2010年11月22日(月)晴れ
6時39分の日の出の時間に合わせてデッキへ。
西側の空には、まだ満月が見える。
そして満月が見える状態のまま、東の空からは朝日が昇ってきた。
しかも水平線から昇っている。
日の出と満月を同時に見るというのは、初めてだった!
デジカメのパノラマ機能が活躍した。
これは今までで一番綺麗な朝日だったかな!
午前中は、まず「英語・スペイン語オンリーデー」という企画に参加した。
これは今日の夕方までの間、日本語を話さずに英語やスペイン語などの外国語だけを話して過ごそうという企画。
もし日本語を話したからと言って罰ゲームなどがあるわけではないが、ゲーム感覚で外国語を話したり考えたりする癖を養おうというものだった。
次に、「マンガが世界に伝えるもの」という講座に参加。
話しをしていたのは、水先案内人の手塚眞さん。
マンガの神様とも言われる、手塚治虫氏の息子さんである。
講座では、マンガの歴史から、日本と海外のマンガ事情の違い、手塚治虫さんがマンガ界に与えた影響、眞さんが子どもの頃の手塚治虫さんの話、などの話しを聞けた。
自分は、子どもの頃からブラックジャックや火の鳥など、手塚作品が大好きだったので、とても興味深く話しを聞いていた。
昼食は、英語・スペイン語オンリーデーに参加していた人達と一緒に食べたので、極力日本語を話さないようにした。
言いたいことが言えなくてもどかしいこともあったが、楽しいし良い勉強になると思った。
午後は、まず『徹底討論 私の思う「戦争責任」』という企画に参加。
昔ながらのピースボート色が強いイベントと言えるかな。
自分はこの辺りのことは、今まで興味を持って調べたりしたことがほとんど無かった。
とりあえず今回の話をそのまま鵜呑みにすることはないが、日本に帰ってからこの辺りのことを勉強してみても良いかなとは思った。
この後は、自主企画で「簡単な手品を教えてください」というイベントをやっていた人達がいたので、ちょっと参加してみた。
この企画を開いてた人達は、例えば将棋とかマージャンとか、「○○を教えてください」というシリーズを自主企画で開いていた。
確かに若い人の中には、せっかく設備があるので囲碁やマージャンをやってみたいという人もいるが、教える人がいないと簡単に出来るものではないので、このようにして教えることが出来る人を募っていたようだ。
なかなか面白い発想である。
その後は、プールデッキで懸垂をしたり泳いだりしてから、ジャグジーへ。
次に航路説明会があった。
今後行くヨーロッパでは、スリが多い都市があるのでその注意があったり、エジプトから水先案内が4人が乗船したこと、またエジプトからフライト&クルーズという制度で乗船した人達がいるということなどの話があった。
フライト&クルーズというのは、船で地球一周はしないが、ある一部の期間だけ船旅をするというものである。
様々なパターンがあるが、例えば中米で船に乗り、横浜で降りるという地球半周する人なんかもいる。
ちなみにエジプトからスペインのバルセロナまで、このフライト&クルーズで乗る人は32人いるそうだ。
今日の夕食は、フォーマルディナーが開催された。
スーツやドレスなどでドレスアップするというもの。
飛鳥などの豪華客船での世界一周船旅であれば、おそらく毎日がフォーマルディナーのようなものなのだろうが、ピースボートでは月に1~2度開催される程度のようだ。
自分的には、毎日スーツなどを着るのは面倒だし荷物も増えるし、時々あるくらいで丁度良いかなと思う。
おそらくは大部分の人がそう思っているのではないかな。
またピースボートならではのフォーマルということで、各寄港地で買った世界各地の民族衣装を着ている人も沢山いた。
せっかくなので、自分もエジプトで買った民族衣装を着た。
出航してからずっとヒゲも伸ばしていたので、なかなか似合っていると好評だったかな(^^)
夜は珍しく?イベントには出ずに、今後の寄港地のガイドブックを見たり、友達が撮ったこれまでの寄港地の写真を見せてもらったりしていた。
ヨーロッパは港と港の距離が近いので、連日の寄港地ラッシュになる。
自分はほとんどの港で自由行動をするので、早めに寄港地での予定を考えていきたいところだ。
明日のギリシャで一緒に行動する人も、やっと今決まったところだった。
また元々はツアーを取っていたという人でも、旅に慣れてきたりヨーロッパは交通などが発達していたり治安もあまり悪くないということから、ツアーをキャンセルして自由行動をする人達が増えてきているかな。
特に若い人達の間で、そういう傾向があるようだ。
明日ギリシャに着岸する予定時間は午前5時なので、今日は早めに寝た。
そして今回の旅は86日間なので、今日で3分の1の日数が終了したことになる。
時間が経つのは早いなと思う。
今までのところは、まあ思い通りかそれ以上に充実している旅になっているかな。