2019年9月15日(日)に今年、国内で3回目となるスパルタンレースがGALA湯沢スキー場(新潟県湯沢町)で開催され、出場してきました。
日本では2017年5月27日に初開催で、今回が8回目の開催です。
このイベントに、仙台在住のパーソナルトレーナー(元警察官、元ライザップのトレーナー)が初参加してきたので、記録を残しておきます。
なお私はスパルタンレースへの参加は今回が2回目で、初参加は去年12月の楽天のスタジアムでのレース↑↓でした。
スパルタンレース仙台・楽天スタジアムに参加してきた!2018/12/15 仙台でスパルタンレースのチームメンバーも募集!
スパルタンレースとは?
知らない人のために、簡単に説明しておきます。
世界では42か国で参加者数100万人以上と世界をリードする障害物レースです。
一言でいえば「世界最高峰の障害物レース」となるようです。
私の言葉で言えば、テレビ番組『SASUKE』にランニングの要素を加えて、誰でも参加出来るようにしたもの、という感じかなと思いました。
グーグルで画像検索すると、↓このように出てきました。
これらを見ると、上記の自分の説明文がわかりやすいと思いませんか?
スパルタンレースのカテゴリー
スパルタンレースのカテゴリーは距離や難易度によって、↓この3種類があります。
・スパルタン・スプリント(約5kmにおよぶコース内に20以上の障害物)
・スパルタン・スーパー(13キロ以上の険しい道に25以上の障害物)
・スパルタン・ビースト(21キロの道に30以上の障害物)
今回は日本で初めて、「ビースト」が開催されました。
スパルタンレースの公式サイトは、↓こちらです!
http://spartanracejapan.info/
私のプロフィール
冒頭にも書いた通り、元ライザップのトレーナー(シンガポール店や六本木店で勤務)で、他にも、↓これらの経歴・実績があります。
ダイエットポリス(元警察官&元ライザップ)。『ダイエットは習慣が9割』の著者。豪華客船でトレーナー。世界一周×3回。ダイエット評論家・増戸 聡司の経歴
主なスポーツの経歴は、↓これらです。
・『筋肉番付』の腕立て伏せ全国大会で準優勝(記録:1055回)
・体重別の腕相撲 全日本選手権大会で優勝(65kg以下級)
・世界版SASUKEこと、Netflix『アルティメットビーストマスター』の日本代表(2017年2月からNetflixで配信)
【人生で最も熱かったLAでの10日間】アルティメットビーストマスター(NETFLIX版のSASUKE?)日本代表メンバーで出場してきた!
↓自分は右から2番目で、SASUKEを2度制覇している漆原さんや、筋肉ユーチューバーとして有名なサイヤマングレートなども映ってますね。
・フルマラソンは3度完走し、ベストは3時間14分(2016年)
・体力自慢日本一決定戦。ネイチャーアスロン 「SAMURAI(サムライ)~Season1~」の決勝大会に出場(2013年)
これらの実績を活かしてブログには、ダイエットや筋トレ、自重トレーニングなどのことを書いています。
また現在は、↓これらの活動をしています。
・世界中どこでも出来る【オンラインダイエット】の指導
・メタボ県とも言われている宮城県の仙台市を中心に【法人向けの 健康・ダイエット講座&トレーニング体験】もしています。
また某豪華客船の中にあるジムでのトレーナーもしているので、↓このような記事も書いています。
前置きが長くなりましたが、この後、新潟でのスパルタンレースの様子を書いていきます。
大会前日の現地の様子と注意点!
今回は大会前日の9月14日に新潟に入り、前泊しました。
会場の最寄駅(今の時期の場合)は、新幹線も止まる越後湯沢駅で、新幹線を降りると明らかにスパルタンレースの参加者と思われる
風貌(Tシャツ、マッチョ体型など)の人が、100人以上はいました笑
そして駅のKIOSKでは、明日の朝食に良さそうなおにぎりなどは、ほぼ完売状態でした。
この後、コンビニにも行く予定したが、万が一、何も無い場合に備えて、新潟名物の笹団子などを買っておきました笑
実際にスーパーやコンビニに行ったところ、一応、朝食の確保は出来ましたが、やはりコンビニでは、良さげな食べ物は薄でした。
今後、前泊でレースに参加する時は、会場の最寄り駅に着く前に、朝食を買っておくのがお勧めです。
新潟湯沢駅から徒歩10分もかからないゲストハウスに泊まり、宿泊者は全て、明日のレースの参加者とのことでした。
私はまだ2回目の参加で、しかも前回はスタジアムレースだったので、本来のスパルタンレースには初参加なようなものです。
それなので他の宿泊者で何度も参加している方達から、有益な情報も沢山聞くことが出来ました。
温泉どころなので、徒歩2~3分で行ける銭湯に行ってみました。
↓記録を残しておくために、撮っておきました。
これで体脂肪率は11%くらいで、10%以下を目指していたのですが、ちょっと届かなかったです(^^;)
大会当日の朝は早めに会場入りすべし!
私は今回も【エリート】というカテゴリーに参加で、スタート時間は、最も早い朝7時30分です。
前回で学んだ通り、少し早めに会場入りをしました。
参加者は男性の方が多く、時間が経つほど男性トイレの個室の行列が、物凄く長くなってくるので、早めにお手洗いに行っておくのがお勧めです。
障害物は検索しておく!
今回のコースマップは、9月9日に公開されました。
↓障害物です。初参加の人は、あらかじめ検索して内容を把握しておくのがお勧めです。
↓高低差です。
レースのスタート直後の激坂!
なお今回のレースで、私はスマホを持たずに走ったので、レース中に自分で撮った写真は1枚もありません。
ほとんどネットで検索したものを載せていきます。
↓スタート場所の様子です。
↑スタートすると、すぐに奥に見える急な坂道をずっと登っていきます。
実際に走ってると、かなりハードな上り坂で、3km弱進む間に600mくらい標高を登ります。
1kmあたり200mの標高なので、傾斜20度くらいということですね。
事前トレーニングで、トレッドミルで15度の傾斜で走ったり、実際に屋外で傾斜のコースを少し走ったりもしましたが、完全に練習不足でした笑
おそらく1㎞もいかないくらいで、歩くことが増えてきました(^^;)
障害物スタート
やっと激坂を終えて、障害物が出てきます。
最初のOUTは、ウォームアップ代わりの簡単なものです。
その後のHurdlesもSlip Wall、Z Wallも簡単です。
スパルタンレースの障害物のルール
次のAtlas Carry(アトラスキャリー)は、苦戦する人もいたと思います。
ほとんどの障害物はクリアできない場合は、バーピー30回のペナルティをすることになります。
しかしアトラスキャリーや、この後もいくつかある運ぶ系の種目は、必ず達成する必要がある種目です。
次のMonkey Barsは、雲梯(ウンテイ)です。
私は元々アームレスリングを長年やっていたし、10年以上前ですが、筋肉番付の関連の番組でウンテイの種目があり、当時かなり練習していたので、この後もいくつかある、ぶら下がる系の種目は得意種目です。
6ft Wall(6フィートの壁)も、ただ飛び越えるだけなので楽勝です。
次のHercules Hoist(ハーキュラーホイスト)は、ぶら下がる系とは逆で、体重が軽い人には不利になります。
私も前回の楽天でのレースの時に、これをクリアするよりもバーピーをやる方がスタミナロスを防げると思ったので、
ちょっとだけ引っ張ってみて、やはり重かったのでパーピーを選びました。
今回も一応、ちょっとだけ重さを確認したら、前回よりは出来そうな気もしましたが、安全策ですぐにバーピー30回を選びました。
Vertical Cargoも簡単な種目で、ロープクライムも自分は得意種目なので楽勝です。
ハーキューラーホイストで腕や背中が疲労した人や、重量級の人には、ロープクライムは大変だと思います。
Spear throwは、パワーが必要無くやり投げのコントロールが必要で、成功率は、あまり高くない種目の一つです。
私は前回は成功しましたが、今回は失敗して、今回2度目のパーピー30回です。
ちなみに、この後の種目は全て成功したので、バーピーはこの2回だけで済みました。
ビースト独自のコースへ
このあとはスプリントのコースと分かれて、ビーストのコースは、またしばらくランニングが続きます。
今回の距離はおそらく5㎞くらいで、平坦なところはほとんど無く、激坂を登るか、激坂を下るかです。
下りもかなりの急斜面なので、転倒しないように気を付けつつ、速度も出過ぎないようにすると、脚の筋肉のダメージがドンドン蓄積されていきます。
2エリア目の障害物スタート
Jerry Can Carry も Armer も運ぶ系の種目で、どちらも肩に担いだりはせずに、肘を伸ばして腕を下げて運ぶ種目です。
レースでグローブの着用は自由ですが、ビーストは全行程が長いので、持ち歩くのも邪魔になると思い今回、自分は着用しませんでした。
Armerは、手で持つ部分が太いチェーンで、手の平が痛かったのですが、リストバンドを手の平に巻いたら、痛くなく運ぶことが出来ました。
我ながら咄嗟の機転が素晴らしいと思いました笑
今後参加する人は、この二つの種目のための練習で、ダンベルなど重りをもって歩く練習もしておくと良いですね。
僧帽筋や握力、そして脚の筋力も必要です。
有刺鉄線をくぐった後に脚が攣りはじめた!
次はBarb Wire Crawl 1 という種目です。
有刺鉄線の下をほふく前進するか、横に転がって進むかのどちらかになると思います。
また小柄な人なら、膝をついて四つん這いになって進むことも可能ですね。
この種目は、前回私が参加した時は無かったので、初めてやったのですが、ずっと転がりました。
終わってから、結構目が回ったので、途中で反対周りにするか、視点を1点に定めるなどで、目が回る対策をしておけば良かったなと思いました。
そして目が回っただけでなく、太ももに違和感が出てきました。
違和感というか脚が攣りそうな感覚です。
そして少ししたら、実際に脚が攣って、歩くことも出来なくなってしまいました。
座って自力でマッサージをしたりして、回復を待ちます。
距離は10㎞をちょっと過ぎたあたりで、全行程が21㎞なので丁度、半分くらいの地点でした。
給水地点が8ヵ所あるうちの4箇所目を過ぎてちょっと進んだあたりなので、次の給水地点までも、結構遠いように思います。
ここでリタイアも考えましたが、他の選手と話してみると、「やはり以前のレースで脚が攣って、その後は回復して、また攣ってを繰り返した」とのことで、とりあえずは、もう少し進んでみようと思いました。
少し進んで、傾斜が緩い所なら軽く走ることは可能ですが、傾斜が急な所にくるとまた攣ってしまいました。
何人かの選手に追い抜かされて、時々声をかけてくれた選手もいれば、塩飴をくれた選手もいてかなり有難かったです。
結局この後は、話に聞いた通り、回復して、少し進んでまた攣ってを繰り返して、合計4回くらい攣って、座って回復を待つことがありました。
脚が攣らないようにするためには?
ちなみに今回のレースで、給水地点で用意されているのは水だけという事前アナウンスがあり、あと最初のポイントでは、塩のタブレットも置いてありました。
自分は、スポーツ用サプリのアミノ酸やヴァームの顆粒タイプの物を複数持ち、時々摂取したり、給水ポイントでの補給も毎回2杯くらいは飲んでいましたが、
脚が攣ったのは、水分やミネラル不足というよりも、急斜面の登り下りによるダメージの蓄積によるものだと思います。
確かにこの日は最高気温が30度の予報で、スタートの段階では、まだ22度などでしたが、徐々に暑くなっていきましたね。
でも自分の場合は、脚の筋力と持久力不足であり、坂道の練習不足が最大の原因だと思います。
事前に、急斜面での走行練習をもっとやっていれば、攣ることを防げたと思います。
ちなみにこの後、他の選手もところどころで脚を攣って、うずくまっている状態になっていたり、
でも復活して元気になってまた走ったりを繰り返す、という人達が何人もいたし、
またゴール後に話を聞いたところによると、自分と同じく10㎞あたりから脚が攣り始めたという人が多かったようでした。
次の障害物エリアへ
脚が攣ってからは、回復した状態だと、急な坂でなければ小走りくらいは出来ましたが、それでもかなりスピードダウンしました。
少しして、久しぶりの障害物は Olympus です。
腕の疲労はまったく無いので、脚に負担をかけないようにしつつ、
でも最低限は脚も使って、無事にクリアしました。
Stairway To Sparta と Bender も問題なくクリア。
Tyrolean traverse は、2通りの渡り方があります。
1つはレスキュー隊のような、ロープの上をうつ伏せの状態でバランスを取りながら進む方法で、2つ目は、猿のようにロープの下にぶら下がって四肢を使って進むやり方です。
私は元警察官で、1つ目のやり方も昔1度だけ?経験したことがあるのと、1つ目の方が脚へのダメージが少ないと思ったので、チャレンジしてみたら、上手く出来ました。
Twister もぶら下がる系で腕の種目なので、楽勝でした。
突起物?の部分以外のところにぶら下がるとダメ、というルールがあるので、ここは気を付ける必要があります。
またここのスタートの台に登る時に脚を攣っていた人が数人いて、もう顔見知りになっていたのでアドバイスを受けて、自分も気を付けて台に登りました笑
8ft Wall と 7ft Wall も、脚が攣らないようにだけ気を付ければ問題ないです。
ただ8ft Wall の直後に、全てのコース中でも最大級の急斜面の登りがあって、そこでも脚が攣りましたが笑
1度、脚を攣るごとに5分以上はロスしていたと思います。
この後もランニングの上り下りが4㎞くらいも続きます。
折り返しのコースが何ヵ所かあり、時々、先行している選手たちとすれ違うことがあります。
そういう場合は大抵、急斜面を降りてからまたその坂を上る、という場面なので、段々とうんざりしてきます笑
でも現在地の距離の看板が、15㎞、16㎞・・・・19㎞と、段々とゴールの21㎞が近づいてきて、看板を見るたびにテンションが上がります。
確か17㎞くらいからは、脚が攣ることが無くなって、よくわからないものです。
最後の障害物があるエリアへ
A Frame Cargoは簡単な種目ですね。
Sandbag carry は、なかなかの距離を歩くので脚へのダメージが結構きます。
持ち方は自分の場合は、左右どちらかの肩の上に載せて、途中で何度か左右で入れ替えました。
Barb Wire Crawl 2 は、「1」の物と特に違いは無いと思いました。
今回は前半は四つん這いで進み、後半だけ回転して進みました。
Dunk Wall はスパルタンレースの代表的な障害物ですが、前回の楽天スタジアムの時は無かったので、私は今回が初でした。
↓実際の私の写真です。
お昼の12時近くになり、だいぶ暑くなっていたので、水が冷たくて、かなり気持ち良かったです笑
Bucket Carry もサンドバッグキャリーと同様に、脚への負担が結構ある種目ですが、最後の難関とも言える種目です。
Plate Drag は、Hercules Hoist(ハーキュラーホイスト)よりも簡単です。
Inverted Wall もMulti-Rig も腕の疲労は無いので、問題ありませんでした。
ついにゴール!
最後の種目は Fire jump です。
これ越えると目の前がゴールで、最後の最後で脚を攣らないようにだけ気を付けつつジャンプしました。
これでやっとビースト21㎞、30種目を終えて、かなりの達成感がありました。
レースの途中で、それぞれ脚を攣っている間に、追い越したり抜かれたりした人達と、ゴール後に健闘を称えあうのは良い時間でしたね。
↓完走した証のメダルとTシャツをもらいました。
完走者の特典
完走者の特典は、メダルやTシャツだけではありません。
【自慢する権利】も得ることが出来ます(^^)
最初に脚を攣った10㎞過ぎの地点でリタイアせずに、諦めずにゴール出来て良かったです。
タイムと順位は?
少ししてゴンドラでスタート地点に戻ります。
ここで自分のタイムや、順位を見ることが出来ます。
自分のタイムは4:15:35で、ビーストのエリート男性で84人中46位で、オーバーオールだと93人中の51位ということです。
ただこれはあくまで検索した時点での母数で、ゴールする人が増える度に人数や平均タイムが変わっていきます。
9月18日に結果がサイトに載りました。
自分はエリートのビーストで、Overall 51位、Gender 46位、Division 46位 でした。
会場で帰る前に見たものだと、エリート男性の分母が84人でしたが、
日本初開催!世界最高峰の参加型障害物レース、21kmのBEAST開催!
↑このプレスリリースによると、ビーストのエリートのクラスの参加者は188名のようです。
ちなみに他のカテゴリーの参加者は、BEASTで、エイジグループ388名、オープン1,719名。
SPRINTは、オープン1,633名。
KIDS 120名。
レース参加者合計 4,048名。
ビーストの各クラスの優勝タイムは、エリート男子1位:2時間48分15秒、エリート女子1位:3時間46分42秒。
エイジカテゴリーは、↓この通りだそうです。
18-24歳 男子1位:3時間22分53秒/女子1位:6時間48分04秒
25-29歳 男子1位:3時間36分50秒/女子1位:4時57分30秒
30-34歳 男子1位:3時間19分08秒/女子1位:4時間39分30秒
35-39歳 男子1位:3時間40分01秒/女子1位:5時間20分27秒
40-44歳 男子1位:3時間37分42秒/女子1位:4時間48分18秒
45-49歳 男子1位:3時間16分09秒/女子1位:5時間38分42秒
50-54歳 男子1位:4時間18分07秒/女子1位:4時間57分31秒
55-59歳 男子1位:4時間55分02秒/女子1位:6時間32分33秒
60歳 以上 男子1位:6時間20分26秒/女子1位:該当なし
次回のスパルタンレースは、12月21日(土)豊田スタジアムです。
詳細はコチラ → http://spartanracejapan.info/
それ以降のレースも、↑このサイトで随時情報が公開されると思います。