【元ライザップのトレーナーが解説】
『文藝春秋 増刊 医者とクスリに殺されない賢い患者学 2015年11月号』に
『官房長官のスープカレーダイエット』
という記事が、5ページにわたり載っています。
(初出は文藝春秋2011年11月号のようです。)
検索すると、↓「朝カレーダイエット」と他の雑誌か何かでも、紹介されていたようです。
↑確かに、以前はふっくらしていましたね。
しかし、私が文藝春秋の記事を読んだところ、
・菅さんが4ヵ月で14キロの減量をした方法
・その後もリバウンドしていない理由
などの【本当の要因】を読み取ることが出来ました。
実は、菅総理が痩せた要因で、
【スープカレーは、ほとんど関係ありません!】
このブログのポイントは、↓これらです。
・痩せた要因の真実
・朝にスープカレー
・政治家ならではの夜の会合
・甘いもの好き
・運動
・リバウンドしない方法
↓私の経歴です。
菅総理が痩せた理由は?
菅総理は2010年3月末からダイエットを始めて、4ヵ月で14キロの減量し76kgから62kgになったそうです。
ちなみに、身長は166cmと書いてあります。
スープカレーダイエットをやろうと思ったのは、たまたまテレビで「スープカレーダイエット」を紹介していたのがきっかけだそうです。
ちょうど、テレビでを見た少し前の人間ドックで、医者から「体重を落してください」と言われたばかりだった、というのが重要ポイントです。
文藝春秋の記事の時点で、菅総理は62歳(2011年)でした。
記事では、↓このようにも書かれていました。
「少なくとも70歳までは選挙に出て、現役の政治家を続けたいと考えているので、健康管理も職務の一環。政治家の仕事は体力勝負。」
ダイエットを成功させるためには、まず、このように【痩せる目的や理由】が明確であることが重要です。
ダイエットが上手くいかない人のほとんどは、目標設定の段階で、既に失敗しています。
【痩せる目的や理由】が無かったり、必要性が弱かったりすると、そのダイエットが上手くいく可能性は低いです。
・だた漠然と【今年こそは痩せたい】という人は、ほとんど上手くいきません。
・【来年の●月に結婚式があるから、絶対に痩せる】という女性は、ほぼ確実に痩せます。
菅総理の場合は、医者に警告されたすぐ後に、たまたまスープカレーダイエットの特集を見て、
「好きなカレーを食べてダイエットになるなら、と思って始めた」とのことです。
実はスープカレーでなくても、痩せていたはずです。
スープカレーダイエットとは?
菅総理が朝食でやっていたのは、↓この2つです。
①毎朝スープカレー(白米無しで、野菜たっぷり、鶏肉100g)を食べる。
②その後に、↓この3つを食べる。
・納豆にオクラを入れたもの
・野菜ジュース
・ヨーグルトに黒豆と蜂蜜をかけたもの
ここでの痩せた要因は、↓この2点です。
・白米無しで、野菜たっぷり、鶏肉100g
・納豆にオクラ
ヨーグルトも結構良いですけどね。
ダイエットで重要なポイントは、↓これらです。
・糖質が多くない(糖質カットなどと少なすぎるのは良くない)
・タンパク質がしっかりある(多過ぎは良くない)
・野菜が多い(海藻類、キノコ類、豆類なども大事)
↑この条件が揃っていれば、【スープカレーでなくても】痩せます。
また【野菜ジュース】は、市販の物なら飲まない方が良いです。
理由は、栄養素が、そぎ落とされているからです。
↓酵素ドリンクに、実は栄養価が少ないのと同じ原理です。
菅総理の昼食と夕食は?
お昼は【メニューを選べる時は、なるべく蕎麦を食べた】とのことです。
麺類の中では、蕎麦は最も太りにくいものなので、十割蕎麦であれば、ダイエットには悪く無いですね。
【定食のごはん半分】の方が、お勧めです。
夕食は、「食事をとりながらの打ち合わせや会合が多く、1日に2件~3件回ることもある。」
とのことで、
「なるべく食べる量を抑えた」と書いてあります。
政治家が、全般的に太りやすい最大の理由は、この夕食ですね。
記事にも【政治家は夜の会合が多く、肥満は職業病と言える。】と書かれています。
もし週に数回、1日に2件~3件回って、普通に食べていたら、ブクブク太っていって当然です。
心を鬼にして食べ物を残した
記事には、↓このように書かれていました。
【秋田県の田舎で生まれ育ちで、「食べ物を粗末にしてはいけない」「もったいない」という価値観は今でも大事にしたいと思っているが、健康第一なので、ときには心を鬼にして食べ物を残すようにしている】
ということは、おそらくダイエットをする前は、会合で全て残さず食べていたと思われます。
この食習慣をやめれば、朝食と昼食に気を付けなくても、痩せるでしょうね。
それほど、この夜の食習慣は太りやすいです。
一般的に【三食の中で、夕食の割合が最も多い】食事の習慣だと、太りやすいです。
また、夕食が遅い時間だったり、お酒も飲んだりすると、更に太りやすいです。
よく噛んで、しっかり味わって食べる
日本の食料廃棄量は、世界でトップクラスで、大問題であることは事実です。↓
ちなみに内訳は、家庭での廃棄の方が、外食産業よりも多いです。↓
理想は、最初から食べる分だけを注文することですね。
毎回全てを食べて病気になっては、元も子もないので「心を鬼にして食べ物を残す」というのは、ある程度は仕方ないとも思います。
そして普段から、食べ物の有難さに感謝し【よく噛んで、しっかりと味わって食べること】も、ダイエットには重要です。
菅総理は大の甘党
菅さんは、お酒を飲めないが甘党で、周りの人にも知られているそうです。
記事では【よく差し入れをもらうが、最近は我慢している。】と書いてありました。
これも菅総理が痩せた、大きな要因ですね。
ちなみに9月上旬に放送された『Nスタ』などの番組でも、「甘いもの大好き」と紹介していたので、
おそらく現在は、甘い物も解禁しているのでしょうね。↓
ここまで【食事面】を見てきましたが、【スープカレーは、ほとんど関係無い】ということが、充分わかったと思います。
菅総理は散歩やよく歩くのを日課にしている
記事には、↓このように書いてあります。
・「私のスープカレーダイエットは、身体を動かすことも重要」
・「食生活の改善に加えて、とにかく歩くこと。この両者のセットで体重が減った。」
などと、運動も重要視していたようです。
具体的には、↓このようなことも書いてありました。
・週末は朝食後に5千歩~6千歩ほど散歩する。
・平日でも時間がとれる時は出来るだけ歩くし、街頭演説で声を張り上げるのもエネルギーを消費する
・夜も会合が終わったあとに、永田町から新橋まで30分~40分かけて歩く。
・あるいは車で帰宅する際に、少し前で降りて、自宅まで歩く。
・スポーツクラブにも週に一度は行って、ランニングをしている。
↓『ダイエットには運動1割、食事9割』という本もある通り、ダイエットには食事改善の方が重要です。
しかし、標準体型に近づくほど、運動の重要性も高まってきます。
そして食事だけでなく、運動も【習慣化】することが最重要です。
どちらも習慣化しなければ、必ずリバウンドします。
運動は嫌々やったり、必死に頑張っても長続きしません。
習慣化するには、楽しみを見いだすことが重要です。
記事の中に「歩くことは、頭のクールダウンにもなる。」とも書かれていたので、菅さんは上手く習慣化できていたのでしょうね。
なお先ほども紹介した『Nスタ』によると、最近は、朝に散歩や腹筋を日課にしているそうです。↓
体重の目標設定は小刻みにする
記事には、↓このようなことが書かれていました。
・成功した理由の一つは、小刻みに目標設定したこと。
・まず70キロを目標。次に68キロ、66キロと目標にした。
・目標をその都度クリアしていくことが、自信にも繋がる。
どれも良いことですね。
よくある失敗するダイエットは【来月までに10kg痩せる!】のように、1つだけの目標で無茶な目標であることが多いです。
【短期的な目標】と【中長期的な目標】のどちらも設定することは、とても重要です。
私が以前書いた記事でも、正しい目標設定のやり方を紹介しています。↓
リバウンドを防ぐには?
「今でも1日2回体重計でチェックし、ちょっと増えたら、理想値の62キロに戻している。」と記事に書かれています。
リバウンドする人がよく言うセリフで「久しぶりに体重計に乗ったら、●キロも増えていた!」というものがあります。
菅総理のやり方は、理にかなったものですね。
おそらく2020年の今でも、リバウンドしていないと思われます。
ちなみに体重測定は、同じ条件で1日1回測るだけでも良いですけどね。
普段、体重を測る習慣が無い人であれば【体重が1日の中でも、大幅に変動している】ということを知るために、最初は1日2回測っても良いですけどね。
まとめ
・痩せる理由や目的が大事
・スープカレーは痩せた要因ではない
・夜の会合が太る原因だった
・運動も習慣化
などが、菅総理が痩せて、リバウンドしていないポイントです。
総合的に見て、良いダイエット方法と言えますね。
ダイエットをよく失敗する人にとって、良い学びになる点が、いくつもあります。
実際に読んでみたい方は、↓AmazonのKindle版で読むことも可能です。
文藝春秋11月臨時増刊号 医者とクスリに殺されない賢い患者学 [雑誌] Kindle版
ダイエットに大事な要素は、いくつもあるので、次々と登場する「〇〇だけ」ダイエットで痩せないのは当然のことです。
このブログ記事の中で【夕食を軽めにすること】や【よく噛んで食べること】の習慣化が大事だと伝えましたが、ダイエットのためには、他にも大事な習慣がいくつかあります。
↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、95%以上の人は無理なく、きくつなく痩せる習慣を身につけることが可能だと思います。
また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討している場合は、オンラインダイエットを検討することがお勧めです。
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