ピースボートの本。古市憲寿氏の『希望難民ご一行様』など。

私は、2010年からのピースボート71回クルーズと2012年からのピースボート78回クルーズの2度のピースボート乗船経験があります。

そんな自分から、何冊も出版されているピースボートに関する本の中から、個人的にお勧めの本を紹介します。

今後、船に乗るを考えている人は、参考にして、よかったら実際に本を読んでみてはいかがでしょうか?

ネットの情報だけではわからない実際に役立つ情報も多いと思います。

今回は、↓こちらの3冊の本を紹介します。

1 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)
2 こんなに素敵なピースボート!
3 地球と自分に出会う旅―ボクらの101日間ピースボート体験記

↓こちらは実際に、自分が持っている、↑この3冊の画像です。

自分は本を読む時に、気になった箇所や、後からまた読みたい箇所などに付箋を貼るようにしているので、このようになっています(^^)

1 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書) 新書 – 2010/8/17 古市 憲寿 (著), 本田 由紀 (著)

こちらはおそらく最も代表的なピースボートに関する本だと思います。

著者の古市憲寿(ふるいち のりとし)さんは、テレビの『 とくダネ!(フジテレビ)』や、『真相報道バンキシャ(日本テレビ)』など、様々な番組でゲストコメンテーターなどで度々出演しているので、テレビで見たことがあるという方も多いと思います。

この古市さんが当時、東京大学の大学院生で、2008年5月に出航した第62回クルーズに乗船した際の経験をもとに、ピースボートの運営と乗客について社会学的見地から学術的に考察した本です。

研究論文の加筆修正版なので、難しい言葉や、考察やウンチクなども多い。

そして本の中でも、「ピースボートにしか興味がない人や、分析的な内容がうざいと感じる人は、3章から6章を読んで欲しい。」 と実際に書かれている。

ピースボートの歴史上でも、最大クラスの様々なトラブルが頻発した62回クルーズでの出来事や、若者の乗船者の行動観察、乗船前や乗船後のこと、若者集団と年配者集団の対立などが描かれている。

なお様々なトラブルを起こしたこの時の船と、現在使われているピースボートの船は全く別の物なので、ご心配なく。

乗船している若者を4つのタイプに分けているところなどは、なるほどなと思ったりもした。

ちなみにそのタイプは、↓こちら。

1 セカイ型
2 文化祭型
3 自分探し型
4 観光型

これらを詳しく知りたい方は、是非一度読んでみてください。

また本のキーワードとして、「コミュニティ」や「あきらめ」というものがあり、またタイトルで「希望難民」という言葉が使われている通り、暗いというかネガティブのようなことも書かれているけどね(笑)

特に若者で乗ろうと考えている人は、読んでて面白い部分もあると思います。

2 こんなに素敵なピースボート! 2007/12 ピースボート (編集)

こちらはピースボートで出版している本。

おおまかな内容は、↓このようなもの。

・ピースボートが出来た経緯
・実際にピースボートに乗った人の体験記やアンケート
・ピースボートスタッフへのアンケート
・水先案内人からの寄稿
・ピースボートセンターの紹介
・ピースボートで行っている様々な活動の紹介

まだピースボートのことをよく知らない人や、スタッフの想いなどを知るために良い本だと思います。

地球と自分に出会う旅―ボクらの101日間ピースボート体験記 2007/7/24 河邊 匡一郎 (著)

この本は2006年7月から出航した、第54回クルーズに乗船した人達8名の寄稿がメインで書かれている。

8人の特徴は当時、19歳~23歳という若者達ばかりということ。

学生や、薬剤師、美容師、フリーター など、様々な背景を持った若者が、101日間の世界一周を通して、印象に残った出来事、感じたこと、気づいたこと、などを一人当たり16ページ~20ページずつ書いている。

ピースボートの本や乗船記の著者は、これまで年配の方によるものが多かったので、この本も、今後ピースボートに乗る事を考えている若者や、ピースボートのことを知りたい若者には、かなりお勧めの本だと思う。


以上、3冊の紹介でした。

今から見ると何年も前に書かれた本のようにも見えるが、実際に乗船した若者による本はいまだに少ないので、どれも貴重な本であると思う。

そして最近は以前よりだいぶ改善されてきたけど、ネットの情報では未だにピースボートに関する嘘の情報も多いので、実際に乗船した人達のリアルな情報を見ることが出来るのも貴重だと思う。

ピースボートに関するネット情報の見方のコツは、とにかく

【書いている人が実際に乗船経験があるかどうか】

ということに限るね。

実際に2度乗っている自分が、毎日の記録を書いたピースボートの記事は↓こちらからどうぞ!
●【ピースボートで世界一周×2 のサイトマップ】

更にピースボートで2周の後に、バックパックで世界3周目に行った後に書いた記事は↓こちら!
●【世界3周目のまとめ。バックパックとピースボートの違いなど旅のスタイル編】

※ピースボートの資料請求は、↓こちらの公式サイトからどうぞ(無料)。