朝日

2011年1月19日(月)

地球一周の船旅、87日目。最終日。

いよいよ船が横浜に着く日。

荒波の影響で帰国が1日延びて、しかも午前6時という早い時間に到着予定ということで、自分は昨夜から一睡もしないで横浜港に着く様子を見ようと思っていた。

夜がふけていくに連れ、フリースペースから人が減っていったり、またはフリースペースなどでそのまま寝たりという人も増えてきたが、結構な人数の人達が自分と同じように朝までずっと起きていた。

午前5時頃、船は横浜ベイブリッジの下を通過した。

ベイブリッジ

辺りはまだ真っ暗である。

出航の日にベイブリッジの下をくぐって大海へ出発したのだが、このベイブリッジの下を通って戻ることが地球一周のゴールのようにも思えた。

そして5時30分ころ、船は大桟橋に着岸した。

本来であれば昨日の14時頃に着いていて、乗客の家族や友人など多くの人が出迎えに来てイベント的なものもあったのだろうが、さすがにこの時間では出迎えの人もかなり少ないようだった。

だが船尾の方のデッキでは、PA(音響)チームが曲を流して地球一周達成を盛り上げていたし、感動で涙を流している乗客も何人もいた。

予定によると着岸から下船開始まではしばらく時間がかかるし、下船の手続きもかなり時間がかかるとのことだった。

今までは船内新聞にその日の日の出の時間が記載されてるのだが、もちろん今日は船内新聞が発行されてないので、日の出の時間はわからなかった。

でもしばらくデッキにいて、この旅で最後の日の出を見た。

横浜で見る今回の旅の最後の朝焼けと日の出は、とても綺麗なものだった。

朝日

ちなみにこの写真も宮城県のローカル番組にメールしたところ、番組で使うという返信があった。

これで今回の旅の間に投稿した写真が4回使われたかな(^^)

段々と明るくなってきて見えた横浜の風景は、今まで行った各国の寄港地と比べてかなり綺麗に見えた。



レストランで最後の朝食を食べた。

いつも朝食は海を見ながらだったので、横浜の風景を見ながら止まっている船で食べる朝食は、ちょっと不思議な感じがした。



朝食後は、部屋に戻り荷物の片付けの仕上げをした。

そして9時前ころから下船が始まった。

上の方の階の部屋の人達から順次下船するので、4階の部屋の自分達は最後の方だった。

待っている間フリースペースに行き、少し先に下船する友達を見送ったり最後に一緒に写真を撮ったりした。

今夜開催する飲み会に来る人とは数時間後にまた会えるが、来れない人とは今度いつ会えるかわからないしね。

まあ日本に住んでいるなら、どこにいようと会おうと思えばいつでも会えると思ったけどね。



自分達4階の人達は、10時30分くらいに下船開始になった。

税関検査、荷物検査などでターミナルには結構な行列が出来ていた。

検査を終えると、車で迎えに来た人やタクシーで出発する人、歩いて駅へ向かう人、船の出港を見送る人など様々な人がいた。

自分は船で友達になった人達と渋谷で昼食を食べることにしていた。

大きな荷物を郵便局から自宅に発送してから電車で向かう。

電車に乗っていて、自分達以外の人達がまったく会話をしていないことになんとなく違和感を感じた。

いくつかの国で電車やバスに乗ったが、どこでも活気があったというか会話が沢山されていたから、静かすぎる車内に違和感を感じたのかな?

お店では日本語で注文をするのが3ヶ月ぶりだったので、これも新鮮というか楽というか何か変な感じだった。

寄港地ではもちろんのこと、船の中でもウェイターやウェイトレスは皆日本人ではなかったからね。

昼食後、一旦解散し自分は本屋などへ行った。

本屋では年末の格闘技の結果が載ってる雑誌など、色々な本を見た。

本屋でも街を歩いていても何もかもが新鮮に見えたし、船での最後の3日間くらい揺れが酷かったせいか、陸でも揺れている感覚になる「陸酔い」という現象をを度々感じた。



そして18時に渋谷で集合し、友達と一緒に企画した飲み会へ。

家が関東の人などは一旦帰宅してから飲み会に来た人などもいて、最初は20人くらいから飲み会が始まったが、段々と人が増えてきて結局トータルで50人くらいは集まっていたかな!?

船で出会った人達と、こうして日本の居酒屋にいるっていうのもまた不思議な感じだった。



時間が経ち少しずつ人が帰りだすと、別れを悲しんで泣いている人達もいた。

3ヶ月間もの間、毎日ずっと顔を合わせてきた人達とのお別れだしね。

そして2次会はカラオケへ。

船の中でも何度かカラオケをする機会があったけど、旅の最後のカラオケということで遅い時間まで盛り上がっていた。

カラオケが明日の朝まで続くということは、容易に想像できた(´▽`)

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