ヨーロッパ最後の秘境「アルバニア」のまとめ。世界3周目の10ヵ国目。




2016年12月29日(木)今日はアルバニアのティラナからモンテネグロのコトルへ来た。

今年から直通バスが出来たそうで、これまでの面倒な乗り換えが必要無くなった。

8:30にティラナを出発し、シュコドラ、ポドゴリツァなどを経由して、14:35頃にコトルに着いた。

ティラナのツーリストインフォメーションで、ティラナ〜コトル間の路線がある2つのバス会社を教えてもらい、その1つの会社のバスに乗った。

ほぼ移動だけの日で新しい国に入ったので、↓いつも通りまとめ記事^_^

【ヨーロッパ最後の秘境「アルバニア」のまとめ】

●期間 2012.12.26〜12.29の3泊4日

●訪れた場所&ルート

・マケドニアのオフリドからバスを乗り継いで、アルバニアの首都ティラナへ。1泊。

・バスでベラトへ。1泊。

・バスでティラナへ戻る。1泊。

・ティラナからバスで、隣国モンテネグロのコトルへ。

●独特過ぎるアルバニアの近代史

・元独裁国家であり、元社会主義国家。
・「ヨーロッパの北朝鮮」、「ヨーロッパ最貧国」、「ヨーロッパ最後の秘境」などと揶揄される。
・1967年に「無神国家」を宣言し、一切の宗教活動を禁止。(現在は認められている。)

・1978年から1991年まで鎖国。

・1997年にネズミ講の破綻で国民の3分の1が全財産を失い、国の経済が一瞬で破綻。

自分は3年前に放送されたテレビ番組「ありえへん世界」でアルバニアのことを知って興味を持っていた。

この時の番組の内容は、↓ここに詳しく載ってます。

http://datazoo.jp/tv/ありえへん∞世界/651544/2

更に詳しく知りたい人は、是非グーグルなどで検索してみてください(^^)

●現在のアルバニア

残念ながら?、もはや「ヨーロッパ最後の秘境」ではないと思った。

特に首都のティラナは、鎖国〜開国〜経済破綻を乗り越えて外資企業の進出が相次ぎ、既に近代的な街並みになってきている。

大型ショッピングモール、レンタサイクル、近代アート、オシャレなカフェ、マカロン屋など、先進国の要素?が街中に見受けられた。

しかし出入国したバスからの景色を見ていると、地方に行けばまだ「ヨーロッパ最後の秘境」を味わうことが出来ると思った。

●世界遺産の街ベラト

アルバニアには下記2つの世界遺産がある。

・「ベラトとジロカストラの歴史地区」

・「ブトリント」

自分は今回このうちベラトにだけ訪れた。

(ベラトとジロカストラは、100km近く離れている。)

・ベラトは「千の窓を持つ街」と呼ばれていて、赤茶色の屋根と白色の壁に、沢山の窓がある家が山の斜面に立ち並んでいるのが特徴の街。

これらはオスマン帝国時代からの伝統的家屋だそうだ。

・山頂にベラト城があり、城壁の中に普通に民家がいくつもあって、まさにドラクエのお城の中に入った感じで面白かった(^^)

また首都のティラナよりも近代化が進んでいなくて、物価も安いし昔ながらのアルバニアを感じることが出来たと思う。

・そのテレビ「ありえへん世界」で紹介していた面白い光景を実際見られたのも良かった。

それは、夜になると大勢の人がある通りをただひたすら何往復も歩く、というもの。
これは夜に娯楽がなく何もすることが無かった、共産主義時代の習慣の名乗り?とテレビで言っていたような記憶がある。

確かに、明らかに地元民と思われる大勢の老若男女が通りを歩いていたし、通りの端でUターンしている姿を見て、本当にテレビでやっていた通りでちょっと感動?したし(^^)

●アルバニアの物価

数年前?までは、揶揄されていた通り「ヨーロッパ最貧国」だったと思われる。

しかしティラナの物価は、総合的に見て隣国マケドニアよりも高いと思った。(マケドニアでは地方都市のオフリドしか見ていないけど(^_^;)

首都ティラナと地方都市との格差は、大分広がっていると思われる。

そしてティラナの中でも新しい建物と古い建物とが入り混じっているので、貧富の差が急激に広がっているように思う。

↓泊まったホステルからのティラナの街並み。手前に古いボロボロの建物があり、右奥と遠くには近代的のビルが見える。

*通貨1アルバニアレクは、約0.9円

*ユーロで支払い可能な場所もある

・ベラト城への入場料は、100レク
・ ベラトのスーパー では、何故か1.5リットルの水も0.5リットルの水も同じ50レクだった。
・ベラトスーパーで、アルバニアのビール500ml缶75レク。
・アーモンドの値段は、ベラトのスーパーでは1.5kgが900レク。首都ティラナのスーパーでは148gで280レクで、グラム当たりで3倍も違ってた。

・ベラトの床屋200レク。
・ティラナで、アディダスの cosmic boos というシューズ5000レク
・ティラナのスポーツジムの費用は、性別や週の回数や、何ヶ月契約かなどで細かく分かれて。

 
例えば男性で週に2回の1ヶ月契約は2600レク。週に6回で12ヶ月契約で32400レク。

・隣国モンテネグロのコトルへのバス代は、25ユーロ

●アルバニアの宿情報

・ティラナでは Cosy Hostel に宿泊。

ドミトリーの安い部屋は、1泊8〜9ユーロ。

アパートの一室だが、街の中心地から近く、オーナー兄弟のおもてなしや朝食など、総合的に見て良い宿だった。

日本人も時々来るとのこと。

・ベラトでは、Hostel Mangalem に宿泊。

ドミトリーで10ユーロ。

Booking.com での評価が9.9の通り、ホストファミリーのおもてなし感が本当に素晴らしいと思った。
朝食で出された、奥さん手作りのジャムで食べたパンが絶品だった。

●アルバニアの治安

おそらくヨーロッパの大都市(パリ、バルセロナ、ロンドンなど)よりも窃盗、詐欺、強盗などの危険性はずっとと思う。

●総合評価 ★★★★☆ 4.5つ星

個人的意見だが、上記のような一般的なヨーロッパの都市に行くよりも、まずアルバニア(特に地方)に行くのが良いと思う。

なぜなら急激な近代化が進んでいる最中なので、アルバニアの特色がどんどん薄れていってるから。

今後急速に近代化が進むであろうキューバやミャンマーの5年後の姿が、今のアルバニアのようになるのでは?と思った。

そしてキューバにも早いところ行っておきたいとあらためて思った。(ミャンマーには去年行ったので。)