私は以前ピースボートに乗客として2度乗ったことがありますが、先日、別の豪華客船の中にあるフィットネスジムでのトレーナーとして乗船する機会がありました。
※【ピースボートで世界一周×2 のサイトマップ】
私が去年(2017年)バックパッカーで世界一周中(ピースボートで世界一周を2回した後なので世界3周目)に、メキシコの日本人宿で会った人が船で仕事をしている人で、
「勤務スパンは【4ヵ月働いて2ヵ月休む】の繰り返しなので、2ヵ月の休みの時によく長期の旅をしている。」
と話していて、これは旅好きには良いなと思ったものでした。
そして今回、実際に初めて船で働いてみて、やはり良かったので「豪華客船で働く」ということについて記事にまとめてみました。
今後、仕事を選ぶ学生にはもちろん、転職の可能性がある社会人や、フリーランスの人にも役立つ情報だと思います。
↓私の経歴です。
ダイエットポリス(元警察官&元ライザップ)。『ダイエットは習慣が9割』の著者。豪華客船でトレーナー。世界一周×3回。ダイエット評論家・増戸 聡司の経歴
↓これらの項目について解説していきます。
・4ヵ月連続勤務で2ヵ月連続休み
・船にはあらゆる職種がある
・代表的な日本船籍は3隻(飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなす)
・海外船籍もある(ダイヤモンドプリンセス、ピースボート)
・豪華客船で働くには
・クルーズで働くには、どんな人が向いているか?
4ヵ月連続勤務で2ヵ月連続休み
今回乗った船で働いている人達も、やはり基本的には【4ヵ月勤務と2ヵ月休みの繰り返し】というスパンの勤務スタイルのようでした。
※職種などで、違いはあります。
ただ4ヵ月連続で勤務ということは「丸々1日ずっと休み」という日は基本的には無いようで、もちろん楽というわけではありません。
でも船の中なので、通勤時間は1分~5分くらいだろうし、衣食住は全てそろっています。
そしてやはり2ヵ月連続休みの期間には、長期の旅行が出来るのが大きな魅力です。
例えば南米やアフリカなど遠い所へ行くことも出来るし、または語学留学に行くことも可能です。
これは一般的な働き方の日本人には、出来ないことですよね。
そして普段の仕事中にも、日本各地や世界を周るので(最近の豪華客船は、海外よりも日本を周るクルーズの方が多い傾向があるようですが)、その時に勤務時間でなければ、手軽にショートトリップを楽しむことも出来ます。
今回私が乗った時は、国内だけでのクルーズだけでしたが、夏祭りや花火を見ることが多くて、貴重な経験が出来ました。
特に船から見る花火は、迫力があり混雑も無くて最高でした。
船にはあらゆる職種がある
豪華客船でのクルーズは例えて言えば、ホテル(もしくは街)が、そのまま海上を移動しているようなものです。
ということはその中には、航海士や機関士など専門的な仕事だけでなく、あらゆる職種の人がいるということです。
・ホテルスタッフのような仕事や、レストランの料理人、ウエイター・ウエイトレス
・船内で行われるエンターテイメントに関する仕事、ショップスタッフ
・私が今回乗ったようなトレーナー、美容師、保育士
・カメラマン、医師、看護師、マッサージ師、
・社交ダンスの先生、マジシャン、ミュージシャンなどのパフォーマー
など、あらゆる職種がありますね。
もちろん、ここに書いていない職種もあります。
漫画ワンピースが好きな人は、各キャラクターの船での職種をイメージしてもらうと、種類が多いことがあらためてわかると思います(笑)
さすがにゾロの剣士はいませんが、確かに豪華客船には、コックも音楽家もいるし、チョッパーの医師も、ナミの航海士も、ブルックの船大工のような仕事をしている人もいますね。
それなので、商船学校などで専門的な勉強をしていなくても、豪華客船で働ける可能性は多くの人にあります。
日本船籍の豪華客船は3隻
飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなすの3隻が日本船籍の豪華客船です。
先日の熊野大花火では海上に、この3隻と、更には外国船2隻の計5隻がそろっていて、
「圧巻な姿」だと、地上から見た方達がTwitterで投稿していました。
外国船籍もあります
前述の花火の際に来ていた外国船の1つが、ダイヤモンドプリンセスです。
おそらくこちらの船のことも、「名前は聞いたことがある」という人が多いと思います。
近年は、日本でも豪華華客船でのクルーズ人気が高まっているので、外国船籍が日本発着で行うクルーズも、かなり増えてきています。
↓2019年には、JTBクルーズでサン・プリセンスによる世界一周チャータークルーズも行われました。
街中でよくポスターを見るピースボート
よく居酒屋さんや、商店街のお店などにポスターが貼られているので「存在は知っていて、なんとなく気になってたが、実態は知らない。」という人が多いのがピースボートです。
↓こちらは、2019年4月に出航の101回クルーズのパンフレットです。
ピースボートには、これまで紹介してきた豪華客船とは異なった特徴がいくつかあるので、紹介していきます。
世界一周クルーズがメインで、1年に3回行われている。
日本の豪華客船による世界一周クルーズは、以前ほど頻繁に行われなくなりました。
ちなみに飛鳥Ⅱの場合は、2015年までは世界一周クルーズを毎年1度開催していましたが、中東情勢の悪化などによる懸念で、しばらく休んでいました。
そして2018年に、3年ぶりに世界一周クルーズを行いました。
それなので多くの豪華客船では、長くても1ヶ月くらいのクルーズで、普段は2泊3日~1週間くらいのショートクルーズやミドルクルーズがメイン、ということが多いです。
しかしピースボートでは世界一周がメインで、その合間にたまに(1年に1~2度くらい)、1週間~10日間くらいのショートクルーズを開催しています。
私がピースボートで世界一周したのは、2010年と2012年に出航したクルーズです。
2018年のゴールデンウイークには、↓初めて、ショートクルーズに乗船してきました。
5年ぶりにピースボートに乗船したら、食事や設備など色々なことが進化していた!ゴールデンウィーク・ショートクルーズ2018のまとめ
世界一周クルーズに2度乗船した理由は、もちろん「1度目が楽しかったから」というのもありますが、「航路が全く違ったから」という理由が大きいです。
航路をざっくり言うと、1度目が主に北半球を巡り、2度目は、主に南半球を巡りました。
船が南半球を巡るのは、日本が冬で、南半球が夏の時期なので、寒いのが苦手な人にとっては最高の時期のクルーズでした。
ピースボートは、豪華客船での優雅な旅、というより参加型の手作りの旅!?
前述した豪華客船での旅との大きな違いで、「参加型の手作りの旅」という表現がふさわしいと思います。
その最たるものが、【自主企画】というイベントです。
これは、乗客の趣味や特技を活かした企画を、乗客がクルーズ中に自ら企画・開催を出来るというものです。
スポーツ系、文科系、音楽系、ダンス系、専門的な講座、○○な人集まれ(地域や世代など)というコミュニティ系、など様々なジャンルの企画が行われています。
また若者が乗船しやすい仕組みとして、↓このような制度もあります。
街中にポスターが沢山貼られている理由は、この仕組みにあります。
豪華客船で働くには?
それぞれの豪華客船のサイトに、その時の状況に応じて求人情報が載っています。
この記事を書いている時点での、各クルーズの求人を紹介します。
飛鳥Ⅱの求人
2018年7月に、ホテルサービススタッフや、美容師・ネイリスト・スパスペシャリストなどの募集が発表されています。
また2020年3月卒業の方が対象で、↓このようなお得な企画もありますね。
2018年11月実施:1dayインターンシップ情報について
停泊中の飛鳥Ⅱに実際に乗船して、働いている方から話を聞ける、という貴重な経験が出来るようですね。
にっぽん丸の求人
2018年8月末現在で、航海士の他にも、ホテルサービス部や、専門職としてバーテンダーの求人が載っています。
ぱしふぃっくびいなすの求人
採用情報 | デスクインフォメーション | 「ぱしふぃっく びいなす」
同じく2018年8月末現在で、機関士の他に、パティシエ(船内製菓担当)の求人が載っています。
ダイヤモンドプリンセスの求人
2018年8月末現在、中途採用で、レストランスタッフ、エンターテイメントMC、フォトグラファー、フロントスタッフ、販売スタッフ、ナース、セキュリティースタッフ、など、かなり多くの職種の求人が載っていますね。
ただしダイヤモンドプリンセスは、
上記の3隻と違って外国船なので、より高い英語力が求められるかもしれないですね。
日本船籍でも英語力は必要か?
日本船籍でも、一緒に働くクルーには外国人も多いので、英語力は、高いに越したことはないと思います。
もちろん職種や部署によって、求められる英語力にはかなりの差があり、日常的に英語が必要な部署もあれば、普段は全く使わない部署もあると思いますが。
英語以外の言語も挨拶くらいは覚えておくのがお勧め!
私が乗った先日のクルーズでは、外国人クルーの中ではフィリピン人が多かったので、彼らからタガログ語の挨拶を教わり、クルーとのコミュニケーションも積極的にとるようにしていました。
でも、とある部署でタガログ語で挨拶したら「俺達はインドネシア人だよ」と言われました。
そこで私が、すぐにインドネシア語で挨拶をし直したら、とても喜ばれた、という出来事がありました。
ちなみにインドネシア語の挨拶は、ピースボートにインドネシア人のクルーが多いので以前、乗船した時に覚えていました。
また私はこれまでに73ヶ国を旅したことがありますが、出来るだけ、その国の言葉での挨拶を覚えるようにしていました。
挨拶だけでも覚えていると、現地の人とのコミュニケーションがとりやすくなって、旅の面白さが一気に広がるというメリットがあるので、旅人にも、船で働く人にもお勧めです。
ピースボートの求人
ピースボートの旅を実際に運営しているのが、株式会社ジャパングレイスです。
株式会社ジャパングレイス「ピースボートの船旅を企画・実施する旅行会社」 > 採用情報
2018年8月末現在、陸上社員の求人はありますが、海上社員の求人は無いようです。
でもこれまでに、何度か求人を見たことがあるので、興味がある人は日ごろからチェックしておくと良いと思います。
ピースボートには、乗船者が乗組員になるシステムがある
ピースボートならではの、ちょっと変わった?システムで「乗客として1度ピースボートに乗った人が、その後にスタッフになる」というパターンが非常に多いです。
私が2度乗った時のクルーズの友達で、その後にピースボートのスタッフになり、現在でもスタッフを続けている人が何人かいます。
このシステムだけで求人が、ほぼまかなえるので、上記のサイトでの募集はあまり多くないのだと思います。
専門職で、船での求人の探しは?
上記のように、各クルーズの直接の求人サイトを見るだけでなく、例えば美容師なら、
「美容師 船 求人」などと検索すると、もっと多くの情報を得ることが出来るので、是非やってみてください。
クルーズで働くのに向いているのは、どのような人か?
新卒と中途採用で共通して最も大切なことは、乗客にいかに喜んでもらえるか、というおもてなしの精神と、コミュニケーション力、接客対応力だと思います。
乗客と直接接する機会が、ほとんど無い職種もありますが、それでもおもてなしの精神は大事だと思います。
また中途採用で専門職であれば、もちろんその道のプロフェッショナルであればある程、採用もされやすいと思います。
他にも、乗客とだけでなく、乗組員(クルー)とのコミュニケーションや、船という閉ざされた空間での生活が大丈夫な性格や性質、ストレス耐性?なども重要ですね。
また船酔いに弱い人は、あまり向いていないかもしれないですね。
但し、船酔いは「初めて乗った時には酔っても、その後は慣れて一切しなくなる。」という人も多いので、船酔いを1度だけ経験したことがある人でも、すぐにあきらめる必要はないと思います。
最近、私は↓この記事のように、世界3周などの旅の話をする機会が多いので、今後は豪華客船で働く、ということについても話せると思います。
特に参加者に学生や若い社会人が多い場合は、有益な情報だと思います。
仙台や近辺で、旅の話を聞きたいという方(団体や学校、飲食店なども)がいたら、気軽に連絡をください。
また私は、元ライザップのトレーナーであり、他にも↓これらの経歴があるので、
・『筋肉番付』の腕立て伏せ全国大会準優勝
・体重別腕相撲全日本選手権大会優勝
・Netflix主催アルティメットビーストマスター日本代表(2017年2月からNetflixで配信)
時々、ダイエットの講座も行い、↓このような記事も書いています。
それなので【健康・ダイエット講座&トレーニング体験】などの要望もお待ちしています。