私は、船旅ピースボートとバックパックでの両方の世界一周を経験しているので、それぞれの違いについてまとめてみました。
詳しい経歴は、↓こちらをご覧ください。
ダイエットポリス(元警察官&元ライザップ)。『ダイエットは習慣が9割』の著者。豪華客船でトレーナー。世界一周×3回。ダイエット評論家・増戸 聡司の経歴
●主な項目は、↓こちらです。
・そもそも世界一周とは?
・主な3つの世界一周のスタイル
・ピースボートとバックパックでの世界一周の違い
・ピースボートの方がオススメな人
・バックパックの方がオススメな人
・自由度
・時間
・楽しさ
・費用
・学び度
・手軽さ
・安全度
・まとめ&おすすめ
そもそも世界一周とは?
基本的には、太平洋と大西洋を横断して地球を一周し、スタート地点に戻ってくることを指します。
極端な例だと、飛行機で日本から西回りでロンドンとニューヨークにだけ行き、また日本に戻ってきても世界一周ではありますね。
短かければ1週間以内でも出来ますが、人によっては数年かけて、100ヶ国以上を訪れたりする人もいます。
興味や予算や時間、スタイルはそれぞれなので、何が偉いとか偉くないなどはありません。
十人十色の世界一周があります。
でも徒歩やランニング、自転車や小型船などがメインでの世界一周は凄いなと思いますね。
今は、特にやろうとは思わないですが(笑)
世界一周の主な3つのスタイル
1 船での世界一周(主にピースボート)
豪華客船の飛鳥Ⅱは、最近は世界一周を毎年はしていないですが、ピースボートは、ほぼ毎年3回の世界一周をしているので、
代表的な船での世界一周はピースボートと言えると思います。
ピースボートでの世界一周の期間は約3ヶ月半で、乗客数は約900人~1000人です。
船は世界一周の間に、大抵20~25ヶ所の都市に寄ります。
2 世界一周航空券
どこの航空連合(スターアライアンスやワンワールドなど)か、距離やルートなど、
様々な条件によって値段が変わりますが、安ければ30万円代から世界一周が可能です。
ビジネスクラスやファーストクラスの世界一周航空券もあり、
それぞれ60万円代~と、100万円代~などと、かなりお得感があると思います。
ただし、行き先をあらかじめ決めておく必要があります。
後からの変更も出来ますが、手数料がかかります。
しかし同じ便で、日付だけの変更なら、手数料はかかりません。
3 主にLCC(&陸路)での世界一周
スマホで安い航空券の手配が簡単に出来る時代になったので、世界一周航空券よりもこの手段を選ぶ人が増えていると思います。
今回の200日間の世界一周中に会った日本人で、世界一周航空券を使っている人の割合は、10%以下でした。
行先をその場その場で決めることが出来るので、自由度が高いです。
LCCの発達により、航空券の費用は直前の予約でも、かなり安くなってきています。
過去の自分の世界2周はピースボートの船旅で
●世界1周目:2010年10月から87日間のピースボート71回クルーズ。主に北半球航路です。
71回クルーズのサイトマップはこちら。
●世界2周目:2012年12月から102日間のピースボート78回クルーズ。主に南半球航路です。
78回クルーズのサイトマップはこちら。
今回の自分の旅のスタイルはバックパッカーで
主にLCCを使い、ヨーロッパではバスも活用しての世界一周でした。
今回は合計41ヵ国を訪れ、入国の手段は、18ヵ国へは空路で、21ヵ国へはバスで、2ヵ国へは船で、でした。
詳細なルートは、事前には日程は決めていませんでした。
事前には大まかなルートを、なんとなく考えていただけで、その場その場でルートを決めました。
それなので旅の最中に「面白そうな場所がある」という情報を知って行先を変更したことも、何度かあります。
●世界3周目:2016年11月1日から2017年5月19まで200日間のバックパックで。
今回訪れなかった地域
当初なんとなく行こうかな、と思っていた
中央アフリカ、南米、南極などには、結局行きませんでした。
南米には以前ピースボートで、ある程度は訪れていますが。
↓こちらは世界3周を終えて、自分が行ったことがある場所を示す地図です。73ヶ国と5つの地域を訪れています。
オーストラリアや、アフリカ大陸の中央部、中央アジアなど、
まだまだ行ったことがない地域があるものですね。
【ピースボートとバックパックでの世界一周の違い】
このテーマだけで原稿用紙何枚分も書けそうですが、長くなりすぎないようにまとめてみます。
結論は、それぞれに良し悪しがあるので、各自の好み、個性、スタイル、旅歴、費用、時間などによって選択するのが良いと思います。
ピースボートの方がオススメな人
箇条書きで列挙します。
・1人よりも複数人での行動の方が好きな人
・沢山の人と出会いたい・様々な人の考えを聞きたい人
・バックパックの旅だと語学やコミュニケーションに不安がある人
・旅歴が浅い人
・旅先のことをじっくりと学びたい人
・社会問題を深く学びたい人
・リスクが少なく世界一周をしたい人
・海が好きな人
世界の各地で海の色が違います。↑こちらはイースター島近辺の海です。
↓また船から見る朝日や夕日、マジックアワーも毎日変化して最高でした。
・世界2大運河である、スエズ運河やパナマ運河などを船で通過したい人
パナマ運河を通過することは大イベントで、パナマ運河を作った人達のアイデアと努力に驚かされます。
ピースボート71回クルーズ54日目:パナマ運河通過
・お土産を沢山買いたい人
・スマホやアプリをあまり使いこなせない人
・手軽に世界一周をしたい人
・出来るだけ安く世界一周をしたい人
(後述するボランティアスタッフ制度を利用すると格安になります)
バックパックの方がオススメな人
・旅歴が豊富で、まだ行ったことがない場所にピンポイントで行きたい人
・ひとつの場所に長期滞在したい人
・語学力やコミュニケーション力が優れている人
・1人行動でも寂しさを感じない人
・予定を決めずに気ままに旅をしたい人
・安く世界一周をしたいが、ピースボートのボランティアスタッフをやる時間がない人
・大きな荷物を持っての移動が苦にならない人、荷物が少ない人
自由度
当然ですが、バックパックの方が自由度が高いです。
でもピースボートでも、一旦船を離れて内陸部などを旅する【オーバーランドツアー】というものがあります。
また自由行動で数日間、船を離れる、通称 “離脱” をすることも可能です。
自分が乗った71回クルーズの時は、自由行動がしやすいヨーロッパで ”離脱” をしていた人が多かったです。
時間
バックパックだと、次の行先の宿情報や観光情報や、行き方などを調べるのに結構な時間がかかりました。
船旅では、自動的に次の寄港地に連れて行ってくれるので、移動中の時間も有効活用できます。
ピースボートだと1つの国への滞在時間は短いですが、大抵、港から観光地への距離は近いです。
また事前準備をする時間もあるので、効率よく観光が出来ます。
でも船の中では、常に様々なイベントが行われているので、日々、忙しくしている人もいます。
バックパックでも同じ場所に何泊もすれば、時間にゆとりは出来ます。
しかし宿で何もせずに、無駄に?ゆっくりし過ぎる人もいます。
(いわゆる「沈没」ですね。これは旅人用語で、ひとつの場所に特に何もせずに長期間滞在することを指します。)
何もしないことは、ある意味では贅沢な時間の使い方とも言えるし、日本人には苦手なことですね。
個人的には、今はそのことにあまり魅力を感じないですが(^^;)
でも面白い旅人が次々に来るような宿に少し長くいて、沢山の人と交流をするのは楽しくて良いと思います。
楽しさ
個人差があるでしょうけど、私は一人行動よりも複数人で行動する方が好きなので、総合的に見ると、ピースボートの方が楽しいと思いました。
バックパックだと観光中や移動中など、一人で寂しい時間が結構あります。
特にヨーロッパでは他の地域と違い、現地の人との交流が少ないし、相手から近づいてくることがほぼ無いので、退屈に感じることもありました。
アジアや中東などからヨーロッパに行く日本人には、あるあるな話です笑
交流するためには積極性や戦略が必要です。
バックパックでは、語学力とコミュニケーション力のレベルによって、楽しさが大幅に違ってきます。
外国人旅行者や各地のローカルの人とすぐに仲良くなれる語学力やコミュニケーション力、ツールなどがあれば、バックパックでも最高に楽しめます。
主なツールのジャンルは、音楽、ダンス、スポーツなどですね。
他にも何らかの一芸があると良いと思います。
そうでない人は、いかに日本人宿を上手く活用するかがポイントです。
自分の場合は、語学力やコミュニケーション力はそれほど高くないので、日本人宿に泊まった
インドやヨルダン、イスラエル、メキシコ、キューバ、日本人8人でのアメリカ横断などでは、より楽しかった傾向が強いです。
ヨーロッパでは日本人宿にあまり泊まらなかったので、日本人と会ったり一緒に行動したりということは、たまにしかありませんでした。
日本人宿は、平均的な安宿よりも値段が高いですが、もっと活用すれば良かったと思います。
またピースボートに乗った話をすると、よく「船の中って退屈じゃないの?」と質問されますが、
毎日様々なイベントが開かれているので、逆に忙しいくらいで、とても楽しかったです。
↓こちらは洋上大運動会の一コマです。
↓またこちらはピースボート78回クルーズで、タヒチのモーレア島に行った時に、船仲間と一緒に朝日を撮ったものです。
世界一周の費用
今回の世界3周目の費用は、約153万円でした。
仙台から東京までの移動費や、海外旅行保険、予防接種なども全て含めています。
私が過去に2度ピースボートに乗った時の費用は、↓こちらです。
▲1回目の71回クルーズでは、約142万円(87日間)。
▲2度目の南半球周りの78回クルーズでは、約180万円(102日間)。
(※これらには、仙台から横浜までの交通費やパスポート代など全ての費用を含めています)
※それぞれの費用の内訳・詳細は、こちらをどうぞ↓
世界3周目のまとめ。バックパッカーでの世界一周の費用編。ピースボートとの比較も。
世界一周の船旅ピースボートの費用・料金(71回クルーズ)
世界一周の船旅・ピースボートで実際にかかった費用・料金の内訳は?(78回クルーズ)
基本的にはピースボートの方が、1日当たりの費用は、高いと思います。
しかしピースボートには、【ボランティアスタッフ制度】というものがあり、乗船前に、ポスター貼りなどの活動をすることによって、【基本料金を無料】にまで減らすことが可能です。
早い人だと、1ヶ月~2ヶ月程で、100万円以上の基本料金を無料にしている人もいるので、この制度を上手く活用すれば、バックパックよりも安く世界一周が出来ます。
※詳しくは、↓こちらをどうぞ!
無料で世界一周する方法!? ピースボートのボランティアスタッフとは? 通訳スタッフ、カルチャースクール講師なども!
バックパックの場合は、どれだけ節約するかによって大幅に個人差がでます。
(主な出費は、宿代、観光代、食費、移動費です)
行く地域によっても大幅に変わります。
今回行った場所では、インド、ネパール、ウクライナ、キューバなどは、かなり物価が安かったです。
一泊で、500円以下のこともある程です。
逆にアイスランド、フィンランド、デンマーク、スイスなどは高過ぎでした。
若いバックパッカーでは、「もはや節約すること自体が目的になっているのでは?」というほど節約をする人もいます。
しかし今回私は、前半では観光費に関してあまり節約をしませんでした。
宿泊費を安く抑えるには?
私はよく、世界最大の宿泊サイト「Booking.com(ブッキング ドットコム)」を利用していました。
宿選びでのポイントは、値段だけでなく、口コミや評価も判断基準にすることです。
最も安い宿だと、どうしても衛生面や安全面の質が下がってしまいます。
せめて2番目~3番目に安い宿にするだけでも、↑これらの点が大幅に改善されることが多いです。
Booking.com は、とにかく宿の登録数が多いし、値段の幅を設定したり、安い順に表示させたりなども便利ですね。
また世界一周など長期旅行や、定期的に旅行をする人は、「Bookin.comカード」を作っておくのがお勧めです!
・年会費無料
・最大6%のキャッシュバッも!
・最大2,500万円の旅行傷害保険も付帯!
・3,000円キャッシュバックキャンぺーン(4月15日まで)
↑これだけの特典があって、使わないのは本当にもったいないです。
学び度
ピースボートでは、次の国に行く前に、その国の専門家によるレクチャーなどを聞くことが出来るので、学び度は高いです。
また語学講座もあります。
更に乗客が1000人ほどいるので、他の人の多様な意見を聞くことが出来ます。
バックパックだと、次の行き先への手配や、行き方や宿を調べたりで、その土地について学ぶ時間が足りなかったです。
(世界一周航空券なら、出発前に行き先を調べることが出来ますね。)
↓ピースボートでイースター島に着く前に、イースター島で活躍している方の講座を聞くことが出来ました。
↓ブラジルに着く前にあったポルトガル語講座です。
手軽さ
ピースボートだと、必要最低限の荷物だけを持って、陸に降りて観光することが出来るので、重たい荷物を持ち運ぶ必要がありません。
また、一度宿について荷物を置いてから観光に行く、ということをする必要もありません。
船の部屋で寝ていても、
自動的に次の寄港地へ連れていってくれます。
↓世界3周目で、エベレストトレッキング中の写真です。
クルーズと比べると、エベレストトレッキングに限らず、バックパックでの世界一周では、荷物の持ち運びが大変でした。
そしてピースボートでは自分の部屋があるので、お土産を買い放題でしたが、バックパックだと、お土産はほとんど買いませんでした。
なぜなら、帰国までずっと持っていることは大変だからです。
途中の国から、郵送で送ることも可能です。
例えばキューバは郵送代がかなり安いので、実際に郵送していた日本人もいました。
安全度
バックパックでどこに行くかによりますが、基本的にはピースボートの方が安全度は高いです。
船では、もし行先の政情不安などが起きると、別の行先に変更されます。
また船旅の方が体調管理も楽です。
女性で、バックパックの1人旅は親に反対されたけど、ピースボートだと許可が降りた、という話も何度か聞いたことがあります。
まとめ&お勧め
可能であれば自分のように、【最初にピースボートに乗って世界を大まかに見て回り、その後にバックパックでピンポイントで行きたいところに行く】というのが、効率が良いと思います。
なぜならピースボートに乗ると、旅慣れするし、旅先の情報も入るし、帰国後にも、また一緒に旅に行ける友達も沢山出来るからです。
ちなみにピースボートに乗ると日本全国にも友達が出来るので、その友達を訪ねて帰国後に日本一周をする人もいます。
実際に自分も、(日本一周ではないですが)西日本周遊旅行に行った時に、何人ものピースボート仲間に街を案内してもらったり、家に泊めさせてもらったりしました。
逆に私の地元である仙台や、私の家にも20人以上ものピースボート仲間が遊びに来てくれています。
このような濃い仲間が沢山出来ることが、ピースボートの最大のメリットとも言えると思います。
●ピースボートの資料請求は、↓こちらの公式サイトからどうぞ(無料)
↓今回の世界3周目の画像です。
↓78回クルーズ・南半球航路での画像です。
↓71回クルーズでの画像 です。
↓こちらも私が書いた記事です。 もし転職するなら、是非、世界一周など長期の旅に行きましょう(^^)
世界4周目!?
2018年からは、豪華客船の中にあるフィットネスジムでのトレーナーの仕事を始めました。
「旅好き」 × 「トレーナー」 = 「豪華客船でのトレーナー」
というのは、自然な流れ? であり、天職かもしれないですね。
船で働いている経験から、↓このような記事も書きました。
そのうち豪華客船でのトレーナーとして、世界一周に行く可能性もあります。
もしくは、世界一周航空券での世界一周も考えています。
せっかくならお得な、ビジネスクラスかファーストクラスの世界一周航空券が良いと思っています。
旅の講演などの実績
これまで、↓こちらのキャリアセミナーで、5ヵ所ほどの高校に行き、旅やキャリアの話をしてきました。
また2018年には、↓これらのイベント等で、世界一周や旅の話をしました。
・仙台で大人気のゲストハウス「Hostel KIKO」
・TABIPPOの「旅大学」の仙台や盛岡のイベント
・仙台の有名タイ料理屋「サバイ・サバイ」
問い合わせ・連絡先
特に、学校、旅行系の会社、団体、などからの依頼をお待ちしています。
★取材・講演・執筆、コンサルティング等の依頼や問い合わせは、
↓こちらへ連絡ください。
satoshi19770604@gmail.com
※Facebookは、本名の増戸 聡司(Satoshi Mashito)でやっています。
Facebookのメッセンジャーでの連絡も可能です。
※ピースボートの資料請求は、
↓こちらの公式サイトからどうぞ(無料)