※『ダイエットは習慣が9割』の著者:ダイエットポリスが解説!
近年、遺伝子検査ダイエットが広まっていますが、その多くが信憑性が低いものです。
この記事では、信憑性、見分け方、注意点などについて解説します。
大事なポイントを先に紹介しておきます。↓
・遺伝子検査は研究中の段階
・遺伝子にはスイッチがあり、結局は生活習慣が大事
・結果に関わらず、アドバイスは同じようになる
・特にサプリ販売が目的の遺伝子検査に注意
・アフィリエイト収入が目的で、遺伝子検査を紹介しているサイトにも注意
・インスタグラムのPR案件にも注意
私はライザップ(シンガポール店や六本木店など)で約3年間トレーナーとして勤務し、現在は「糖質制限や断食をせず、健康的に痩せてリバウンドしないダイエット法」の発信をしています。
↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。
2024年11月1日には、『2冊目の著書『ダイエットは習慣が9割 決定版』が発売されました。
決定版では「今日からできる日常エクササイズ」や「マゴワヤサシイをバランスよく摂れる献立」などの情報を追加しています!
↓私の経歴です。
※本ページは広告やPRなどが含まれています。
遺伝子検査は研究中の段階(経産省や医師会の見解)
↓経済産業省のサイトに、遺伝子検査ビジネスの課題や注意点が載っています。
第1回 消費者向け(DTC)遺伝子検査ビジネスのあり方に関する研究会
大事な箇所を引用します↓
●課題:科学的根拠について、エビデンスは蓄積されてきてはいるものの、妥当性については確立していない。
●日本医師会によるDTC遺伝学的検査に関する見解
「ほとんどは有用性についての科学的根拠が欠如しており、精度管理、検査前後の遺伝カウンセリング体制、結果報告後のフォローアップ体制、個人遺伝情報保護の体制などが不十分であった。このような検査が何ら規制を受けず蔓延している状態は決して好ましいものではなく、(中略)」
とのことです。
ネットの遺伝子検査は信用できる? 「安易な利用に注意を」と医師(2016年10月21日)
という記事も参考になります。
この記事のポイントは、↓こちらです。
・遺伝カウンセリングを受けられる体制作りが必要
・遺伝子検査サービスを利用するときのチェックリスト
・医師などが検査結果をフォローしないと効果がない
2つのサイトを見ると、検査後の医師などによるフォローアップが大事だと思われます。
肥満遺伝子検査を実際に受けてみた
私は2019年1月に、↓FiNCの肥満遺伝子を受けてみました。
(現在は取り扱っていないようです)
『あなたが”やせられない理由”を分析!/FiNC 肥満遺伝子検査キット』
価格 4,290円 (税込)
↓こちらが結果で、私は「脂肪リスクタイプ」とのことです。
結果は、
・脂肪を熱に変える力が弱い遺伝子型
・糖質による内臓脂肪のつきやすさは普通
・脂肪分解やタンパク質合成力は、やや注意
とのことですが、正直言って「当たっていない」と思いました(笑)
もちろん中には、この検査を受けて「当たってる」と実感する人も多いのでしょうけどね。
私はフルマラソンのベストタイムが3時間14分で、筋肉番付の腕立て伏せ全国大会2位(記録1055回)など、持久力に優れています。
↓2019年1月に撮った私の写真です。
「筋肉がつきにくい」ということも無いと思うので、「脂肪を熱に変える力やタンパク質合成力が弱い」という結果は、にわかには信じがたいです。
なお「脂肪リスクタイプ」の方へのアドバイスも、誰にでも当てはまる一般的な内容でした。
「あなたが子供の頃に、何か悲しい出来事がありましたね?」・・・など「誰にでも当てはまること」を話すのは、占い師や霊能者?などもよく使うテクニックです。
↓この件からわかるポイントです。
・遺伝子も大事だろうけど、生活習慣が大事
・遺伝子は変わらないが、生活は変えられる
・どんな結果が出ても、大抵は一般的なアドバイスに落ち着く
・例えば「糖質も脂質も、特に要注意でなく普通の人」でも、どちらも食べ過ぎれば太る
・「糖質で太りやすいタイプ」の人が糖質カットをすると体調を崩したり、「太りやすい体」になる。
・「脂質で太りやすいタイプ」の人が脂質カットをすると同上
なおFiNCの遺伝子検査は他社と比較して、かなり安価だったので、その分で信憑性が低い可能性もあるかもしれないですね。
遺伝子にはスイッチがあり、結局は生活習慣が大事
『NHKスペシャル シリーズ人体Ⅱ「遺伝子」第2集 ”DNAスイッチ”が運命を変える』
↑私も見ましたが、↓このように非常に興味深い内容でした。
記事から一部、引用・修正したものが、↓こちらです。
DNAには「スイッチ」のような仕組みがあり、その切り替えによって遺伝子の働きが変化する。
例えば1万6000組の一卵性双生児のデータの解析によると、生まれ持った遺伝子が原因でがんになる確率は、たった8%ほど。残りの原因は、育った環境や生活習慣などが影響している」
とのことで、遺伝が影響する割合は物事によって違うのでしょうけど、↑この例の8%は驚くべき低さですよね。
この番組と関連する、『生活習慣によって「遺伝子の働き」を変え、健康効果をゲット!?』 という記事も非常に興味深いです。
結局、持って生まれた遺伝子は選ぶことが出来ず、環境や生活習慣でスイッチのON・OFFも変わるので、
先ほど書いた「どんな結果が出ても、大抵は一般的なアドバイスに落ち着く」というのも当然だと思います。
例えば糖質の分解能力について、↓このような結果だったとします。
・Aさんは高いので、糖質で太りにくい
・Bさんは低いので、糖質で太りやすい
Aさんへのアドバイスは、「太りにくいと言っても、食べ過ぎれば太るので、食べ過ぎには注意しましょう」となります。
Bさんへのアドバイスは、「太りやすいと言っても、減らしすぎは良くないので、最低限の量は食べましょう」となります。
結局はトライ&エラーの繰り返しで、各自の適切量を見極めていくので、一般の人のダイエットでは遺伝子検査をやる必要はないと思います。
双子で体内年齢に差!カギ握る生活
2020年7月2日に放送されたNHK『あさイチ』は、「若さと健康!40代からの老化対策SP ・椿鬼奴が検証!最強の食事術」という企画で、↓このような内容を紹介していました。
・老けて見える人は死亡率2倍?
・双子で体内年齢に差!カギ握る生活
↓こちらの一卵性の双子は、生活習慣の違いから、体内年齢が5歳も違っていたそうです。
体内年齢に差が出るキーワードはAGE(Advanced Glycation End Productsの略語)と呼ばれる終末糖化産物で、タンパク質と糖が加熱されてできた物質のことをいい、老化を進める原因物質とされています。
AGEは、調理する温度が高い料理ほど多くなり、茹でる⇒焼く⇒揚げるの順番で増えていきます。
そのため、糖分や油を高温で調理した茶色い料理や、ファーストフードは要注意です。
他にも運動習慣や喫煙、ストレスなども関連します。
参考まで、たった1組で短期間の検証ですが、双子の芸人たっちも食べ方を変えただけで、体重や体調への変化が違っていました(笑)
遺伝子検査ビジネスの見分け方
↓3点の見分けるポイントです。
①価格
②サプリメントの販売があるか
③アフィリエイト目的の記事や投稿か
①遺伝子検査ビジネスの価格
最近の遺伝子検査ビジネスの価格帯は、↓このくらいのものが多いです。
・高額:3万円以上
・中間:1万円~3万円
・低額:1万円以下
ある程度は、値段に比例して信憑性が高くなる傾向があると思いますが、もちろん完全には比例しません。
遺伝子を正確に読み解くのは非常に難しいので、病院で扱っていたり、しっかり学んだ医師による解説がある場合は信憑性が高いと思います。
しかし民間資格で遺伝子検査ビジネスを扱っている業者もあり、私も実際に話を聞いたことがありますが、良い印象を受けませんでした。(個人の感想です)
②サプリメント販売が目的の遺伝子検査ビジネス
先ほどの価格帯で、1万円以下の安い遺伝子検査では、サプリ販売が主目的の会社が多いように思います。
サプリで売り上げを増やすビジネス戦略で、サプリ販売ありきの遺伝子検査というビジネスモデルですね。
ダイエットには、サプリメントよりも食事そのものの方がずっと重要で、飲むだけで痩せるサプリは存在しません。
もし良いサプリでも、食事がボロボロでは、効果が激減します。
サプリ販売が主目的の遺伝子検査は、やる価値が無いと思います。
③アフィリエイト目的の記事や投稿か
何らかのダイエット商品を検索すると、ランキング形式で紹介している記事が多いです。
このランキングの上位には、アフィリエイト収入が目的で上位にランクされてることも多いので要注意です。
アフィリエイトについては、↓このイラストがわかりやすいと思います。
各種SNSやYouTubeでよく見るダイエット商品の広告も、アフィリエイト収入が目的のものが多いです。
「お勧めランキングの高さ=信憑性が高い」とは限りません。
「お勧めランキングの高さ=アフィリエイト収入額が高い」という傾向もあります。
また最近はインスタグラムのインフルエンサーが、何らかなの商品やサービスを紹介するPR案件も一般的になってますが、
ここでも「飲むだけで痩せる」など、効果がないダイエットビジネスの案件が多いので注意が必要です。
↓関連記事です。
まとめ
・遺伝子検査は研究中の段階
・遺伝子にはスイッチがあり、結局は生活習慣が大事
・結果に関わらず、アドバイスは同じようになる
・信憑性が低い遺伝子検査が多い
・特にサプリ販売が目的の遺伝子検査に注意
・アフィリエイト収入が目的で、遺伝子検査を紹介しているサイトにも注意
・インスタグラムのPR案件にも注意
などが、この記事のまとめです。
アスリートや、よほど気になる人が良さげな遺伝子検査を選択して受けるのは良いと思います。
↓例えばこちらは、現在は特別価格の税込み21,780円(2023年4月時点)で、コスパは良いと思います。
一般の人がダイエット目的で、安易に遺伝子検査を受けるのは、現段階では不要だと思います。(特に、安価でサプリ販売が主目的の物)
検査費用&サプリの費用で、お金は減るけど体脂肪は減らないとなる可能性が高いですね。
健康的に痩せるには、昔から言われていて、多くの人に共通する良い生活習慣↓がお勧めです。
・よく噛んで食べる
・「まごわやさしい」の食材で栄養バランスを整える
・腹八分目
・夕食は軽めにし、寝る直前まで食べない
↑これらをしっかりやるだけで、多くの人が痩せることが出来ます。
ダイエット業界では次々と新しいダイエット方法が登場しますが、大抵は一時的なブームで終わり、健康的・永続的に痩せることは出来ません。
もし万人に効果があるダイエット法が登場したら、他のダイエット商品・サービスは消滅しますからね。
流行りの?ファスティングや炭水化物カットなど、極端なダイエットをすると【筋肉が減る】ので、リバウンドした時に同じ体重に戻ったとしても、以前より体脂肪が増えることにもなります。
ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。
リバウンドしないためには、食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。
↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。
また、もしライザップやパーソナルジムなどを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。
↓私のオンライン指導だけで痩せた方のビフォア・アフターです。
費用は大手パーソナルジムの1割~2割程度で、効果はジムの8割~9割はあると思われます。
間違いなく、下手な遺伝子検査&サプリよりも効果が高いとも思います。
↓詳細は、こちらをご覧ください。
↓こちらは私の著書『ダイエットは習慣が9割』で、2023年5月に発売されました。
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