Facebookの「過去のこの日」で上がってきた記事が、以前、反響が大きかったので、このブログにも書いておく。
●「あなたの夢はなんですか?」
「私の夢は大人になるまで生きることです。」
・・・これはフィリピンのスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ山で、家族を養うために毎日10時間も働く少女の言葉。
↓ネットで拾ったスモーキーマウンテンの画像
ここは漫画『ONE PIECE』でルフィやエースの子ども時代に出てきた、グレイターミナルのモデルになった場所でもある。↓
この少女は、ゴミ山でプラスチックや金属などを集め、売って得たお金で家族の生計を立てていた。
生計を立てていると言っても、1日に10時間働いても稼ぎは日本円でたったの50円で2~3日間何も食べられないこともある。
(※この文章は、かなり長くなりそうです。)
●「僕の夢は人並みの暮らしをすることです。ちゃんと家があって、お父さんとお母さんがいて、夜になったら明かりがついて、みんなで一緒にご飯を食べることが夢です。」
これはモンゴルのマンホールチルドレンの言葉。
マンホールチルドレンとは、家がなく寒さをしのぐためにマンホールの中で暮らさざるをえない子どものこと。
●「一度でいいから、お腹いっぱいになるまで食べてみたい」
この本によると当時、世界の人口が63億人だったころ、6億の人々は今日一日の食べ物すらも手に入れることが出来ず、餓死寸前の状態とのこと。
しかし実は、63億人すべての人が食べていけるだけの食糧は存在している。
それなのになぜ餓死する人が沢山いるのか?
それは世界人口の20%に過ぎない、日本や欧米などの豊かな先進国の人々が、世界の70%近くの食糧を食べてしまうからだそうだ。
特に日本とアメリカの食事は飛びぬけて贅沢であり、そして贅沢な日本の食卓を支える食糧の多くは、飢餓で苦しんでいる開発途上国から輸入されている、というおかしな話が現実とのこと。
そして日本では食卓に出された食糧のうち20%くらいが残飯として捨てられている。
この残飯の量は、1億人以上の人が飢餓から救われる量だそうだ。
●世界には、働かざるを得ない子どもが大勢いる。
水や食べ物があることや、家族と一緒に住めること、学校で勉強が出来ることが当たり前ではない子どもたちが沢山いる。
現代の日本にはすべてそろっているが、その代わりに「有り難いと思う心」や、「感謝の心」を失ってしまった。
●【最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること】
作者が伝えたいことは、日本人に、ゴミ捨て場で暮らしている子どもたちやマンホールに住んでいる子どもたちから、一生懸命に生きることの大切さを学んで欲しい、ということ。
一生懸命に生きる人々だから、自分の命も他人の命も尊いと思う。
真剣に生きる人だから、相手の痛みや悲しみも胸に伝わってくる。
●自分はピースボートの世界2周で浅く広く約30ヶ国を見てきて、↑スモーキーマウンテンのような状況を目の当たりにはしていないが、子どもが働いている姿を見ることは何度かあった。
それぞれ約3ヶ月間、外から日本を見て、「経済、環境、衛生面など総合的に見て、日本ほど恵まれている国はなかなか無い」と思った。
でも「日本は物は豊かだけど心は豊かではない」、というような話を聞いたことがあり、確かにそう感じることもあった。
↓これはマザーテレサが来日した時の言葉だそうだ↓
「日本に来てその繁栄ぶりに驚きました。日本人は物質的に本当に豊かな国です。
しかし、町を歩いて気がついたのは、日本の多くの人は弱い人、貧しい人に無関心です。
物質的に貧しい人は他の貧しい人を助けます。精神的には大変豊かな人たちです。
物質的に豊かな多くの人は他人に無関心です。精神的に貧しい人たちです。
愛の反対は憎しみとおもうかもしれませんが、実は無関心なのです。
憎む対象にすらならない無関心なのです。」
●作者によるとボランティアで大事なことは↓この3つだそうだ。
1 知ること、理解すること。
2 少しだけ分ける
3 最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること
やはり3番目のものが、なんとなく自分が思ってたことが上手く言葉で表されていて、なるほどなって思った。
今、人生を一生懸命に生きていないと感じる人や、もっと人生を本気で生きたい人は是非、画像の
「あなたの夢はなんですか?」
か
「懸命に生きるこどもたち」
のどちらかの本を読んでみてください(^^)
※参考動画 【スモーキーマウンテンで生活する女の子】
●自分が二度乗っているピースボートだと、普通の観光ツアーだけでなく、例えばこのスモーキーマウンテンなどのような社会問題・貧困問題などに関連する場所を訪れる「検証ツアー」や、そのような場所の人達と交流することも出来る「交流ツアー」などに参加することも可能です。
※ピースボートの資料請求は、↓こちらの公式サイトからどうぞ(無料)。