※『ダイエットは習慣が9割』の著者:ダイエットポリスが解説!
2024年3月4日に、テレビ番組ゴゴスマで「日本初!薬局で買える内臓脂肪減少薬アライが大正製薬から4月8日に全国発売」というニュースを紹介していました。
結論から書くと、「痩せるために、この薬は不要」と言えます。
私はライザップ(シンガポール店や六本木店など)で約3年間トレーナーとして勤務し、現在は「糖質制限や断食をせず、健康的に痩せてリバウンドしないダイエット法」の発信をしています。
↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。
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アライで痩せる仕組みは?
番組では、内臓脂肪が減少するメカニズムを紹介していました。
通常の場合は、すい臓から分泌される脂肪分解酵素リパーゼが脂肪を分解します。
そしてアライ服用時は、オルリスタットという成分がリパーゼの働きを阻害します。
そして摂取した脂肪の約25%をそのまま体外に排出するそうです。
食事で太る要因は、人によってある程度の違いがあります。
大きく分ければ、糖分過多で太るパターンと脂肪過多で太るパターンとに分けることが出来ます。
もちろん両方とも摂り過ぎて太る人もいますが。
そしてアライの説明によると、「糖分の摂り過ぎで太る人には効果が無い」ということになります。
また脂肪を排出するのが25%とのことで、元々摂り過ぎの人には、やはり大した成果は見込めないと思われます。
また後から紹介しますが、脂肪を排出するということで「便が漏れる恐れ」があるそうです!?
内臓脂肪減少薬アライの購入条件とは?
購入する条件は、↓これらです。
①18歳以上
②一定以上の腹囲(男性85cm以上、女性は90cm以上)
③生活習慣改善の取り組みをした人
④健康障害(高度肥満症、糖尿病など)を合併していないこと
この中で最も大切なポイントは③だと思われます。
食事・運動の改善をやれば痩せ薬は不要?
アライを購入するには、購入3ヵ月前から生活習慣(食事・運動)の改善をする必要があります。
更に購入1ヵ月前から、生活習慣と体重・腹囲の記録を取る必要があります。
もしこの改善によって、体型・体重・体調などが良くなり、腹囲が規定の数値よりも減れば、薬を飲むことが出来ないということです。
ポイントは、生活習慣の改善を適切なやり方で出来るかどうか? ということです。
世の中で流行っている大抵のダイエット情報は、「一時的に体重が減っても、結局はリバウンドするもの」がほとんどです。
それなので流行りのダイエットをやることは、適切な「生活習慣の改善」には当てはまりません。
そして適切な改善が出来れば、大多数の人は体重、体脂肪率、腹囲などが減っていきます。
ということは、ほとんどの人にとってこのアライは不要と言えると思われます。
アライのリスクはオナラをすると便が漏れること?
まず懸念されるリスクは、↓条件の①や②に該当しないのにもかかわらず、薬で痩せたがる人が出てきそうということです。
①18歳以上
②一定以上の腹囲(男性85cm以上、女性は90cm以上)
日本では未だに、「痩せている方が良い」、「痩せているほど良い」などというような「瘦せ礼賛」とも言える風潮があります。
この風潮は特に若い女性に多いため、標準体型以下の高校生などがこの薬や類似品を手に入れようとしたり、又は模倣品などを販売して稼ごうとする輩が出てくる恐れがあると思われます。
なぜ薬を飲むことが出来る条件が細かく定められているかというと、薬を飲むことのリスクがあるからです。
「薬(クスリ)を反対から読むとリスクだから、薬には必ずリスクがある」などと言われることもありますね。
今回のアライのリスクは、下痢、軟便、便が近くなる、お腹が張る、油や便が漏れる・・・などとのことです。
どれも嫌ですが、最後の「油や便が漏れる」は特に嫌ですよね笑
その後の番組『Nスタ』では、
「おならをした時に便が漏れる恐れがある」
「気がつかない間に肛門から油がもれる」
などとも紹介していました。
↑「慣れるまでは、おむつなどで対策を」とも紹介していました笑
↓X(Twitter)でも大反響でした。
また便が漏れるというアライのデメリットは、過去に流行ったゼニカルという薬と似ているという声が多く見られました。
またバラムツというワードも沢山見受けられました。
更には、「対象外の人が使用すると、免疫が低下する可能性も」とのことです。↓
またアライの公式な情報提供資料には、↓このような記述もあります。
「この薬の薬理作用により、脂溶性ビタミンの吸収低下が生じる可能性があります。」
アライとウゴービの違いは?
なおNスタでは、2月22日に販売開始されたウゴービと今回のアライとの違いについても解説していました。
ウゴービは、食欲を抑制して体重を抑える、という物です。
これは根本的な解決になる可能性は低いと思われます。
そもそも食欲を薬で抑え込もうとする考え方に疑問を持ちます。
異常な食欲が出る原因の多くは、↓これらです。
・過剰な糖質制限やカロリー制限をしている
・栄養バランスが悪くてビタミンやミネラル、食物繊維などが不足している
・よく噛まずに食べている
・好物を制限してストレスを溜めている
・好物の制限に限らず、ダイエットの影響(食事制限、運動を嫌々やる等)でストレスを溜めている
・・・↑これらを改善することで、多くの人は過剰な食欲が出ることを防ぐことが出来ます。
また不適切なダイエットの影響などで「ニセの食欲」が増すことはよくあります。
食欲を薬で抑え込むのは、「臭い物に蓋をする」ようなものですね。
↓関連記事です。
アライが登場することのメリット?
この薬の登場によって考えられるメリットを想像してみました。
先程も紹介したアライの公式な情報提供資料には、↓このような記述もあります。
内臓脂肪減少の基本は生活習慣の改善であり、この薬はそれを補助するものです。
この薬はいわゆる痩せ薬ではありません。
この薬だけでは効果は望めませんので、必ず服用3ヵ月以上前から服用期間中を通じて、食事の改善や適度な運動を行うなど、生活習慣改善に継続して取り組む必要があります。
また、この薬の服用により、内臓脂肪(腹囲)が減少しても、生活習慣の改善ができていなければ元に戻る可能性があります。服用を終了した後も、引き続き食事の改善、適度な運動といった生活習慣の改善をお願いします。
「結局ダイエットには生活習慣の改善が最重要」という考えが広まると、非常に有意義です。
この薬は飲むための条件が厳しいので、「SNSやネットでよく見る他のデタラメなダイエット薬・ダイエットサプリ、ダイエット漢方などでは痩せない」ということに気付く人が少しでも出てくれば良いですね。
そのような人が増えれば、インチキなダイエット商法が減ることに繋がる可能性もあるかもしれないですね。
またアライの公式な情報提供資料には、↓このような記述もあります。
内臓脂肪が減れば、体重も減ることが知られています。定期的に腹囲及び体重を測定し、まずは3ヵ月で体重の3%を減らすことを目標に、以下を参考に生活習慣の改善に取り組みましょう。
「3ヵ月で体重の3%を減らすことを目標」というのも、とても良いことですね。
世の中には「短期間で大幅に減量するほど良い・素晴らしい!」というような間違った風潮があります。
しかし短期間で体重を減らすほど、そのダイエットは失敗と言えます。
理由は体脂肪よりも筋肉が大幅に減ることで、逆に「太りやすい体」になるからです。
健康を害さずリバウンドもしないために、私は「適切な減量のペースは1ヵ月で体重の1%以内」ということを勧めています。
もし飲むだけで健康的に痩せる物が登場したら?
SNSやネットには、嘘のダイエット情報、ダイエット商法で溢れかえっています。
アメリカの「肥満による医療費の年間総額」は1,700億ドル(約25.5兆円)もあるそうです。
最近は中国でも肥満問題が増えていますし、全世界での肥満による医療費は膨大な額です。
もし飲むだけで誰もが健康的に痩せる物が登場したら、世界的な大ニュースになります。
SNSのダイエット広告の99%以上は嘘だと思っておくのが良いと思います。
最近のSNSは特に、ダイエット漢方のステマが多いように思います。
まとめ
・日本初!薬局で買える内臓脂肪減少薬アライが4月8日に全国発売される
・アライを飲むためには、様々な条件がある
・最も大切な条件は、生活習慣の改善
・生活習慣の改善だけで痩せれば、薬は不要ということ
・生活習慣の改善が上手くいかない場合は、改善のやり方が不適切だと思われる
・適切に改善すれば、やはり薬は不要
・薬のデメリットは、便が漏れるなど笑
・便を漏らしたくない人は、正しい知識を学んで生活習慣を適切に改善しましょう
・・・ということです。
最後に、健康的に痩せてリバウンドしないために大事な【習慣化】についてお伝えします。
食事改善も運動も【一時的にだけ】やっても、その後にやめれば無意味です。
ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。
ダイエットのために大切な習慣は他にも色々あります。
↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。
また、もしライザップやパーソナルジムなどを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。
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費用は、大手パーソナルジムの1~2割程度です。
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↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。
この本を熟読して実践すれば、大多数の人が健康的に痩せて、リバウンドもしません。
しかもアライよりもずっと安いですね笑
↓アライは6日分で2430円とのことです。
↓Twitterでもダイエット情報を日々発信しているので、フォローしてもらうと真実のダイエット情報を得ることが出来ます。