EMSやEMSジムに痩せる効果は期待できない理由は?

【元ライザップのトレーナーが解説】

EMSは【筋肉を電気刺激によって収縮させる運動器具】のことで、最も有名なのはシックスパッドですね。

自宅でも出来るEMSや、ジムで全身にEMSを装着するトレーニングは【健康で身体を動かせる人】には、効率が悪いのでお勧めしません。

怪我で運動が出来ない時だけ使うなら、ちょっとは利用価値があるという程度です。

私の経歴は、↓こちらの記事をどうぞ。

ダイエットポリス(元警察官&元ライザップ)。『ダイエットは習慣が9割』の著者。豪華客船でトレーナー。世界一周×3回。ダイエット評論家・増戸 聡司の経歴

バービーさんの生活習慣ではEMSジムも無意味?

2018年3月5日に放送された『名医のTHE太鼓判』のテーマは、「足ドックでカラダ改善! 一生健康で歩ける足を作ろうSP」でした。

特にインパクトがあった、タレント「バービーさん」の

・むくみの原因
・EMS全身バージョンの効果

などについて、まとめておきます。

●バービーさんの、むくみの原因は?

医師がバービーさんの普段の生活を見て挙げた問題点は、↓こちらです!

VTRで、日常生活が紹介されます。

自宅を出て、すぐにタクシーに乗り込みます。

なんと、わずか1分で下車し、たった500m弱の距離でした。

着いた場所は、トレーニングジムです。

EMSのトレーニングジム

何かを体に装着するバービーさん。

何かを装着したままトレーニングをしています。

これはEMSです。

EMS(Electrical Muscle Stimulation)とは、筋肉を電気刺激によって収縮させる、運動器具です。

Stimulation の意味は、刺激、興奮、などです。

シックスパッドや、スレンダートーンなどが有名ですね。

他のメーカーでも販売しているので、テレビショッピングなどで見たことがある人も多いのではないでしょうか?

EMSの全身バージョン

ほとんどの人がイメージするEMSは、お腹に装着するものだと思いますが、これは、全身バージョンとのことです。

↑カッコいい風なことを話していますが、実はたいした効果はありません。

最初の方は、電気を流しながら、トレーニングをしていたのですが、↓これは明らかに寝ているだけですね。

●その後の食事は?

お寿司屋さんで、コースのおかわりをしていました。

1食で4000kcal越えは、明らかに食べ過ぎですね。

むくみの原因は?

ここで再び、医師による解説がありました。

筋肉を動かさないことによって、足などに水分が溜まることが、むくみの原因です。

このままの生活を続けていると、【下肢静脈瘤】という酷い状態になる可能性が、非常に高いとのことです。

●むくみ対策は?

【下肢静脈瘤】にならないためには、自分で歩いて、ふくらはぎの筋肉を鍛えることが大事、と話していました。

ふくらはぎは、第2の心臓とも呼ばれていますね。

手軽に、ふくらはぎの筋肉を鍛える運動も紹介していました。

ただ、つま先立ちになるのを繰り返すだけの、カーフレイズという種目です。

EMSの効果は無い? リハビリ用?

↓こちらは2018年2月号の『家電批評』という雑誌です。

【EMSはトレーニング機器ではなくリハビリ用。EMSでは痩せない】というコメントが載っていますね。

ちなみに、このコメントをしている人は、ダレノガレ明美さんや藤田にこるさんなど、有名芸能人ご用達のジムの代表です。

そして私と同じく、元ライザップのトレーナーです。

私とは違う店舗での勤務でしたが、社内のイベントだけでなく、社外のトレーニング系のイベントでも会ったこともあります。

バービーさんの例からわかるように、体に巻くだけのEMSの器具や、EMSをつけての短時間のトレーニングも、特に優れた効果は、ありません。

もしEMSだけで、本当に痩せることが出来たら、世の中のほとんどのジムが、閉店しますよね。

↓【シックスパッドで痩せない理由】を詳しく解説した記事です。

シックスパッドに痩せる効果がない3つの理由。口コミは嘘が多い。人の体質によるわけではない!

ジムに通っても痩せない人が多い理由

バービーさんのように【車でジムに行って、大して効果がないトレーニングをやって、やった気にだけなって成果が出ていない】という人が、世の中に多いですよね。

そのような人達が、ライザップなどのパーソナルトレーニングジムに通って結果が出ているので、パーソナルジムが急速に流行ったわけですね。
(リバウンドしている人も結構いることは、一旦置いときます。)

ではなぜ、ジムで運動をしてるのに体重が変わらない、という人が多いのでしょうか?

それは【ダイエットのためには、運動よりも食事を変えることの方がずっと重要】だからです。

ダイエットは運動1割、食事9割?

『ダイエットは運動1割、食事9割』という本が15万部以上も売れています。


更には、 ”図解版” や ”実践ノート” などシリーズ本もあります。

「どのくらいの体型を目指すか」にもよりますが、大抵は、食事7割~9割で、運動が1割~3割くらいの割合で、食事の方が重要度が高いですね。

不定期のジムよりも毎日の階段の方が効果がある


「不定期のジムよりも毎日の階段の方が、健康維持にも減量にも効果がある」とユタ大学の最新研究で明らかにしたと、

2018年2月に放送された『林先生の今でしょ講座』でも紹介していました。

●「ジムに行くのは、時間とお金の無駄!?」

これまで書いてきたように、痩せるためには運動よりも、食事管理や、日常生活での活動の方が、ずっと重要です。

【気が向いた時にだけジムに車で通って、あまり効果が無い運動をダラダラやる】という人が多いですが、

これはジムに通っていても、成果が出ていない人の典型的な例ですね。

ジムに通うのにかかる時間を自宅でのトレーニングに充てる方が、よほど効果的だし、運動を習慣化しやすいし、もちろん無駄な出費も減らすことが出来ます。

自宅でのトレーニングの効果は?

適切に行えば、一般的なジムに長年通っている人よりも高い成果を出すことが充分に可能です。

一例として私が書いた、↓こちらの記事があります。

「自重トレーニングは効果ない」は嘘!プリズナートレーニングで細マッチョ化もダイエットも可能

記事の中にも書いていますが、例えば体操の内村航平選手も「ジムでの筋トレはしていない」と様々なテレビ番組で公言しています。


↑こちらは、2017年12月22日に放送された『アナザースカイ』での一コマです。

↓またこちらの写真は、日本のテレビ番組『SASUKE』の世界版とも言える、Netflixの『アルティメットビーストマスター』という番組に、私も日本代表メンバーとしてアメリカに行った時のものです。(2016年)

↑右から2番目が私ですが、当時ジムには全く通わずに自宅でのトレーニングしか行っていません。
(自宅にぶら下がり健康器があり、懸垂はしています。)

自宅トレーニングだけで細マッチョ、腹筋女子になれる?

25年以上になる、私の長い筋トレ人生の中でも、ジムに通って鍛えていたのはわずか、1割~2割程度の期間だけです。

ジムで働いていた私が言うのも、おかしなことかもしれないですが、

多くの人がなりたい体型である【細マッチョ】や【くびれ女子】になるためであれば、自宅でのトレーニングだけで充分です。

ジムに行く必要があるのは、ボディビル系の大会に出たい人やアスリートだけ、と言っても過言ではないですね。

片手懸垂の動画を撮ったので載せておきます↓ 長さは21秒です。

また↓こちらは、片足スクワットの動画で、長さは16秒です。

このように、自宅でのトレーニングだけでも、工夫すれば、充分な強度のトレーニングが出来ます。

ジムに行くにしても、せめてこの「片足スクワットが出来るようになってから」で充分です。

ジムに通う数分~数十分間を、自宅でのトレーニングに充てる方が、現代の忙しいビジネスマンにとって有益になるし、また「運動を習慣化しやすい」というメリットもあります。

子育て中の母親も、自宅での数分間だけで、効果が高いトレーニングをすることが出来ます。

更には、金銭的に余裕がない若い人達や、もしくは引きこもりの人達でも、自宅トレーニングと食事管理だけで、余分なお金をかけずに誰でも

【細マッチョ】や【くびれ女子】になることが可能です。

EMSにお金をかけるのは、もったいないです。↓

「EMSをお腹に巻くだけダイエット」は「根拠なし」と消費者庁が措置命令

まとめ

・EMSを巻くのも、EMSを装着するトレーニングも、効果は低い
・特に、【健康で身体を動かせる人】には、お勧め出来ない
・元々、怪我で運動が出来ない人が、リハビリでやるもの
・ダイエットには運動1割、食事9割
・不定期のジムよりも、毎日の階段の方が痩せる
・自宅トレーニングだけで工夫次第で、細マッチョや腹筋女子になれる

などが、この記事のまとめです。

最後に、健康的に痩せて、リバウンドしないために大事な、【習慣化】について、お伝えします。

ダイエットは、習慣化されなければ意味がありません。

リバウンドしないためには、食事の内容、量、タイミング、運動、日常の活動、睡眠、ストレス管理など、様々なことで、良い習慣を身につける必要があります。

大事な要素はいくつもあるので、次々と登場する「〇〇だけ」ダイエットで痩せないのは当然のことです。

「〇〇だけダイエット」(飲む、巻く、乗る、着る、履く、塗る、単品)で痩せない理由とは?

↓この記事をじっくり読んで実践するだけで、痩せる習慣を身につけることが可能です。

7週間(習慣)ダイエット。一生リバウンドしない7つの習慣とは?

また、もしライザップやフィットネスジムに通うことを検討している場合は、オンラインダイエットがお勧めです。

オンライン指導で痩せた方のビフォアアフターが、↓こちらです。

費用は、大手パーソナルジムの1割~2割程度です。

大手ジムの広告よりも、減量のペースは遅いですが、リバウンドがしにくく、きつくなくて、習慣化もされやすいと思います。

↓詳細は、こちらをご覧ください。

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