が効果的です。

・よく噛んで食べる
・腹八分目
・「まごわやさしい」の栄養バランス

まとめ

・1970年代から、様々なダイエットが流行っては廃れている
・流行ったダイエットの傾向は、運動器具系、単品ダイエット、運動の動画、突拍子もないもの、〇〇制限、〇〇カットなど
・「〇〇だけダイエット」は、ほぼ確実に失敗する
・流行りのダイエットをしても、結局は痩せない

などが、この記事のまとめです。


また世界のダイエットの歴史については、↓こちらをご覧ください。


最後に、健康的に痩せてリバウンドしないために大事な【習慣化】についてお伝えします。

食事改善も運動も【一時的にだけ】やっても、その後にやめれば無意味です。

ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。

リバウンドしないためには、食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。

この記事の中で、よく噛んで食べることやレコーディングが大事だと伝えましたが、ダイエットのためには、他にもいくつかの習慣を身につける必要があります。

↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。

また、もしライザップやパーソナルジムなどを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。

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