野菜中心の「りんたろーダイエット」は危険！リバウンドするだけではない！｜ダイエットポリス『ダイエットは習慣が9割』の著者・ダイエット評論家・研究家

【元ライザップのトレーナーが解説】

2020年7月6日放送の『ヒルナンデス』で、
お笑いコンビEXITのりんたろー。さんの【野菜中心ダイエット】を紹介していました。

りんたろーさんは、1ヵ月半で12kg減とのことですが、
これは相当な量の筋肉も減って、代謝も減ってると思われます。

このような短期間で体重を大幅に減らすダイエットは、将来寝たきりになるのが早まる恐れが高いので、安易に真似してはいけません。

私の経歴は、↓こちらをどうぞ。

ダイエットポリス（元警察官&元ライザップ）。『ダイエットは習慣が9割』の著者。豪華客船でトレーナー。世界一周×３回。ダイエット評論家・増戸聡司の経歴

短期間で体重が減りすぎると筋肉も減る！

よほどハードな運動でもしなければ、1ヵ月で減る体脂肪は多くても2kg程度です。

「1ヵ月に3kg以上減ったら、ダイエットは失敗」という言葉もあります。

現実的には、1ヵ月に1kg減でもかなり良いですね。

これでも継続すれば1年で12kg減で、素晴らしいことです。

またネットでは「1ヵ月で体重５％減が理想的なペース」と書いているサイトもありますが、理想的どころか危険なペースです。

また、りんたろーさんのように、野菜を多く食べること自体は、とても良いです。

元々、野菜など食物繊維をあまり摂っていなかった人は、増やすのが良いです。

でも野菜メインで、タンパク質が足りない食事は良くないです。

特に女性で

・サラダだけ
・肉は太る。ダイエットの敵

などという、間違った知識の人が未だに多いのが現状です。

りんたろーさんはタンパク質不足の食事だったので、筋肉も大幅に減り、減量のペースが早かったのだと思われます。

ただでさえ人間は年齢を重ねると、年々、筋肉が減っていきます。

筋肉が減ることが、将来寝たきり状態になってしまう大きな要因です。

間違ったダイエットは、筋肉減少に拍車をかけます。

それだけ、若くして寝たきり状態になりやすい、ということです。

【※追記】

2020年11月18日のヤフーニュースで、
【EXITりんたろー。美容道】痩せたいならば食べなさい！？“筋肉食”のプロが薦める、糖質より断つべきもの【連載10回目】という記事がありました。（既に削除されてます）

今回は専門家から学んでいるので、これまでと違って、とても良いことですね。

教わったことを実践すれば、筋肉を減らさずに上手く痩せることも可能です。

テレビやネットのダイエット情報を鵜呑みにしてはいけない！

【短期間で減らすことが良い・凄い】と思わせるような紹介をしていることが非常に危険です。

テレビやネットで、このようなタイトルの記事や企画が多いですが、はっきり言って社会悪です。

下手に真似すると、拒食症や過食症など摂食障害になってしまうことにも繋がります。

ダイエット開始前に知っておくべき3点。リバウンドは寿命が縮む!?

※筋肉を減らさないためには、タンパク質を摂る必要があります。↓

ライザップ元トレーナーが低糖質ダイエット（タンパク質編）を解説

「肉＝ダイエットの敵」という考えは間違いで、適切な量を食べる方が良いです。

他にタンパク質が多い食品群は、魚、卵、大豆製品、乳製品ですね。

なお企画の中で紹介していた、↓この2つは、とても良いです。

・よく噛んで食べること
・アマニ油

よく噛むなど簡単な3点だけで痩せるダイエット法。食事制限は不要！ビフォーアフターは？

↓他に、今回の件に関するダイエット情報です。

なぜ芸能人のダイエットを真似してもリバウンドするのか？

【〇〇だけで1週間で3kg減】などのダイエット広告は凄いことではない！糖質1gと水3gの性質とは？

【～だけダイエット】は無意味！？

またテレビやネットのダイエット情報は、↓この2つが強調されることが多いですが、これも良くないことですね。

・短期間で
・～だけで

このような情報を真似すると、確かに一時的に体重が減ることもありますが、高確率でリバウンドするだけです。

正しいダイエットは、無理なく健康的なペースで体脂肪を減らし、【痩せたままでいる習慣を身につけること】です。

習慣化しなければ、全く意味がありません。

そしてほとんどの人にとって【痩せたままでいる習慣】は、1つの「～だけ」では足りません。