【元ライザップのトレーナーが解説】
2020年10月22日の『NHK高校講座 家庭総合』は、第24回 食生活でテーマは
『からだは食べものでできている ~食べたものはどんな働きをする?~』でした。
世の中には多くのダイエット情報がありますが、間違ったダイエットをしている人は高校生だけでなく、大人でも非常に多いです。
糖質カットや断食、〇〇ダイエットなど、極端なことをすると高確率でリバウンドします。
今回テレビで紹介していたような、昔から言われていることや、基本的なことをするだけで、痩せてリバウンドせずに済みます。
民放の番組でよくある芸能人のダイエット企画や、YouTubeやSNSに多い嘘のダイエット情報よりも、今回の番組の情報の方がずっと役立ちます。
この記事では、番組の内容に、私の見解を加えて紹介します。
↓私の経歴です。
安易な糖質制限ダイエットは危険
まず【身体をつくる栄養素】として、↓「5大栄養素」を紹介していました。
・炭水化物
・タンパク質
・脂質
・ビタミン
・無機質(ミネラル)
↑糖質制限ダイエットは、高校生にも知られているようですね。
確かに、糖質をとり過ぎれば肥満に繋がります。
しかし糖質は、一定量を摂る必要があるので、糖質カットなど極端に減らし過ぎるのは危険です。
なお炭水化物は、糖質と食物繊維を合わせたものです。↓
↑糖質の37.6gと食物繊維の1.1gを足すと、炭水化物の38.7gとなりますね。
糖質をまったくとらないと寿命が縮む!?
まったくとらないと、
・集中力低下
・筋力低下
・骨粗しょう症
などの恐れがあると、紹介していました。↓
更には、無茶なダイエットによる【痩せすぎによる弊害】も注意していました。↑
特に女性の場合は、次の世代(子供)にも、影響が及ぶことが明らかになっています。
痩せすぎで、栄養状態が悪い母親から生まれる子供は、出生時の体重が低くなる傾向があります。
日本では2500g以下の【低出生体重児】の割合が、先進国で最も悪く、10%近くもあります。
低出生体重児で生まれると、糖尿病など生活習慣病のリスクが高まる可能性があるそうです。
↓【糖質の減らし過ぎは死亡率が高いこと】が近年の研究で明らかにされました。
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極端なダイエットは摂食障害(拒食症、過食症)の恐れもある
過去に【無茶なダイエットで摂食障害になった経験】を漫画に描いている、漫画家の永谷順子さんを紹介していました。↓
↑「こんな不幸(摂食障害)を絶対に繰り返してほしくない」と話しています。
摂食障害は10代~20代など、若い世代にも起きやすいです。
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色々な食材をバランスよく食べると痩せる
駅伝の名門である駒澤大学陸上部の監督は、「食事は練習と同じくらい大切」と話していました。↓
↑このように、5大栄養素をバランス良く食べることが大事です。
同大学出身の中村匠吾さんは、2019年に行われた東京オリンピックのマラソン日本代表選考レースMGCで優勝しています。↓
↑MGC前日の夕食も、とても良い栄養バランスですね。
偏った食事をすると代謝が悪くなるので、筋肉が減り体脂肪が増えて、太りやすくなったり好ましくない体型になったりする恐れが高いです。
極端なダイエットは、高確率でリバウンドします。↓
サプリメントや栄養機能食品だけでは痩せない
保健機能食品やサプリメントは、
①栄養機能食品
②特定保健用食品(トクホ)
③機能性表示食品
などの種類があり、それぞれで内容がちょっと違います。
①栄養機能食品は、カルシウムやビタミンなど既に科学的根拠が確認された栄養成分が「定められた上・下限値の範囲内」にある食品です。↓
↑②特定保健用食品(トクホ)は、国が定めた安全性や有効性に関する基準などを満たし、特定の保険効果が期待できるという表示です。
③機能性表示食品は、国や第3者による審査がなく、科学的根拠に基づいた機能性を届け出れば、効果・効能は企業が自己責任で表示されたものです。
↑それぞれの違いを、覚える必要はありません。
サプリメントを日本語にすると【栄養補助食品】です。
あくまで補助的な物なので、食事そのものが【バランスが良い内容】である必要がある、ということだけはしっかりと覚えておきましょう。
【食事がお菓子だけで、サプリメントをとれば大丈夫】ということは一切ありません。
そして「飲むだけで痩せるサプリ」は、この世に存在しません。
もし発明されたら、40万円近くもするライザップや、もっと高い痩身エステなどに通う人はいなくなって、すぐ閉店しますよね?
アフィリエイトという仕組みの影響もあり、ダイエット商法に騙されている人が続出しています。
嘘のダイエットサプリは、体脂肪は減らずお金が減るだけです。
↓参考記事です。
栄養クイズ。即席ラーメンは骨折しやすくなる?
「即席ラーメンを食べ過ぎるとカルシウムの吸収を阻害する」
〇 か × か、どちらでしょうか?
正解は、↓こちらです。
↑〇ですね。
リンという無機質(ミネラル)が、カルシウムの吸収を阻害します。
これは運動部の人はもちろん、スポーツをしていない人も注意が必要です。
カップ麺やお菓子など、加工食品を頻繁に食べていると、学校の成績や、受験、就職に悪影響が出る恐れがあります。
社会人になってからも、体調不良を起こしやすく、将来やりたい仕事に就けないとか、収入が低くなる恐れも高いです。
↓関連記事です。
朝食を抜かず、毎日3食をたべることが大事
同じ番組『NHK高校講座 家庭総合』の第23回は「自分のからだをつくる~食生活の課題は?~」というテーマでした。
体内時計を整えることが大切で、その為には「太陽の光を浴びる」&「朝食をとる」の2点が大事と紹介していました。
朝食抜きは、痩せるどころか太りやすくなり、高校生や若者は将来へ悪影響を及ぼすので、特に注意が必要です。
↓ちゃんとした食事を【毎日3食たべること】が大事です。
食生活を楽しむと、健康的な生活を送ることが出来ます。↑
ダイエットは【我慢や頑張りが必要なもの】ではありません。
つらいダイエットは、リバウンドするだけです。
↓関連記事です。
今は小学校~高校の補助教材などでも、朝食の大事さを紹介しています。↓
まとめ
・安易な糖質制限ダイエットは危険!
・将来生まれてくる子供が病気になりやすい
・摂食障害(拒食や過食)になる恐れもある
・色々な食材をバランスよく食べることが大事
・即席ラーメンやお菓子を食べ過ぎないようにする
・ダイエットは我慢するものではない。食事は楽しむもの。
などが、この記事のまとめです。
↓『NHK高校講座 家庭総合』の公式サイト(今回の放送)です。
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/katei/archive/chapter024.html
↓関連記事です。
最後に、効率良く痩せてリバウンドしないために、どうすれば良いのかをお伝えします。
まず食事改善も運動も、【一時的にだけ】やっても、その後にやめれば無意味です。
一時的に体重が減っても、リバウンドして元に戻るだけです。
もし断食や炭水化物カットなど極端なダイエットをすると【筋肉が減る】ので、
リバウンドした時に同じ体重に戻ったとしても、以前より体脂肪が増えていることにもなります。
ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。
リバウンドしないためには、食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。
大事な要素はいくつもあるので、次々と登場する「〇〇だけ」ダイエットで痩せないのは当然のことです。
この記事の中で、栄養バランスが大事だと伝えましたが、ダイエットのためには、他にもいくつかの習慣を身につける必要があります。
↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。
また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。
↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。
費用は、大手パーソナルジムの1割~2割程度です。
大手ジムの広告よりも、減量のペースは遅いですが、リバウンドがしにくく、きつくなくて、習慣化もされやすいと思います。
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