【元ライザップのトレーナーが解説】

昨日の11月5日(日) 21時 〜 にNHKで放送された『驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る』の内容を簡単にまとめます。

タイトルだけ見ると、「脂肪も重要」というようにも見えますが・・・

脂肪と筋肉は人体最大の臓器

人間の体には、どれほどの脂肪と筋肉が付いているのか?

それぞれ何kgくらいあるかわかりますか?

MRIでとらえた女優・橋本マナミさんの全身の詳細なデータを元に、最先端の技術に基づいて割り出すと、体重56kgの橋本さんの体には、

およそ18kgの脂肪と、およそ21kgの筋肉が付いていることが分かりました。

2つを合計するとおよそ40kgもあります!

脂肪と筋肉は、合わせると体の7割をも占める、まさに“人体最大の臓器”だったのです。

脂肪細胞が放つ“メッセージ”が 食欲をコントロール

全く不必要に思える脂肪ですが、その実体は、「脂肪細胞」と呼ばれる生きた細胞が無数に集まったものです。

最新研究から、この脂肪細胞が、驚くことに全身に向けてさまざまな“メッセージ”を伝える物質=「メッセージ物質」を放出していることが分かってきました。

健康な人の体内では、脂肪細胞に中性脂肪が蓄えられるにつれて、「レプチン」と呼ばれるメッセージ物質が放出されます。

この物質は、いわば「エネルギーは十分たまっているよ!」という、脂肪細胞からのメッセージを脳の中心部にある視床下部伝える働きをします。

レプチンの働きによって、私たちの食欲は適切にコントロールされています。

一方、脂肪細胞のエネルギー貯蔵量が減ると、レプチンの放出も減り、筋肉などでのエネルギー消費を抑える働きをします。

“たかが脂肪”と思いきや、脂肪細胞は私たちの食欲をコントロールし、病気から守ってくれる重要な存在だったのです。

しかし・・・

「メッセージ物質の異常」が招く、メタボの本当の恐ろしさ

肥満研究の第一人者、アメリカ・ハーバード大学のゴーカン・ホタミシュリジル教授は、

「肥満の人とそうでない人の脂肪細胞を比べると、肥満の人の体内では、免疫を活性化する物質が過剰に放出されていることが分かった」 と語ります。

細菌やウイルスなどの外敵が侵入したときに、それを察知した免疫細胞が「敵が来たぞ!」という”メッセージ”を仲間の脂肪細胞に伝えるために放出する物質です。

メタボの人の体内では、脂肪細胞が、敵もいないのに誤作動によってこのメッセージを放出している可能性があるのです。

こうして、さまざまな病気の根本にある「メタボの”本当の恐ろしさ”」は、”免疫の暴走”にあることが明らかになってきました。

この物質を受け取った免疫細胞は活性化し、いわば「戦闘モード」に入って、敵を探して動き回ります。

そして、血管の壁の内部にまで入り込みます。すると免疫細胞は、そこに過剰に蓄積したコレステロールを「処理すべき異物」と認識して、次々と食べ始めます。

ついには、コレステロールをため込んでパンパンに膨れあがった免疫細胞が破裂。免疫細胞の中に含まれていた、外敵を攻撃するための有毒物質が辺り一面にばらまかれ、血管の壁を傷つけてしまうのです。

暴走した免疫細胞は様々な場所を痛めつけ、心筋梗塞や脳梗塞、腎臓病、糖尿病などを引き起こしていきます。

これがメタボの恐ろしさの正体で、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞など、さまざまな病気を引き起こして、年間280万人もの命を奪っている恐ろしい体の状態なのです。

メタボリックシンドロームとは、内臓型肥満に加え、高血圧、高血糖、脂質代謝異常の3つのうち2つ以上が組み合わさった症状のことを言います。

”メッセージ物質” IL-6が「免疫の暴走」を鎮める!?

デンマーク・コペンハーゲン大学のベンテ・ペダーセン博士は、運動した時に筋肉から「IL-6」という物質が大量に放出されるという研究を発表しました。

博士は、適切な運動をすることによって筋肉からIL-6を放出させれば、それが免疫の暴走を抑える働きをする、と考えています。

実験で被験者に、運動をしたあとに放出されるのと同じくらいの量のIL-6を注射してみました。

すると、メタボの人の体内で免疫の暴走を引き起こす働きをしている物質の量が、半分以下に減ったのです。

筋肉も出している!?すごい“メッセージ物質”

筋肉が出す物質が次々に見つかり、「マイオカイン」という総称がつけられました。

2016年だけでマイオカインに関する論文が100本以上も発表されました。

その中には、マイオカインの働きで「がんの増殖が抑えられた」、「うつ症状の改善に効果があらわれた」など、一見筋肉とは無関係に思える不思議な作用についての報告もあります。

またアメリカ国立老化研究所などのチームが2016年に発表したのは、

「筋肉の働きで記憶力が高まる可能性がある」という論文です。

運動をした時に筋肉の細胞から出ると考えられる「カテプシンB」という物質が増えた人ほど、記憶力テストの成績が向上。

研究チームは、カテプシンBが、記憶を司る脳の「海馬」という部分の神経細胞を増やす働きをした可能性がある、と考えています。


長々と書きましたが、結局は「運動と筋肉の重要性が、より明らかになった」っていうことだと思います。

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