【元ライザップのトレーナーが解説】
「水太り」や、「水ダイエット」という言葉がありますが、
実際には、どちらも存在しません。
【間違った水分補給をしている人】は、太りやすくて、
【正しい水分補給をしている人】は、痩せやすい(正常な身体の状態)
というだけのことです。
●2020年2月25日放送のTBSの『この差って何ですか?』では、
「体に良い水の飲み方」
と
「体に良くない水の飲み方」
に関して紹介していました。

番組で専門家が、
「身体に良くない飲み方をしている人が、沢山いる」
と話しています。

これは私も同感です。
この記事を読むと、
ダイエットにも健康にも良い、
正しい水の飲み方や、適切な摂取量がわかります。
ちなみに、同じ番組で同日に紹介していた
「夜8時以降の食事をやめたら、どれくらい痩せるか?」
に関しては、
↓こちらの記事をどうぞ。
↓私の経歴です。
水太り? 水ダイエット?
水で太らないのは、当然なのですが、
一応、簡単に説明しておきます。
確かに水500mlを一気に飲めば、体重が0.5kg増えるし、
運動して汗をかいたり、サウナに長時間入ったりすれば、
1時間で、1kg以上の体重が減ることもありますが、
これらは、あくまで一時的な変化です。
「太る」と「痩せる」の正しい意味は、
体脂肪量が増減することです。
短期間での体重の変化は、ほぼ水分によるもので、
体脂肪の増減は、ほとんどありません。
フルマラソンの距離である【42.195 km走って、脂肪は最大0.3kg減少】
と書いてある通りです。↓

↓この記事を読むと、更にわかります。
「水を飲んで痩せる」 に関しては、
間違った水分補給をしていた人が、正しい水分補給をすれば、
正常な身体・代謝になるために、痩せやすくなる
ということです。
正しい水分補給のメリットは?
水はカラダの構成要素として、
約60%前後(年齢によって変わります)を占めていて、
新陳代謝、消化吸収、老廃物の排出、体温調節、など
【体のあらゆる機能】に影響を及ぼしています。
その結果、健康維持やダイエットにも大きく関連します。

↑NHK BSの『偉人たちの健康診断 歴史に学ぶ健康法』の
「独眼竜・政宗 水もしたたる伊達男」の回で紹介されていたものです。
実は伊達政宗は、健康オタクで、
↓ここにも書かれている通り、「水を飲むこと」にもこだわっていたそうです。

隠れ脱水症状とは?
『この差って何ですか?』で今回、
【体に良い水の飲み方】を解説していたのは、
「水に関する著書」も出版している方です。↓


夏は汗をかくので、水分摂取を意識する人が多いですが、
実は、冬、春、秋でも、乾燥によって
隠れ脱水症状になる危険性が高いです。




1%の水分不足でも集中力や記憶力が低下する!
脱水症状までいかなくても、隠れ脱水になれば、
先程紹介した、水分補給のメリットである、
新陳代謝、消化吸収、老廃物の排出、体温調節、
などが、上手く機能しなくなります。
↓水分が2%減でも、身体にマイナスの作用が出てきます。

そして代謝が悪くなり、不健康になり、
ダイエットにもマイナスとなります。
体重が60kgの成人だと、水分の割合が60%なので、
「36kgが水分」ということになります。
このうちの2%ということは、720mlということです。
意識して水分補給しないと、すぐに減ってしまう量ですね。
世の中には、【慢性的に水分不足】の人も多く、
そのような人は、常に代謝が悪い状態だと言えます。
代謝が悪いと、ダイエットしにくいのはもちろん、
健康にも、かなり悪影響があります。
先ほどの『偉人たちの健康診断 』でも、
「水を飲むと、記憶力と集中力が増した」
という2013年の研究結果を紹介してました。↓

↑これは、正しく(逆に?)言えば、
「水分不足だと、記憶力、集中力が低下する」ということですね。
またコネチカット大学のアームストロング博士らが発表した論文によると、
【体重の1%以下の水分損失でも、記憶力の低下や認知エラーが起こる】
とのことです。
体重が50kgの人だと、500ml以下の水分減少でも起こる、ということですね。
更に、イギリスの大学の研究者が行った実験によると、
・【500mlの水を飲んでから知的作業を行った人は、飲まなかった人に比べて、約14%反応が速かった】
・【水をたくさん飲んだ子どもたちは、集中力と記憶力がアップした】
などという報告もあったそうです。
これもやはり、
「水を飲むことによって能力アップした」 というよりも、
「水分不足だと、本来の能力を発揮できない」というのが、本質ですね。
1日に必要な水の量は?
私がライザップで勤務していた頃には、
1日の合計水分摂取量(食事の水分量も含む)は、
男性は3リットル
女性は2リットル
と話していました。
先ほどの番組では、
食事に含まれている水分を除いて
「1.5リットル~2リットル」
と紹介していたので、
当時ライザップで話していた量と、大差がないですね。


味噌汁やスープだけでなく、食物自体の水分量も、結構な量があります。
特に、野菜や果物などには、多いですね。

↑もちろんこの量は、体格や、活動量などによって個人差があるので、
あくまでも目安です。
なお『偉人たちの健康診断 』では、1日で失われる水分量は、
↓この通りの内訳で、2.5リットルと紹介していました。

1リットル分は呼吸や、皮膚からの蒸発で、
無意識のうちに失われている水分です。

ということは、
食事に含まれる水分:「味噌汁やスープ & 食物自体にある水分量」
も含めて、最低でも毎日2.5リットルの水分を摂取しないと、
水分不足になってしまいます。
そして、代謝低下など、健康にもダイエットにも、
マイナスの影響が出る恐れがある、ということですね。
なお食事の内容にもよりますが、
「1日の食事に含まれる水分量は、約1リットル」と言われているので、
やはり、それ以外の水分補給で、
少なくても1.5リットルは必要ということになります。
1度に吸収できる水の量は、コップ1杯(約200ml)
番組では、1度に吸収できる水の量は
コップ1杯(約200ml)と紹介していました。

理由は、1度にたくさん飲みすぎると、
「腎臓が尿を作るスピード」に追いつかず、
腎臓に負担をかけてしまうから、
とのことです。



それなので、1~2時間に、コップ1杯くらいのペースで、
【こまめに飲む】のが大事ということです。

「むやみやたらと飲む」のは間違い
と話していました。

こまめな水分補給が、なかなか出来ないという場合は、例えば、
↓このようにペットボトルに、飲む予定の時間を書いておくのも1つの方法です。

食事の時に、水を飲み過ぎない方が良い!
みちょぱさんは、食事中に、水をあまり飲まず、
はるな愛さんは、沢山飲むそうです。↓

正しいのは、【あまり飲まない方が良い】です。

理由は、飲みすぎると、
消化酵素が水で薄まり、消化が悪くなって、
腸内環境が悪化するからです。


飲んで良いのは、コップ1杯程度まで、とのことです。

水を飲み過ぎることで、他に考えられるデメリットは、
食べ物を、水で飲みこむことが増えて、
よく噛まずに食べたり、早食いになったりする、
ということですね。
よく噛んで食べることは、健康にもダイエットにも、
とても重要なことです。
↓参考記事です。
寝る前に水を飲むと、むくむ?

そもそも、「水でむくむ」
という言葉自体が、間違っています。↓

もちろん「寝る前に水を飲むとむくむから、水を飲まない」
というのも、間違いです。

水を飲まない方が、むくみやすくなります。

理由は、水分摂取量が少ないと、
身体に水をため込もうとするからです。


水を飲まないと、汗や尿を作らなくなります。


むくみを防ぐためには、
コップ1杯の水を、寝る前に飲みましょうと、
紹介していました。


でも、もし夜中にお手洗いに行きたくて、目覚めるようなら、
寝る前ではなく、
もうちょっと早い時間に、飲んでおくのが良いですね。
睡眠の質は、健康にもダイエットにも重要ですからね。
水の他に飲んで良い物は?
炭酸水も良いし、甘くないコーヒーやお茶も良いですね。
カフェインは運動前に摂ると、
体脂肪燃焼を促進させる効果
があると言われています。
でも睡眠の質を下げないためには、
夕方以降は、摂取しないのが良いですね。
カフェインは、覚醒作用で睡眠への影響(個人差があります)があるからです。
夕方以降は、ノンカフェインのルイボスティーや麦茶などにするのがお勧めです。
(「14時以降は控えるのがお勧め」と書いている睡眠の本もあります。)
またカフェインには利尿作用もあり、飲みすぎると脱水になる恐れもあります。
そして、お茶系よりも、水そのものの方が代謝効率が良いので、
1日の水分摂取の半分以上は、水や炭酸水にするのがお勧めです。
↓睡眠とダイエットに関する記事です。
ちなみにお酒は、もちろん水分補給にはカウントされません(笑)
ダイエットとお酒に関しては、↓これらのポイントを知っておきましょう。
・【酒は百薬の長】は嘘
・ハイボールよりもワインの方が痩せる!?
・酒量を減らす方法とは?
・お酒を減らすよりも断ち切る方がラク?
・ノンアルコール・ビールでも酔える
詳細は、↓こちらをどうぞ。
まとめ
・水ダイエットや水太りは無い。水分不足だと痩せにくいだけのこと。
・適切な水分摂取をすると、代謝が正常化され、痩せやすくなる。
・1%の水分不足でも、集中力や記憶力が低下する
・1日に必要な水の量は、食事以外に1.5L~2L
・1~2時間にコップ1杯くらいのペースで、こまめに飲む
・食事の時に、水を飲み過ぎない
・水を飲まないから、むくむ
・寝る前に、コップ1杯の水を飲む
などが、この記事のまとめです。
最後に、効率良く痩せてリバウンドしないために、
どうすれば良いのかをお伝えします。
まず食事改善も運動も、【一時的にだけ】やっても、
その後にやめれば無意味です。
一時的に体重が減っても、リバウンドして元に戻るだけです。
もし断食や炭水化物カットなど極端なダイエットをすると、
【筋肉が減る】ので、リバウンドした時に同じ体重に戻ったとしても、
以前より体脂肪が増えていることにもなります。
ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。
リバウンドしないためには、
食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、
様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。
大事な要素はいくつもあるので、
次々と登場する「〇〇だけ」ダイエットで痩せないのは当然のことです。
この記事の中で、適切な水分摂取が大事だと伝えましたが、
ダイエットのためには、他にもいくつかの習慣を身につける必要があります。
↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。
また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討していたり、
シックスパッドなどのダイエットグッズ等で、費用をかけてでも痩せたいという場合は、
オンラインダイエットがお勧めです。
↓こちらは、私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。

大手パーソナルジムの1割~2割程度の費用で、結果が出ます。
大手ジムの広告よりも、減量のペースは遅いですが、
リバウンドがしにくく、きつくなくて、習慣化もされやすいと思います。
詳細や、具体的な費用、申込み方法などは、
↓こちらの記事をご覧ください。
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